2001年11月27日

「フランダースの犬」第51話「二千フランの金貨」

脚本は中西隆三.オープニングの曲はいつもの曲ではなく,暗い曲. 雪が降る中,泣きじゃくるポールにネロは別れを告げ, パトラッシュと一緒に村へ帰った.ポールには「力が足りなかったから, 仕方ないよ.」と言うネロだったが,本当はかなり落胆していた. 一方,アロアはハンスの妨害にもめげず, ポールに会ってネロの絵の結果を聞こうとした. だがポールは「そんなこと言えないよ.」と言って去ってしまった. 大聖堂へ行ったアロアはポールの言葉の意味を知った. そこへハンスがやって来てアロアを強引に連れ去ってしまった. コゼツの御機嫌を損ねるのが嫌だったからだ.このときの罵詈雑言は見物だ. さてパトラッシュは何も食べていなかったので倒れそうになってしまった. 必死にパトラッシュの餌を近くの家でネロは頼み込んだが断られてしまった. さてハンスは「とてもネロなんか足元に及びませんよ.」と, エリーナに言っていた.そこへコゼツが青い顔をして帰ってきた. 銀行から降ろしたばかりの二千フランの金貨が入った袋を落としてしまったのだ. 今まで雪の中をコゼツは必死になって探したのだが, 見つけることができなかったのだ.コゼツとハンスはまた外へ出て行った. 二千フランもの金貨は全財産に匹敵する大金だからだ. その頃,ネロはコゼツが落とした二千フランの金貨が入った袋を拾っていた. パトラッシュが雪の中を掘っている内に見つけ出したのだ. 賞金の10倍もの金貨.その10分の1でもあればネロの生活も楽になるのだが… だがネロはコゼツの家にやってきた.袋をそのままエリーナに渡しに来たのだ. 礼を言うエリーナとアロア.二人はネロに食事をあげようとしたが, 「僕はお腹がすいていないんです.」と嘘を言い, パトラッシュの世話を頼んで出て行った.その頃, コゼツとハンスは必死になって袋を探していた. ハンスは「旦那,この雪の中じゃ…」と弱音を吐くと, コゼツは怒り,「あの袋が見つからなければ, お前の給料だって払えないのだぞ!」と言った. さてネロはその足で自分の家に帰り,家財道具をまとめた. そして自分が模写した天使の絵の裏に書置きを残し, おじいさんが作ってくれた手袋をして外へと出て行った. そして今まで牛乳を運んでいた荷車を見て,おじいさんやパトラッシュ, アロアと過ごした楽しい日のことを思い出した. ネロは荷車に礼を言った後,あてどもなく吹雪の中を出て行った. ネロはおじいさんのお墓に行き, 「僕は遠いところへ行くつもりだよ.」と言い残し,去って行った. その頃,コゼツとハンスは落胆して帰って来た. エリーナはコゼツに袋を見せ,そしてネロが届けてくれたことを告げた. 中にはちゃんと二千フラン入っていた.アロアは言った.「パパ. それを届けてくれたのは,パパの嫌いなネロなのよ.」 それを聞いたコゼツは驚いた.そしてアロアにネロにした仕打ちを反省し, 償いをすると約束した.そのとき,ノエルがやってきた. ノエルが戸を開けた瞬間,パトラッシュは外へ飛び出した. パトラッシュは疲れきって倒れそうだった.だが, ネロのことの方が自分の体よりも心配だったのだ. と言うわけで次回は最終回です.

「(新)仮面ライダー」第47話 「スカイライダー最大の弱点! 0.5秒の死角を突け」

脚本は江連卓,監督は広田茂穂. アブンガーはスカイライダーの弱点を発見した. スカイライダーがスカイキックを放ち, 着地した後0.5秒間はエネルギーが無くなるのだ. そして出来るだけスカイライダーのエネルギーを消耗させることにし, 0.5秒間の間にスカイキックをお見舞いさせることにした. そうとも知らずに筑波洋はブランカの面々と一緒にハイキングへ出かけた. アブンガーはスカイライダーが一日に消費する総エネルギー量, すなわち10万カロリーを消費させることにした. ちなみにスカイキックに要するエネルギーは2万カロリー.

