ハングマンのメンバー構成
ハングマンシリーズの各作品では
前作の続編である「ザ・ハングマンII」や「ハングマンGOGO」と違い,
メンバーがそれぞれ交代しています.
ただ大まかなタイプは変わっておらず大体次の感じに分類できます.
- リーダー
- 各作品に必ず登場するのがこのタイプ.チームの纏め役です.
- 血気盛んな若者
- 「ザ・ハングマン」の後期や「ザ・ハングマンII」を除く,
各作品に必ずいるのがこのタイプです.
正義感に燃えて悪に立ち向かって行きますが,
それゆえに敵に捕まることも多々あります.
「ザ・ハングマン」に登場したバイク,
「新ハングマン」に登場したヌンチャク,
「ザ・ハングマン4」に登場したクレイとジャッキー,
「ザ・ハングマンV」に登場したバニー,そして
「ザ・ハングマン6」とその続編「ハングマンGOGO」
に登場したスポットが,このタイプに分類されるでしょう.
血気盛んという意味では「ザ・ハングマン」初期のマイトも,
このタイプに当てはまるかもしれません.
- 壮年男性
- 若者と対称的なキャラクターがこのタイプです.
狡猾なタイプと女好きに大別されます.
「ザ・ハングマン」と「ザ・ハングマンII」
および「ザ・ハングマン4」に登場したパン(オショウ)は狡猾なタイプ,
「新ハングマン」に登場したチャンプと,
「ザ・ハングマン6」と「ハングマンGOGO」に登場したアンクルは,
女好きなタイプです.男性ではありませんが,
「ザ・ハングマンV」に登場したパピヨンも,
年齢的にはこのタイプに含まれます.
- バイク乗り
- 初期のシリーズに欠かせなかったのがこのタイプ.
バイクに乗って敵を追跡するのが得意です.
「ザ・ハングマン」に登場したバイク,
「ザ・ハングマンII」に登場したヨガ,
そして「新ハングマン」に登場したヌンチャクが,
このタイプに分類されます.
なお「ザ・ハングマン4」に登場したジャッキーは
このタイプにする腹づもりがスタッフにあったらしく,
初期はバイクを乗り回していました.
が,以後はこのタイプのキャラクターは登場していません.
- 武術の達人
- このタイプも各作品で欠かせないタイプです.
「ザ・ハングマン」に登場したドラゴンとジャガーは中国武術の達人.
「新ハングマン」に登場したヌンチャクは,
小学生から武道を始めて少林寺拳法,柔道,合気道,
空手など所有段数合計25段.「ザ・ハングマン4」に登場したクレイは,
元ボクサーでインターカレッジウエルター級チャンピオン.
「ザ・ハングマンV」に登場し,
クレイと同じ佐藤浩市さんが演じたファルコンもボクシングの達人.
「ザ・ハングマン6」と「ハングマンGOGO」に登場したスポットは,
棒術の達人で一脚を使った立ち回りが得意でした.
「新ハングマン」と「ザ・ハングマン4」に登場した,
元傭兵のE・T(サファリ)も広い意味ではこのタイプに入るかもしれません.
- 頭脳派
- このタイプの登場は意外に遅く,最初のキャラクターは,
「ザ・ハングマン」の後期に登場したデジコンです.
デジコンは「ザ・ハングマン」の後期と「ザ・ハングマンII」に登場.
コンピュータを駆使して様々な技を見せてくれました.
「ザ・ハングマンII」では読唇術まで披露し,
これは後のキャラクターにも受け継がれました.
「新ハングマン」に登場したマリア,
「ザ・ハングマンV」に登場したエジソン,
「ザ・ハングマン6」に登場したフラッシュが,
このタイプに入るでしょう.また故真木洋子さんが演じ,
「女ハングマン」に登場したクロックもこのタイプです.
- 女性
- 全メンバーが女性だった「女ハングマン」を除き,
紅一点として必ず女性が一人入っていました.
