2002年1月1日

「特捜最前線」#93「頭蓋骨を愛した女!」

脚本は藤井邦夫.監督は野田幸男.主役は吉野. これも重い話です.一体の白骨死体から企業や議員達の暗部が浮かび上がります. なお,この回から神代はインターポールへ長期出張へ出かけます. それはなぜかと言うと…

「特捜最前線」#94「恐怖のテレホン・セックス魔!」

脚本は長坂秀佳.監督は天野利彦.主役は船村. 船村と変態テレホン・セックス魔(西田健)との闘いが見物の一編です. まず最初は変態テレホン・セックス魔が主婦へ執拗に電話するところから始まり. 船村の台詞によると,この頃の都内の電話普及率は6割くらいだったそうだ. 遂に主婦芝木が警察に相談し,近所に住んでいた船村が相談に乗ることになった. 船村は電話に出て「私は警視庁特命課の船村だ!」と名乗った. 以後3日間,仕事で帰れなくなる日が続いた.久しぶりに家へ帰ってくると, 船村の妻加代(風見章子)が「却って酷くなったそうですよ. 深夜に3回かかってくるみたいで.」と言っていた. 船村が刑事と名乗った事が原因かもしれないと船村は考え, 芝木の家へ向かった.すると芝木が「芝木の妻が浮気している」と考え, 激怒して出てくるところに出くわした.後日会社へ行った船村に芝木は反論. 妻の肌にほくろが3つある,と知っていたのだ.妻の肌を知っていたのだ. 船村は母娘3人で並んで写っている写真を示した.それは夏に撮った物で, 肌が露出していた.だが芝木は取り合わなかった.なおも悪戯電話は続く. 遂に芝木夫婦は別居してしまった.

船村の執念の捜査で他にも被害者が3人いることが判明した. 被害者は都電沿線に住んでいた.船村が電話に出た日から, 犯人は芝木だけに電話を掛けていた.電話の様子から, 犯人は都電沿線の繁華街にある都電沿線から掛けているに違いない. しかも偏執的な性格に違いない. 船村は電話を変えると言う芝木の妻に頼み込み,あと3日だけ待ってくれ, と頼み込んだ.しかし,犯人の電話はエスカレートし, 買物先の八百屋に電話するわ,黒いブラジャーを芝木の妻の名で掛けて注文し, 宅配させるわ,しかも電話番号を変えても悪戯電話を掛けてきた. さらに猫の死骸を玄関先にぶら下げて呼び鈴を鳴らして見せつける始末.

変態男は花輪を贈りつけるは, 出版社に芝木の妻と船村が二人で写っている写真を投げ込むはとエスカレート. だが写真から容疑者が浮かんだ.水曜日の夕方に写っている写真が, 一枚だけあったのだ.なぜそれがわかったかというと, そのとき船村がしていたネクタイは派手なもので, はじめてネクタイをした日が水曜日だと加代が覚えていたのだ. そのことから森浦新治(西田健)が容疑者として浮かんだ. 都電沿線の理髪店に勤務し,水曜日が休みだった. しかも昼休みはいつも外へ出て,小型カメラをいつも持ち歩いているという. 船村は森浦を尾行した.だが森浦の方が一枚上手だった. 船村が悪戯電話の現場を押さえたと思ったら, 実は森浦は天気予報案内に掛けていた. 森浦は「この刑事,電話を掛けているだけで殴ったんですよ.」と騒ぎ, 群集を集めた.さらに,船村が
船村「奥さん,テレホンセックスしましょうって,言っただろう!」
と詰め寄ると,その部分を録音しておき編集して芝木の妻の家へ掛けてきた.
船村の声「警視庁特命課の船村だ! 奥さん,テレホンセックスしましょうって, 言っただろう!」
さらに怪我をしているのをうまく利用し,弁護士と一緒に乗り込み, 船村を告訴した.このことが新聞にでかでかと書きたてられた. 船村は意気消沈し,退職を決意した.だが加代が「自分も辞表を出します.」 と言い,船村を励ました.これに船村は発奮. 遂に森浦が悪戯電話をしていた動かぬ証拠を掴んだのであった. 最後は森浦が芝木の妻を連れ去ろうとする現場を船村と津上が押さえ, 執拗に森浦を追い掛け回して逮捕.芝木と芝木の妻が和解しておしまい.
船村「これ.」
船村は壊れたメガネを出して笑うのであった.

「特捜最前線」#95「爆破魔・傷だらけのアイドル!」

脚本は押川國秋.監督は村山新治.主役は紅林. ゲストは岡田英次,桜井浩子,小林稔侍,平泉成など. アイドル(浅野真弓)に対する男(吉田次昭)異常な愛がこの回のテーマです. 私が住んでいるマンションで J-COM を視聴可能になった時は, ちょうどこの回が放送されていた頃でした. つまり,私はあの名作の#94「恐怖のテレホン・セックス魔!」を, タッチの差で見逃してしまったのです.

「特捜最前線」#96「強奪・花のスーパーヤング!」

脚本は大原清秀.監督は佐藤肇.主役は吉野. 老い先短い老人達(森塚敏,殿山泰司,増田順司)が犯罪を犯していく話. しかも誘拐された老婆(村田知栄子)まで意気投合し, 老人達の仲間に加わって犯罪を重ねる.そのときの老人達の叫びは必見だ. 「爺でも男一匹です.先の短い僕らでも死ぬまでぱあと一花咲かせたい.」 自白剤を打たされて賭博場の場所を話すように強要された吉野でさえ, 「見逃してやりたい.」と思うほど,彼らの叫びは心に響くものだったのです. それに対する老刑事船村の言葉も必見.「私もあと何年かで定年だあ.」 何度この言葉が繰り返されたことだろうか.

「特捜最前線」#97「追跡I・白銀に消えた五億円!」

脚本は長坂秀佳.監督は天野敏彦.主役は神代. 北海道に隠された五億円を巡って犯罪が巻き起こる. なお,この前後編のロケ中に神代役の二谷英明さんが首を骨折. そのために出演が不可能になり,#93から「神代は長期出張」になったのです. この怪我は,下手をすると二谷さんの俳優生命が絶たれるかもしれない程, 重いものでした.

「特捜最前線」#98「追跡II・愛と死の大雪原!」

脚本は長坂秀佳.監督は天野敏彦.主役は神代. よく見ると神代の登場シーンが前回よりも少なくなっています.

「欽ちゃん&香取慎吾の第65回! 新仮装大賞」

さて夕方は実家(埼玉県上尾市)に戻ってバラエティ番組ばかり見ていました. というのも大したドラマ番組を放送していなかったのと, 実家では地上波とBSしか見られないためです. さて仮装大賞は今回から司会者に香取慎吾さんが加わりました. でもその前の「祝! 笑てん声慎吾スペシャル」でも鶴光さんが言っていた通り, そして欽ちゃんが前から言っていた通り,香取さんの芸はボケ. しかも今回は緊張していたのか舞い上がった発言ばかり. まあ,次回以降に期待しましょう.さて,私が面白く思った作品は次の通りです. 不合格になった作品も混ざっています.

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp