ハングマンGOGO
概要
ハングマンシリーズの連続ドラマとしての最終作.
名高達郎さんがスキャンダルのために突然降板する羽目になったため,
当時榊原郁恵さんとの結婚を控えていた渡辺徹さんをリーダに迎え,
名高達郎さん以外のメンバーはそのまま残留した.
前作よりもバラエティ色が強くなり,
第1作が持っていたハードな雰囲気は完全に消え去った.
大まかな流れは次の通り.
- 稲川さんが文句を言いながらハンギングのリハーサル.
この部分は前作同様,本物のスタッフが登場.
なおかつ台本にも書かれているらしい.
- タイトル表示
- オープニング
この部分は前作とは違い,話のダイジェストも兼ねている.
またナレーションもなし.
- 事件勃発
- ゴッドからコンピュータ通信によって指令が入り,捜査開始.
- 決定的証拠をつかむと「楽しいハンギング,愉快なハンギング,
ハンギング,ハンギング,ゴーゴー」と歌いながら,みんなで踊る.
そして悪党どもを捕まえに行く.
- モルモットおじさんの所にアイリスから電話が入る.
この部分は前作同様稲川さんの一人芝居.
- ハンギング.
まずモルモットおじさんがいたぶられ,
次はお前達の番だ,となったところで悪党どもが自白.
その様子を写真撮影したりテープに録音.
- 大怪我を負ったモルモットおじさんがアイリスの事務所でひいひい言う.
- アジトでゴッドから振り込まれたギャラを分け合っておしまい.
なお私は本放送当時,
渡辺徹さんが予告編で「アブラカダブラまやかしクリニクー」と唱えるシーンが
流れるところを見てひいてしまい,途中で見るのを止めている.
酷評する旧作ファンは(私も含めて)多いのだけれど,よく考えれば,
この作風の変化は「ザ・ハングマン」において,
ブラック爆死に伴う主役交代時にも行われているものなのだ.
この作品に漂うダメダメ感は「仏作って魂入れず」の作品があることに,
起因するのだろう.偏見も混じっているのかもしれないが,
単にドタバタシーンを入れているだけの話もある「ハングマンGOGO」と,
その根底で悪に対する怒りや死人になった悲しみを忘れなかった
「ザ・ハングマン」の後編とでは月とスッポンだった,と私は思う.
なお「馬鹿に徹したから6よりもまし」という意見もある事を,
付け足しておこう.
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東平 洋史
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hangman@basil.freemail.ne.jp