脚本は安部徹郎.監督は工藤栄一.今日からテレビ埼玉で再放送開始. 中学校二年生以来だから18年ぶりだ.
さて市松を逃がした責任で牢屋見回りに格下げになった中村主水は,
一杯ひっかけた帰り,一人の白塗りの男に呼び止められた.
男「お前さん,中村主水って男を知ってるか?」
これが後の仲間,赤井剣之介と中村主水との出会いだったが,
主水は知る由もない.主水はとぼけたが,剣之介は金を無心.
剣之介の剣の腕は見事な物だったが,腰に刺しているのは竹光だった.
さて主水は牢屋の罪人から5両で大名の奥方殺しを引き受けていた. もう少し色をつけられないのかという主水に仲介役の罪人伝蔵(汐路章)は, いつお呼びがかかるか判らないとうそぶいた.そして主水に, 頼み人の豊島屋が牢から引っ張り出されることを教えた. 早速係の役人島忠助(美川陽一郎)に尋ねて見ると, 上州5万石の沼木藩の奥方に妹おりん(木内みどり)が殺され, それを怒った豊島屋が奥方に襲い掛かったのだ.
主水は捨三が営む女郎の洗濯屋へ行った.印玄と市松のいない今, 仲間は他にやいと屋又右衛門ただ一人.そのやいと屋も頼りない. 大名相手の仕事だというのに,これでは心もとない. 主水はあの白塗りの男を捜すように捨三に頼んだ.
下谷の寺の境内であの白塗りの男はお歌と言う女と一緒に大道芸をしていた. 実はその男は元沼木藩藩士真野森之助であった. 男を沼木藩士が取り押さえようとしたが,男はお歌を逃がし, 自分も往来に紛れて逃げることに成功した.
沼木藩士からそのことを聞いた奥方は大喜び. だがお歌のことを聞くと奥方の機嫌がたちまちわるくなった. また奥方は国元の職人にきれいな着物を作らせていた. 奥方はその職人を江戸へ呼び出していた.職人は江戸から帰ったら, 国元のお殿様の側室に着物を作るという噂もあった. きれいな着物はこの世に一つだけあればいいと言い放っていた. その頃,やいと屋は,沼木藩の老女松乃(絵沢萠子)から, 豊島屋の妹おそのは殿様の手がついたために, 奥方に殺されたと聞き込んでいた.
翌日.男とお歌は川原のボロ小屋に潜んでいた.
お歌は昨日のことを気にしていた.その後,反物屋でお歌は反物を万引き.
だがばれてしまった.そこへ主水がやってきてお歌を連れ出した.
主水はお歌に男のことを問い詰めた.お歌は主水に男の素性を話した.
男は沼木藩の侍だったが,お歌の為に人を殺し,
お歌と一緒に脱藩して逃げたのだ.主水は今の話は聞かなかった事にしよう,
と言い,男のところへ連れて来させた.男は市松から主水のことを聞いていた.
市松と男は信州諏訪で知り合い,ごろつきを殺したのだ.
どんな仕事が欲しいと聞く主水に
男「殺しだ.今の俺にはそれしかできねえ.」
さらに男は主水に金を貸してくれと頼んだ.必ず返せと主水は言い,
金を貸してやるのだった.久しぶりに飯を食べた男とお歌.
中村家は困窮していた.せんとりつは傘貼りの内職をしていた. 定町回りの頃は僅かながらお届けものがあったが,今は何もなかった. 主水は部屋貸しをしてはどうかと言った.りつは反対したが, せんは乗り気で「さすが婿殿.良い考えです.」と言うのであった. これが災いの元になるとは主水もせんも気がついていない.
男に主水は標的が沼木藩奥方のお未央の方だと言った.
お未央の方は着物を作った源兵衛を呼び出した.そして褒美と称し,
家来の小沢勘兵衛(天野新士)に源兵衛の手を斬らせた.
男「斬れん.俺には女は斬れん.」
男はお未央の方の許婚だったのだ.