  1. 三平(早川勝也)を川に落とし,救助させた.その後, アリコマンドに足を引っ張らせ,川底に落とした. 泳いで岸に上がった洋は子供に人工呼吸を施した. これで2万カロリー消費.
  2. 三平の父親を救出に向かう筑波洋を工場で襲撃.工場を爆破し, スカイライダーを退避させた.これで3万カロリー消費.あと5万カロリー.
  3. 三平がやってきたところで爆弾を爆発させ,退避させた. これで1万カロリー消費.あと4万カロリー.
  4. 三平をつり橋の上で襲い,三平を落とそうとした. つり橋に掴まる三平を洋に引っ張らせ, さらにアリコマンドに襲撃させた. これで1万カロリー消費.あと3万カロリー.
  5. ダムの上にいる三平の父親を救うため, スカイライダーはアリコマンドと格闘. これで1万カロリー消費.あと2万カロリー.
ここでアブンガーが登場.高らかに勝利を宣言. アブンガーはスカイパンチをすかし,さらにスカイキックもすかした. そしてアブンガーは「アブンガースカイキック」をお見舞いした. ダウンするスカイライダー.もう一発食らったら本当に危ない. トルネードの回転が止まったところで, アブンガーはもう一発「アブンガースカイキック」をお見舞いしようとしたが, アリコマンドに命中.アリコマンド爆発の爆風でトルネードの風車が回り, エネルギー充填完了.ちょっと待て.今まで散々ジャンプしているから, これでエネルギー充填しているのではないのか? と思う間もなく, アブンガーはスカイダブルキック(両足でキックするだけ)を受け, 昇天してしまいましたとさ.めでたし.めでたし. 理屈なんかどうでもいいんだよ.スカイライダーが勝ちゃ,いいんだ,勝ちゃ. ちなみにスカイライダーの中身の中屋敷鉄也さんが一瞬だけ登場. 三平を演じる早川勝也さんは次作「仮面ライダースーパー1」のレギュラーです.

どうでもいいけど, <http://www4.justnet.ne.jp/~keny/Anim_057.htm>には

10万カロリーというと凄そうだが、たったの100キロカロリーでしかない。 成人男性の理想的な1日の食事が2200キロカロリー 程度であることを考えると、 食事の量が常人の22分の1で済んでしまう。どうりで、 エネルギーが風で充分なわけだ。
と書かれている.そんな細かい理屈まで江連卓さんは考えなかったと思うぞ.

