脚本は小川英と高階秋成と鴨井達比古.監督は竹林進.主役はスコッチ.
街の中を女(篠ヒロコ)が歩いていた.矢追信用金庫の営業が終わった直後, 女は通用口から中に入った.そしてビニール袋を出し, 「金をこの袋へ」と書かれた紙を見せ,拳銃を見せて金を要求. 拳銃をぶっ放した.仕方なく支店長は女の要求を呑んだ.非常ベルが押され, 早速七曲署の面々が駆けつけたが女は退散した後. ガードマンはスコッチとゴリさんに強盗の特徴を話した.おそらく犯人は女. ガードマンは下手に追えば街中で拳銃をぶっ放すと考え,追わなかった. 服装はコートにスラックス,黒い帽子にトンボメガネで紙袋を持っていた. 身長は175センチくらいでかなり高い.紙袋の色は茶色で英語で書かれていた. だが強盗は一言も喋らなかった.もしかしたら女ではなくて男かもしれない.
スコッチは似たような紙袋を持った人物を次々と呼び止めたが,
紙袋の中に札束は入っていなかった.その頃,
強盗犯の女は紙を燃やし,公園のトイレで着替えて出てきた.
そして女はスコッチはすれ違った.スコッチは何かあるとピンと来た.
スコッチの声「オーデコロン.」
だが追いかける事はしなかった.そのまま矢追信用金庫に戻る事にした.
ボンは公園のトイレで紙を燃やした跡を発見.
さらにゴリさんは髪の毛を発見した.だが本物の髪の毛ではなく,
かつらについているような物だった.さて長さん達は現場の調査を続けていた.
拳銃は38口径.殿下は行員から強盗が厚化粧だったと聞いていた.
ガードマンは長さんに,犯人の歩き方が女っぽくなかったし,
背が高かったので男かもしれないと言っていた.
山さんは札束を入れた行員に話を聞いたが,興奮して要領を得なかった.
別の行員は犯人が男じゃないかと思うと言っていた.
男物のオーデコロンの匂いがしたからだ.
丁度スコッチが戻ってきたところだった.
スコッチ「男のオーデコロン? 確かですか.」
行員「はい.あのう,ここの男の人にはあの匂いの人はいません.」
それを聞いたスコッチはあの女を思い出した.
山さん「スコッチ,どうした.」
スコッチ「男が女に化けられるって事は,
女が女装の男に化ける事も可能な訳だ.」
スコッチは男性オーデコロンをつけた女とすれ違ったことを話した.
殿下は監視カメラを指差し,ばっちり録画されていると言った.だが…
犯人は監視カメラの位置を知っていたらしく顔は全然映っていなかった. 歩き方も顔を隠すかのようだった.これではモンタージュ写真も作れないし, 男か女かどうかはっきりとは判らない.スコッチは, スコッチがすれ違った女と同一かどうか判らない,さらに, 犯人よりは小柄だったと言った.だがスコッチは靴とズボンに注目した. 高いヒールをパンタロンで隠そうとしていた.背丈をごまかすためかもしれない. だがゴリさんも長さんも殿下もボンも男じゃないかと言っていた. 山さんはどちらか判らないと言い,ボスは無言だった.
その頃,犯人の女恵子は友達と話をしていた.その晩,被害金額が判明.
1741万2千円.スコッチはなおもこう言っていた.
スコッチ「ボス,女に化ける目的は,
あくまでも女に見せるという事じゃないですかねえ.」
ボス「それなのに男のオーデコロンをつけ,男っぽく歩き,
男っぽい字を書いたってのがおかしいってのか?」
スコッチ「ええ.まあ,昼間すれ違った女が犯人かどうかは兎も角として,
犯人は女だと思います.」
ゴリさんは女がそんなことをするとは思えないと主張した.
何しろ強盗は一番割りの合わない危険な犯罪だからだ.
だがアッコは女もありうると主張した.
雑誌に女が復讐する小説が載っているのだ.一文にもならないのにだ.
小説ならあるがなというゴリさんの話を聞き,スコッチは思い出した.
スコッチ「小説…」
ボス「同じ手口が載っている小説があるのか?」
スコッチ「はあ.これは主人公は男ですが,
公衆トイレの中で証拠書類を燃やします.まだあるなあ.」
スコッチは "THE PINK MINK" という小説を思い出していた.
スコッチ「外国の推理小説でピンクミンクという女怪盗シリーズに,
そっくりのストーリーがあります.」
ボス「外国の?」
スコッチ「ええ.」
ボス「で,何が似てるんだ?」
スコッチ「つまり近代的な警備設備を誇る大宝石店に,
原始的な拳銃強盗で押し入って,まんまと成功する話です.」
ボスは肯いた.