だがお歌が沼木藩の藩士にさらわれてしまった事により,状況は一変する.
男は否応なしにお未央の方と対峙する羽目になってしまったのだ.
その頃,捨三はお未央の方を殺すことを躊躇していた.そこへ男がやって来た
男「あの女は俺がやる.」
仕事は一件五両.残った一両は話を持ち込んだ奴が取る.
男は一両を主水に返した.
男「生きているうちに返しておく.」
男こと赤井剣之介は何やら研いでいた.やいと屋は御神籤を引いた.
大吉だが,やいと屋は文面を気にしていた.
お未央の方はお歌をなじっていた.気丈に話すお歌にお未央の方の怒りが爆発. お未央の方はお歌を殴った後,お歌に琵琶を弾かせた.お歌の琵琶, そして歌声が響く中,やいと屋が屋敷に忍び込んでいた. お未央の方は刀を手にとり,玄を切った.それでもお歌は琵琶を弾いた. またお未央の方は玄を切った.それでもお歌は琵琶を弾いた. 一方,主水は小沢を刺殺.やいと屋は松乃を焼いた鍼で殺した. そしてお未央の方のところに剣之介が現れた.帰ってきたと狂喜するお未央の方. 剣之介はお未央の方を抱きしめ,そしてお未央の方の元結を斬った. そして髪を絞めてお未央の方を絞め殺し,お歌を連れて逃げた.
やいと屋はお尋ね者とは組めないと言った.そして主水に
やいと屋「八丁堀,その人連れ込んだのはあんただ.
だからあんたの前ではっきり言っとく.俺はおめえさんを信用できねえ.
だから一緒にする気もねえ.」
それを受け,主水が言った.
主水「やいと屋,俺だっておめえなんか,はなっから信じちゃいねえや.
おめえだけじゃねえぞ.あの捨三も,あのノッポも.俺あ,
だ〜れも信じちゃいねえ.俺達,お前,人様の命頂戴して金稼いでる悪党だ.
だから仲間が欲しいんじゃねえか.地獄の道連れがよ.
その道連れを裏切ってみろ.地獄にも行けやしねえぞ.」
そういう主水に剣之介は,俺はもっと金が欲しいと言い放ち,
主水に馬鹿野郎と言われるのであった.
作品全般に流れる暗いムードのためマニアには人気の高い「必殺仕業人」ですが, その暗いムードのため視聴率は前作の「必殺仕置屋稼業」よりも落ちたそうです. 最後のシーンに象徴されるように,仕業人グループは金だけで繋がっています. だから仲間意識などほとんどなく,組めば金を得られると言う意識だけです. そんな仲間達を束ね,殺しを続けていく主水にとっては辛い日々だったでしょう. 「必殺仕置人」や「新必殺仕置人」の頃の和気藹々としたムードとは程遠く, 甘党だった主水がいつのまにか酒を飲むようになるのもわかるような気がします.
なお最後のシーンは工藤栄一監督がその場で付け加えたもので, 台本にはないシーンです.台本の最後のは次の通り. 主水が仲介人の罪人のところへ行き,仕事が無事に終わったことを報告. ついでに罪人の首を斬る日が決まったことも報告. それを聞いた罪人が「そうか.俺は先に地獄へ行って待っているからな.」 というようなことを言い,主水の表情が暗くなると言う物でした. どちらの最後もこの作品をよく現していて興味深いのですが, 工藤栄一監督の作ったシーンの方が, 作品の世界をより深く物語っているとも思います. その工藤栄一監督ももういません… また冒頭で本作唯一と言ってもいいコメディーリリーフ, 出戻り銀次郎(鶴田忍)が出戻ってくるシーンがあります.
脚本は鷺山京子.監督は奥中惇夫. 次の対戦相手アップルズをブラザーとカリカリは見に行った. 二人の見立てでは投手も打者も噂通り弱そうだ. 次の日.レッドビッキーズの面々はバッティングの練習にいそしんでいた. アップルズに勝てば「東京大会」は目前だ.オーナーも勝った気でいた. そこへよし子が「あんた〜」と言ってやってきた. 「こんなときに出前なんてできるか」というオーナーに, よし子は「祝 東京大会進出」と書いたポスターを持ってきた.