「ザ・ハングマン」に登場したベニー,殉職したベニーの後任で
「ザ・ハングマン」と「ザ・ハングマンII」に登場したタミー,
「新ハングマン」に登場したマリア,
「ザ・ハングマン4」に登場したジャッキー,
「ザ・ハングマンV」に登場したパピヨン,
そして「ザ・ハングマン6」と「ハングマンGOGO」に登場したアイリスが,
このタイプに入ります.
- 女好き
- 「ザ・ハングマン4」と「女ハングマン」を除く,
全作品に登場するのがこのタイプです.
「ザ・ハングマン」と「ザ・ハングマンII」に登場したマイト,
「新ハングマン」に登場したチャンプ,
「ザ・ハングマンV」に登場したエジソン,
そして「ザ・ハングマン6」と「ハングマンGOGO」に登場したアンクルが,
このタイプに入ります.
- 役立たず
- 「ザ・ハングマン4」から登場したのがこのタイプ.
「ザ・ハングマン4」に登場したジャッキーと
「ザ・ハングマンV」に登場したバニーは若すぎるゆえに力不足で,
足を引っ張ることが多々ありました.
ただ一生懸命任務を遂行しようとする姿が画面から伝わってくるので,
好感が持てました.
「ザ・ハングマン6」と「ハングマンGOGO」に登場したアイリスは,
「新必殺仕事人」などに登場した「何でも屋の加代」を演じた,
鮎川いずみさんが演じているためか,
「何でも屋の加代」そのままのキャラクターでした.
金にはがめついくせに大して働かない人物でした.
私は権利ばかり主張して義務を果たさない人物は嫌いなので,
私はアイリスが大嫌いでした(--;)
「ザ・ハングマン6」と「ハングマンGOGO」を,
私が嫌いな理由の一つにアイリスの存在が挙げられます.
各作品のキャラクター配置
- ザ・ハングマン(#1〜#25)
- この時期のメンバーは次の通りです.
- ブラック(リーダー)
- マイト(女好き 兼 準血気盛んな若者)
- バイク(血気盛んな若者 兼 バイク乗り)
- パン(壮年男性)
- ドラゴン/ジャガー(武術の達人)
- ベニー/タミー(女性)
人数はこの時期が一番多いのですが,頭脳派が抜けているだけで,
バランスがかなりとれていることが判ります.
ブラックは妹の由紀に関して熱しやすくなることを除いては,
クールにハンギングを遂行し,理想的なリーダーでした.
ただ人数が多すぎることと,頭脳派がいないことがこの時期の欠点で,
この欠点は#25でのブラックとバイクの爆死,
および#26でのデジコン加入で解消されます.
- ザ・ハングマン(#26〜#47)
- #25でのブラックとバイクの爆死および#26でのデジコン加入に伴い,
メンバーは一人減り,次のような構成になりました.
- マイト(リーダー 兼 女好き 兼 準血気盛んな若者)
- デジコン(頭脳派)
- パン(壮年男性)
- ドラゴン(武術の達人)
- タミー(女性)
初めて頭脳派メンバーが登場しました.
この時期の特徴は前半よりも軽いタッチになったことです.
それまでも盗聴機をダッチワイフの上に置いて盗聴するなど,
マイトがお笑いを提供していたのですが,
ブラックが爆死して重しが取れてからは,
本格的にギャグが挿入されるようになりました.
パンも前半は妻子に名乗りできない苦悩を滲ませるなど,
哀愁あふれる中年男という感じの人物でしたが,
後半は「シャボン玉ホリデー」などで植木等さんが見せていた,
軽い性格の人物に変貌して行きました.
- ザ・ハングマン(#48〜)
- #47でのドラゴン爆死に伴ってメンバーはさらに一人減り,
次のような構成になりました.
- マイト(リーダー 兼 女好き 兼 準血気盛んな若者)
- デジコン(頭脳派)
- パン(壮年男性)
- タミー(女性)
武闘派が消えたのが欠点ですが,
マイトとデジコンがアクションもこなせたために,
その欠点は感じられませんでした.
また#49のような頭脳戦が見られたのもこの時期の特徴です.
- ザ・ハングマンII
- 新シリーズ開始に伴ってヨガが加入し,
次のような構成になりました.
- マイト(リーダー 兼 女好き 兼 血気盛んな人物)
- デジコン(頭脳派)
- オショウ(壮年男性)
- ヨガ(ヨガの達人 兼 バイク乗り)
- タミー(女性)
相変わらず武闘派がいませんが,マイトとデジコンとヨガが,
そこそこアクションをこなせたためにその欠点は感じられませんでした.
オショウにせまるよね子の登場や,
#9や#17のようにハンギングのシーンで爆笑物の仕掛けが多々見られるなど,
ギャグもかなり強化されました.
このメンバーがベストだと言うファンが多いのもわかるような気がします.
- 新ハングマン
- メンバーが一新され,次のような構成になりました.
- E・T(準リーダー 兼 準武術の達人)
- マリア(女性 兼 頭脳派)
- ヌンチャク(武術の達人 兼 バイク乗り)
- チャンプ(壮年男性 兼 女好き 兼 リーダー)
この時期の特徴はE・Tが事実上のリーダーだったこと.おそらく,
ブラックとマイトの並立関係だった
「ザ・ハングマン」前半を意識したものでしょう.
E・Tは元傭兵と言う経験を活かし,
パラシュートで降下して潜入したり(#2),
ピストルの発射を阻止したり(#1)と多彩な技を見せてくれました.
- ザ・ハングマン4
- E・Tことサファリ以外はメンバーが一新され,
次のような構成になりました.
- サファリ(リーダー 兼 準武術の達人)
- クレイ(血気盛んな若者 兼 武術の達人)
- ジャッキー(血気盛んな若者 兼 女性 兼 役立たず 兼 準バイク乗り)
- オショウ(壮年男性)
役立たずのメンバーが登場したのがこの時期の特徴.
若すぎる故に力不足なのがこのタイプの特徴で,
これは次作にも受け継がれました。
また若者が二人もいるのもこの時期の特徴です.
- ザ・ハングマンV
- メンバーが一新され,
次のような構成になりました.
- パピヨン(リーダー 兼 女性 兼 壮年)
- ファルコン(武術の達人 兼 頭脳派)
- バニー(血気盛んな若者 兼 役立たず)
- エジソン(頭脳派)
前のシリーズと比べて見るとこのメンバーは明らかに見劣りします.
武術の達人はファルコンだけで,エジソンはアクションが全くダメ.
バニーは失敗が多くて,パピヨンは女性ということで,
腕力が強そうに見えない.しかし,
その弱点をエジソンの作る武器や知恵(とギャグ)で補い,
娯楽作としては面白いものになりました.なお,
この作品で追跡に欠かせなかったバイク乗りは完全に姿を消します.
- ザ・ハングマン6
- メンバーが一新され,
次のような構成になりました.
- フラッシュ(リーダー 兼 頭脳派)
- アイリス(女性 兼 役立たず)
- スポット(血気盛んな若者 兼 武術の達人)
- アンクル(壮年男性)
アクションがこなせるメンバーを3人(実質的には2人かも)も揃え,
前作よりもアクションを強化したのがこのシリーズです.
残念ながら名高さんの降板でこの構成も崩れます.
- ハングマンGOGO
- リーダーが交代し,
次のような構成になりました.
- ダブル(リーダー 兼 頭脳派?)
- アイリス(女性 兼 役立たず)
- スポット(血気盛んな若者 兼 武術の達人)
- アンクル(壮年男性)
リーダーが渡辺徹さんに代わったために,
アクション重視からコメディ重視に路線を変更したのが,
この時期の特徴です.あまりの落差に本放送当時,
私は見るのを途中で止めてしまいました.
今見てみると,これはこれで味わいがあるような気もします.
- 女ハングマン
- スペシャルとして一回だけ放送されたこの作品,
メンバー構成は次の通りです.
- マロン(リーダー)
- ケイ(元諜報部員)
- クロック(頭脳派)
- ピンキー(お色気担当 兼 合気道の心得あり)
全員女性なので強そうには見えないのですが,
それを除けばバランスが取れた構成です.
アクション面の弱点はクロックの作る強力な武器で補っていました.
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