スコッチ「男に見せかけて捜査陣を混乱させる手口もその中にあります.」
ゴリさん「じゃ,あれか.メモした紙も,かつらも,紙袋.」
スコッチは肯いた.
スコッチ「オーデコロンも,まるで同じです.」
それを聞いたゴリさんは犯人は女かなあと言った.
ボス「いやあ,そいつはまだ断定できん.男が小説を読みつけて,
裏の裏をかいた事も考えられる.」
ゴリさんは肯いたが,スコッチは納得の行かない表情だった.
ボス「いずれにしろ犯人自身か,あるいは犯人の身近に,
推理小説マニアがいる事は間違いない.」
そこへボンがやってきた.条痕検査の結果が出たというのだ.
犯行に使われた拳銃の弾は二年前に高級クラブのママが殺された事件の弾と同じ.
その事件は迷宮入りしていた.ボスはその事件の容疑者を全員当たれと命じた.
だが…
翌日.山さんは石岡(大下哲矢)という男を当たっていた.
他の者もその事件の容疑者を当たった.だが連中には全員アリバイがあり,
さらに例の推理小説を読んでいる者もいなかった.
ボス「諦めるのはまだ早いぞ.こいつはな,
一人のデカが執念深く女主人公を追い詰める話なんだが,
最後のどんてんでひっくり返されるんだ.男にしろ女にしろ,
こっちはそうさせんぞ.」
恵子が昼休みにバレーボールをしている頃,
スコッチとゴリさんはコインロッカーの中から紙袋を発見.コート,
かつら,帽子,パンタロン,拳銃,さらに札束の入ったビニール袋が入っていた.
袋の中の中の金額は1241万2千円.つまり500万円持っていた可能性がある.
預けた人間は判らなかった.新宿駅で一番混雑するコインロッカーだからだ.
中に入っていたかつら,帽子,パンタロン,ビニール袋からも手がかりはない.
指紋も出なかったし,ビニール袋は量産品.他の物は5年前に製造された物.
顧客を洗うのは容易ではない.
ゴリさん「背の高さにオーデコロン.やっぱり男ですかねえ.」
スコッチ「靴も履き替えたと思えるんですが,靴は残してない.
発見されたときの用心に男と思わせるものばかり,
残していったんじゃないですか.」
ゴリさん「相変わらず女性説か.しかしなあ…」
と言っている所へ山さん登場.山さんは拳銃から指紋が出たことをボスに報告.
指紋は石岡の物だった.ボスはママ殺しで石岡を引っ張る事を命じた.
山さんとスコッチは石岡を引っ張って尋問した. 石岡はママ殺しは渋々認めたが,信用金庫強盗の犯行を否認した. さらに拳銃を誰にも渡していないと明言した.拳銃を埋めたというのだ. 埋めた場所は新宿中央公園.だが二年前に埋めた時,ないものがそこにはあった. 木だ.つまり,木を埋めた人物がそこを掘り返し, 拳銃を手に入れた可能性がある.木を植えたのは緑の会と言う団体. 近くの会社に勤める OL で構成されている団体だ. ゴリさんは女性犯人説を認め,緑の会の会員を虱潰しに調べようと言った.
スコッチは恵子を一目見て直感した.
スコッチの声「あの女だ.」
早速スコッチとボンは恵子に話を聞いた.フルネームは入江恵子.
緑の会の委員の恵子は木を植えた事はないが,
委員だけで木を植える場所を探すためにあちこち掘った事があると言った.
だが場所は覚えていないと恵子は答えた.
恵子はいけしゃあしゃあと拳銃を埋めた場所を探してるんですねと言った.
新聞に載っていたと言うのだ.スコッチはさらに聞いた.
強盗のあった日は会社の創立記念日だった.恵子は映画を見ていたと言った.
外へ出たのは3時20分頃だったと言う.スコッチはあの時の事を思い出した.
時刻は午後3時25分.
スコッチ「その時,あなた,
黄色のワンピースに花模様の紙袋を下げてましたねえ.」
恵子「え.どうしてご存知なんですか?」
スコッチ「あの時街ですれ違ってるんです.」
恵子「まあ.でも凄いんですねえ.刑事さんの記憶力って.
びっくりしました.」
スコッチ「それだけじゃないんですよ.あの時,あなた,
男性用オーデコロンをつけていた.」
恵子「男性用ですか? いいえ.それだけは刑事さんの思い違いです.
あたくし,男性用化粧品を使ったことは一度もありません.」
スコッチは思った.
スコッチの声「完璧だ.完全に証拠は消されてる.しかし,
なぜこの女が拳銃強盗を? なぜ?」
ボンは入江恵子の犯行だとは思えないとボス達に言った.
何しろ犯行を行なう必要がないからだ.非の打ち所のない模範社員で,
恵子の勤める南郷鉄鋼は一流会社で給料も高い.