コーチと令子は心配していた.決してうまいチームでもないのに, みんな勝った気になって過信している. このままではアップルズにも勝てないかもしれない. 令子がアップルズの練習を見に行くと,アップルズの良さが見えてきた. 機動力だ.走塁練習に力を入れて一回戦を勝ち進んだのだ. そこで令子とコーチはバッティングをさせず,守備練習に力を入れることにした. 連携プレーと速い送球を練習させることにしたのだ. コーチは一塁ベースに案山子型の装置を立たせた. 腹の部分は的になっており,的に当たると音が鳴るようになっていた. コーチのノックを皆が捕り,案山子の的に投げさせるという練習が毎日続いた. だがジュク達はバッティング練習をしないことを懸念していた. 令子はその声をなだめ,案山子を片付けさせた. さらに牽制の練習のために塁間を短くさせた. 初めは一塁走者も刺せなかったジュクやスタイルだったが, 練習が進むに連れて刺せるようになった.練習終了後,皆バッティングをした.
そして迎えた試合の日.初回の表.一番のナッツがヒットで塁に出た.
二番のスタイルがバントで送り,三番のシゲのタイムリーでナッツが生還.
シゲは二塁へ.カリカリの二塁打でシゲが生還.
ノミさんのヒットでカリカリも生還.裏の攻撃.
特訓の成果かナッツは一番打者をアウトに.
しかし次の打者は二塁打.ヒットで一点取られてしまった.
そして一進一退の試合は進んだ.特訓の成果かジュクは二塁への盗塁を封殺.
そして迎えた最終回の裏の攻撃.得点は8対3でレッドビッキーズがリード.
2人を楽々アウトに捕ったが,
3人目の打者が放ったレフトフライを落球した時点から雲行きが怪しくなった.
気がつけばエラーやヒットの連続で8対7の一点差に.皆浮き足立ってきた.
たちまち二死満塁のピンチ.一打出ればサヨナラだ.
マウンドに集まる内野陣.そのとき,令子は一本足になり,両手を横に伸ばした.
不思議に思うメンバーだったが,カリカリが気がついた.
カリカリ「おい,案山子を思い出せって事じゃないのか?」
大笑いする面々.プレー再開.カリカリは一塁ゴロを取った.
振り返ると案山子が見えた.カリカリは案山子…ではなく,
カバーに入ったノミさんめがけて球を投げた.スリーアウトでゲームセット.
こうしてレッドビッキーズは二回戦を突破したのであった.
脚本は長野洋.監督は小澤啓一.新宿の街をスコッチがボンを連れて捜査. スコッチは奥沢を匿っていたバーのマスターに「奥沢がいるか?」と聞き, 気配から二階に奥沢がいることを確信.すかさず二階へ乗り込んで, スコッチは奥沢を逮捕した.その手並みに感心するボンだったが, スコッチは相変わらず単独行動を取っていた.
さてスコッチが大好きなサボテンを買いに出かけているところへ, 銃声が.通報を受け,駆けつけた七曲署の面々はスコッチが既にいるので, 吃驚仰天.さらに通報者が逃げていく車を見たという通信がボスから入ると, スコッチは独りで車に乗って追跡.拳銃で足をぶち抜き,一人は逮捕に成功した. だが通行人の安全を懸念したゴリさんが制止したため, 一人(斎藤真)には逃げられてしまった.
七曲署でゴリさんは単独行動を取ったスコッチをなじったが, スコッチは逆にゴリさんが邪魔をしなければ「もう一人の足もぶち抜けた.」と, 反論.そんなスコッチをボスはたしなめた.そこへ殿下が入ってきて, 逃げた共犯が梶川という男だと判明したと伝えた.愚連隊の一員だ.
殿下はスコッチと一緒に車に乗った.ゴリさんとやりあったことを気にするな, と殿下は言ったが,スコッチは「別に.」と言って柳に風の様子. そしてスコッチは「二時に戻って来い.」という殿下の声を聞き, 車から去って行った.だが2時16分を過ぎてもスコッチは戻ってこなかった. 既に山さんの聞き込みで梶川がある女(小野ひずる)に熱を上げていることが, 判っていた.ボスは無線で殿下に彼女のアパートを見張るように指示. 仕方なく,殿下はガソリンスタンドにメモを残して彼女のアパートへ向かった.
梶川はその女松山のアパートに忍び込んでいた. そのとき,殿下がノックする音が聞こえた.警戒する梶川. だが近所の人が松山が不在だといったので殿下は引き揚げ, 梶川は部屋にとどまった.
途中でスコッチはボンと合流した.そしてスコッチが戻ってみると, 殿下はいなかった.スコッチはボンに言った.「約束違反だ.」 ボンが怪訝に思うと「俺がだ.」と平然と言った. そしてガソリンスタンドの店員からメモを受け取り,松山のアパートへ向かった.
殿下は松山の部屋の窓ガラスが割れていることに気づいた.
早速殿下は無線でボスに通信を入れた.見張るように言うボス.
殿下は一瞬躊躇したが,判ったと返事した.そこへ松山綾子が帰ってきた.
殿下は松山に声を掛けたが,その声に梶川が気がついた.
梶川は松山の部屋を脱出し,拳銃を撃って逃亡.
ちょうどそこへスコッチとボンもやって来た.
スコッチ「島さん,何で待ってなかったんですか.
何で独りで突っ込んだんですか.」
スコッチは殿下をなじった.ボンは殿下を弁護したが,
スコッチは取り合わず「だから誰かと組むのは嫌なんだ.」と言い放ち,
去ろうとした.ボンは叫んだ.
ボン「待て,このスコッチ野郎.」
仲間を無視するスコッチのやり方に我慢が出来なくなったからだ.
控えめな殿下が乗り込んだのには何か理由があると力説するボンに
スコッチ「どんなわけがあっても失敗は失敗だ.」
ボン「あんたって人は仲間の失敗がそんなに嬉しいんですか.」
スコッチ「仲間?」
ボン「そうさ.僕達はみんな仲間さ.だからお互い助け合って…」
そんなボンにスコッチは拳銃を見せながら言い放った.
スコッチ「俺達,いざとなったらこいつで身を守るしかない.
仲間なんかあてに出来るほど,この商売,甘くないんだ.」
無言でにらみ合う二人.
スコッチ「俺の味方はこいつだけだ.
甘っちょろい仲間意識なんて俺には通用しない.」
そう言い放ってスコッチは去って行った.
七曲署でボスは松山に謝っていた.松山が去って行った後, ゴリさんは殿下を弁護した.ボスはスコッチの例の事件を思い出し, スコッチが単独行動を取りたがる理由がわかると言った. だがボスはスコッチの単独行動を許そうとも思っていなかった. だからボスはスコッチと殿下を組ませたのだ.だが, それでも殿下はスコッチを弁護した.
その晩.松山のアパートを見張るスコッチのところへ殿下もやってきた.
殿下は梶川が現れると考えたのだ.スコッチは殿下を置いて署に戻ってしまった.
署に戻ってもスコッチは仲間の輪に入ろうとはしなかった.
そこへボンが戻ってきた.殿下が梶川を逃がした理由が判ったと言うのだ.
殿下は戻ってきた松山に危険を避けさせる意味もあって声を掛けた,
そのために梶川に気づかれてしまったのだ.大声で説明するボンは,
部屋にスコッチがいるのに気づかなかった.スコッチは黙って外へ出て行った.
ゴリさんはスコッチを追いかけ,スコッチに言った.
ゴリさん「今のお前にしてみりゃあ,
俺達は仲間同士べたべた甘え合っているように映っているかもしれん.
だがなあ,甘えることと信頼しあうこととは違う.絶対に違うんだ.