さらに恵子の実家は信州の大きな旅館で父親が買ってくれたマンションに,
恵子は住んでいた.
ゴリさん「だがな,ボン.スコッチがはじめにマークした女性が,
拳銃の線からまた出てきた.こいつは偶然とは思えんぞ.」
ボンは偶然もありうると言ったが…
山さん「ま,結論をそう急ぐな.この事件に関する謎は未だ未だ多い.
一筋縄では行かんよ.」
ボス「その通りだ.仮にその入江恵子が犯人だとしたら,
消えた500万の説明はますますつかんだろう.
しかし,彼女の他に容疑者がいないのもまた事実だ.」
山さん「もう一度事件のはじめから考えてみるか.」
スコッチは入江恵子を徹底的にマークしていた.南郷鉄鋼を退社した後,
入江恵子は堂々とスコッチの車に乗り込んだ.
さらに食事も一緒にどうかと言った.夜景のきれいなレストランで,
二人は食事をした.入江恵子はいけしゃあしゃあと,
自分が本当に拳銃強盗をしたと思っているか,と訊いた.
スコッチは思っていると答えた.
スコッチ「理由はありません.刑事は張り込む相手を,
いつでも犯人と思ってつけます.」
恵子「やっぱり伺ってよかった.じゃ,間違える事もおありね.」
スコッチ「ありますね.推理小説の名探偵に比べたら間違いだらけだ.
しかし,何の理由もない直感だけで追いかけて,
間違いなく犯人だった例も随分とあります.
女怪盗ピンクミンクを追いかけた刑事のようにねえ.」
それを聞いた入江けいこのグラスの手の動きが止まったのを,
スコッチは見逃さなかった.入江恵子はグラスに口をつけ,こう言った.
恵子「素敵だわあ.ピンクミンクを御存知の刑事さんとお話できるなんて.」
スコッチ「好きですか,あの女怪盗.」
恵子「ええ,だーい好き.随分乱暴で上品とはいえないけど,
欲しいものはどんなことしたって手に入れちゃうでしょう.
読んでいて楽しいわ.」
スコッチ「あなたが欲しいのはなんですか?」
恵子「さあ.あたくしは平凡な女ですもの.
愛とか幸せとか生きている事の喜びとか.」
スコッチ「しかし,あなたが奪ったのは金だ.」
思わず恵子はスコッチの方を見た.驚いているようにも見えた.
スコッチ「1240万は我々が押収して信用金庫に戻りました.
あなたの手元にはまだ500万という金が残っている.」
恵子「刑事さん,それは間違いです.私,お金なんか本当に奪ってません.」
勘定を払おうとする恵子にスコッチは聞いた.
スコッチ「入江さん,あなたここに来て,
一度もあの素晴らしい夜景を見なかった.なぜ?」
恵子「え? なぜって…だって,明かりが並んでいるだけですもん.
おやすみなさい.」
去っていく入江恵子.スコッチは外を見ながらその言葉を反芻した.
入江の声「明かりが並んでいるだけですもん.」
その口調には寂しさが籠っているように感じられた.
翌朝.スコッチは入江恵子の部屋の前にいた.
それを見て入江恵子は家宅捜索でもなさりたいんでしょうと言い,
スコッチを家にあげた.本棚には色々な推理小説が並んでいた.
そして例の小説 "The Pink Mink" もあった.
恵子「でも,例えあたくしが犯人だとしても,
それだけでは証拠にはならないでしょう.」
スコッチ「そう.残念ながらね.しかしこの事件の結末だけは,
この本のようには行きませんよ.」
スコッチはピンクミンクを放り投げた.
恵子「小説の中の刑事みたいに獲物に逃げられたりはしないって事?」
スコッチと恵子は紅茶を飲んだ.
スコッチ「君は逃げる自身があるかい?」
恵子「ええ,あります.だって,
あたくしは何にも悪い事なんかしてませんもん.」
スコッチは無言だ.
恵子「ねえ,犯罪者って言うのは何かが欲しいから,人の命やお金が欲しいから,
悪い事をするんでしょう.悪い事をするから,
刑事さんに追い詰められて捕まるんでしょう.あたくしは何にもしてないの.
本当です.」
スコッチは唖然としていた.恵子は笑っていた.
その頃,山さんとゴリさんは支店長を詰問していた. 犯行の足取りを追ってみると犯人が500万円数える時間がなかったのだ. 犯人がコインロッカーに金を入れたのが4時前後.着替えに約10分. それから新宿駅のコインロッカーに直行するとちょうど4時頃になる. つまり盗まれた金額は元々500万円少なかった.その理由は二通り考えられる. 一つは支店長が犯人と共犯である事.もう一つは支店長がドサクサに紛れて, 使い込んだ500万円を強盗を抱き込んだ事.支店長の妻は泣いてしまった. 支店長は使い込みを認めたが,強盗とは共犯ではないと言い張った. 山さんとゴリさんはその主張を事実だと思った.
南郷鉄鋼の前の赤電話で定時連絡したスコッチはボスから,
被害金額が元々500万円少なかったと聞き,入江恵子の言葉を思い出した.
恵子の声「それは間違いです.あたくし,本当にお金なんか奪ってません.」
スコッチは入江恵子が犯人だと確信した.証拠も目的も動機も判らない.
だが入江恵子には最初からお金など盗む気などなかったのだろう.
コインロッカーから札束が見つかったのは失敗ではなく,
はじめから盗んだ金は全額返すつもりだったのだ.
ボス「スコッチ,そんな推理だけでは彼女を逮捕できんぞ.」
スコッチ「証拠はこれからつかみます.」
スコッチは電話を切ってしまった.
入江恵子は退社後,またスコッチの車に乗り込んだ.
スコッチ「今日は何処へ?」
恵子「何処へでも…ああ,そうだわ.海なんかどうかしら.
ピンクミンクが刑事を出し抜いて消えてしまうのが海だった.覚えてらっしゃる?」
スコッチは肯いて車を発進させた.スコッチは500万の行方が判った事を話した.
そして犯人が絞られたと言った.そして例の監視カメラのビデオを徹底的に調べ,
恵子との相違点を調べると言った.笑って恵子は自分が犯人じゃない否定した.
スコッチは科学捜査を甘く見るなと言い放った.
恵子「そんな恐い話はもうやめて.ピンクミンクの刑事さんは,
そんな話はしなかったわ.海辺のレストランで食事をしよう.そしてこう言うの.
刑事だってたまには夢を見る.」
スコッチ「夢はみている暇はないんだ.君にはもう何処にも逃げ場はない.」
スコッチは海辺の工場の近くで車を駐めた.
工場からは煙が立ち昇り船が泊まっていた.
スコッチ「砂浜もレストランも何にもない.これが我々の海だ.」
恵子「私は何にもしていない.本当よ.何にもしていないの.」
スコッチはピンクミンクの本を手に持って言った.
スコッチ「やったのはピンクミンクだって言うのか.
自分で子供みたいに夢見るのはよせ.」
恵子「そんなことをするはずがないでしょう,わたくしが.」
スコッチ「いや,やったのは君だよ.その顔にとんでもない厚化粧をして,
トンボメガネをかけて,背を誤魔化す為にハイヒールをパンタロンで隠した.
男用のオーデコロンをつけて君が拳銃強盗をやったんだ.
君が使った拳銃のお蔭で二年前の殺人事件は解決した.
君が強盗遊びをやったお蔭で信用金庫の支店長の使い込みがばれた.
古売屋,万引き,みんなとばっちりで捕まった.
確かに君は大した事はしてないだろう.
それでも君が犯人だ.君のやった事は強盗だ.」
入江「やめて.もうそんな話は嫌.」
スコッチはピンクミンクを手に持ちしばらく考えた.そして言った.
スコッチ「ピンクミンクの小説の中で刑事が最後に言った台詞は…
君はやっぱり泥棒だ.僕の心まで盗んでいった.」
スコッチは恵子を抱き寄せようとしてこう言った.
スコッチ「それが君の望みなのか.
どうしても小説のように刑事を騙して逃げたいのか?」
恵子はスコッチのキスを拒絶しようとして手を出した.その手は握られていた.
スコッチ「やっと出したな,この癖.何かに気をとられた時,
君には必ずこの癖が出る.映ってるんだ,犯人のビデオ録画に.はっきりと.」
恵子は観念したのか,こう言った.
恵子「やっぱり小説みたいな人じゃなかったのね.」
スコッチ「犯人は君だね.」
入江「はい.」
夕日が沈む中,入江恵子は言った.
恵子「あたくし,退屈だったんです.生きている気がしないくらい,
退屈でたまらなかったんです.」
スコッチ「さっきのあの癖はビデオ録画には映っていなかった.
犯人だと君が認めない限り,どうにもできなかったろう.」
恵子「でも,刑事さんにつけられてる時は本当に楽しかった.
退屈じゃなかったの.凄く楽しかった.」
そういう入江恵子をスコッチは黙ってみた.
翌朝.七曲署の屋上でスコッチは思い出していた.
恵子の声「でも,刑事さんにつけられてる時は本当に楽しかった.
退屈じゃなかったの.凄く楽しかった.」
スコッチはピンクミンクの刑事のように,恵子に心を盗まれていたのだ.
ボスは入江恵子の起訴が決まった事を告げた.保釈になる事は間違いないだろう.
そして傷ついているスコッチの本心を見抜き,
入江恵子の起訴は誰かが必ずやらなければならない事だと付け加えるのだった.
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