殿下はお前を待っていたはずだ.お前を信頼して待っていた筈だ.
殿下ってのはそういう奴なんだよ.」
それでもスコッチは無言で去って行った.
長さんはスコッチが何を考えているのか判らないと言った. 山さんはスコッチが本当は寂しがり屋だと見抜いていた. 一匹狼だって本当は仲間が欲しい筈だ.
アパートを見張る殿下にボンが食事を差し入れた. スコッチは自宅でサボテンを見ながら,何事か考えていた.
翌朝.殿下は歩いて松山を尾行した.それを見てからスコッチは犯人を尋問した.
スコッチが犯人の傷口を痛めつけて脅かすと山さんが「それぐらいにしておけ.」
と言って入ってきた.山さんはスコッチを連れ出した.
「説教ならたくさんですよ.」というスコッチに
「疲れないか?」と山さんが言った.山さんはスコッチの本心を見抜いていた.
山さん「お前,人が死ぬのが怖いんだろう.
誰かと組めば仲間が死ぬかもしれない.だが,人間,
誰でも独りではやっていけないんだ.デカとしても人間としてもだ.」
そう言って山さんは帰って行った.
殿下に松山が差し入れをしてくれた.ボンも殿下のところにやって来た. 殿下は梶川が松山のところに現れると考えていたのだ. 根拠を聞くボンに殿下は「勘だ.」と答えた. そこへ松山のところへ電話がかかってきた.それは梶川からのものだった. 早速ボンは逆探知を警察に要請.殿下は出来るだけ長く話すように, 松山に合図した.そして梶川が電話を掛けてきた公衆電話が判った. 早速公衆電話ボックスへ向かうスコッチ.殿下とボンも車で向かった. 殿下を見たボンは「滝さんと似ている.」と思った. そういうと殿下は「刑事だからな.」と言うのであった. だが殿下とスコッチとの共通点がそれだけなのだろうか? それはおいおい判って行く.
いち早く現場についたスコッチは公衆電話の脇の廃工場に目をつけた.
脇の原っぱでは子供達が野球をして遊んでいるのが見えた.
そして梶川が廃工場に潜んでいるのもスコッチには見えた.
下手に動くと危ない.スコッチは躊躇した.だが,
子供が打った打球が廃工場へ飛んでいった.スコッチは子供の前に立ちふさがり,
叫んだ.
スコッチ「止まれ!」
梶川はスコッチの声を聞き,拳銃を撃った.
図らずもスコッチは殿下と同じ立場に陥ってしまったのだ.
駆けつけたボンにスコッチは叫んだ.
スコッチ「子供達を避難させろ!」
自分は足を撃たれていたが,構わず梶川を追いかけた.
その様子を遠くで見ていた殿下は裏から回ることにした.
梶川がまた廃工場の中へ逃げた.拳銃の弾も尽き,スコッチが乗り込んだ.
慌てて梶川が反対側へ逃げようとすると殿下の載った車が突っ込んできた.
ジーパンのテーマが響く中,殿下,そして遅れてやって来たボンと梶川が格闘.
スコッチはただ見ることしか出来なかった.
ゴリさんと山さんが駆けつけた頃には,梶川には手錠がかけられていた.
スコッチと殿下はお互いを見合った.
ゴリさんはスコッチの足の怪我を見て「大丈夫か.」と言ったが,
スコッチは「多分.」とだけ言って去って行った.
しばらくしてボンはスコッチが踏み込んだ理由を力説していた.
その頃,スコッチと殿下は屋上で話していた.
スコッチ「あそこで梶川を取り逃がしたら,やっぱり俺の責任か.」
殿下「多分な.」
スコッチ「嫌な商売だ.」
殿下「じゃあ,辞めるか?」
スコッチは何も答えずにタバコを取り出した.殿下はライターに火をつけ,
スコッチのタバコに火をつけようとしたが,スコッチは殿下を制止し,
自分でタバコに火をつけた.そして殿下もタバコを吸った.
それを遠くから見守りながら,ボスもタバコを吸うのであった.
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