「特捜最前線」第75話「面影・密告してきた女!」

脚本は井口真吾,監督は佐藤肇.主役は紅林.メインゲストは森次晃嗣. 特命捜査課に電話がかかってきた.電話を取った紅林は, 初めは無言だったので悪戯かと思った.だが,「覚醒剤を密輸してくる. 早川おさむ.マニラ13便」とだけ言って切ってしまった. 放っておけないと神代は紅林達に命じ,成田空港へ急行させた. 垂れこみ通り,成田13便を降りたカメラマンの早川修(森次晃嗣)は, コインロッカーに意味ありげに荷物を入れ,女にぶつかった振りをし, 鍵を渡そうとした.その現場を紅林と吉野が押さえた. 早川は覚醒剤の運搬を頼まれたことを認めたが, 誰に渡すかは聞かされていないと言い張った. 垂れこみ電話の礼を言う紅林に女は怪訝な顔.女は歌手で, フィリピンへしょっちゅう言っていたが,彼女は密告などしていなかったのだ. 紅林は早川の家を家宅捜索した. 兄が捕まったと聞かされたのに妹の恵子(中島ゆたか)は平然な顔. 紅林は不審を抱いた. そして恵子の声を聞いた紅林は垂れこみ電話を掛けてきたのは恵子だと確信. 拘置所の面会所で紅林は恵子と早川を接見させた. なおも渡す相手を知らないと言う早川.紅林は,電話を掛けてきたのは恵子だ, と指摘.動揺した早川は「なぜだ.」と叫んだ. 拘置所を出た紅林は恵子から話を聞いた. 早川は以前にも覚醒剤の運び屋をしていた. だから恵子は兄の犯罪を見過ごすことが出来なかったと言う. 「帰りましょう.」という紅林に恵子は「帰っても独りぼっち.」と言い, 紅林にもたれかかった.思わず紅林は恵子を抱きしめ,キスをした.しばらく経って,拘置所で早川と面会する恵子. 早川は父の遺骨を大正寺に預けてくれと恵子に頼んだ. 思わず紅林は「恵子さんの面倒は私が見る.」と言っていた. 帰り道,恵子は亡き父がマニラの夕日が好きだったことを話した. その夢を実現するために早川はカメラマンになったのだ. 恵子は「紅林さん,私,幸せです.」と言うのであった. 恵子が寺に亡父の遺骨を納めている頃, 浮かれる紅林を船村や橘が冷やかしていた.そこへ殺人事件の一報が. 恵子が殺されたのだ.現場で物言わぬ恵子を見て呆然とする紅林. 恵子は滅多突きにされて殺されたのだ.「酷い殺しだ. 正気の沙汰ではないな.」という船村. 拘置所で紅林から恵子の死を聞かされた早川は激怒. 心当たりはないかと聞く紅林に「知るもんか!」とだけ言い,早川は牢に戻った. 必死に捜査をする紅林.「ホシは必ずこの手で.」 だが殺人事件の手がかりは得られず,早川は起訴された. 早川を運ぶ護送車が事故を起こし,仲間(阿藤海)の手を借りて早川は脱走した. 報せを聞いた紅林は早川を追うことにした.神代はそのことを了承し, 吉野に紅林の手伝いをさせることにした. 早川と一緒に脱走したのは凶悪な殺人犯だった. 警視庁城西警察署西久保駐在所で早川とその仲間は警官と警官の妻を襲い, 拳銃を奪って逃走.近くの工事現場でミキサー車を奪って逃走を続けた. だがパトカーに見つかってしまった.早川達は車を降り,素性がばれたと知るや, 早川の仲間は拳銃で威嚇した.そして早川達は逃走を続けた. ヘリコプターで追う紅林と吉野.止まれとスピーカーで吉野は叫んだが, ミキサー車は止まらない.だが砂利の山に乗り上げてミキサー車は停止. 紅林と吉野は早川の仲間を捕まえることに成功したが, 早川は途中で別れたために捕まえることに失敗した. 早川は大正寺に現れ,亡父の遺骨を渡すようにお坊さんを脅迫. その後,早川は覚醒剤の運搬依頼者の所に現れた. だが特命課の捜査は全て後手に回ってしまった. 紅林は早川の亡父の骨壷の中から覚醒剤を発見. そして早川の依頼者を覚醒剤不法所持の疑いで紅林は捕まえた. さらに紅林は恵子を殺した犯人を捕まえた. 何と恵子は覚醒剤の売人だったのだ.愕然として「嘘だ!」と叫ぶ紅林. 犯人は早川と一緒にいた歌手から早川のことを聞いていたのだ. 真実を知った紅林は犯人を殴り,激昂して歌手を捕まえに行こうとした. 興奮する紅林を神代がなだめた. 歌手の田代を既に吉野と津上が見張っていたのだ. 田代のところに暴力団の金丸(今井健二)が現れるのを吉野と津上は目撃. これで一味の相関関係がはっきりした. 金丸と田代と早川は覚醒剤密売の仲間だったが, 早川は覚醒剤を亡父の骨壷に隠し,高く売ろうとしていたのだ. 田代のところに早川が連絡してきた.大井埠頭に現れた金丸を撃とうとする早川. そこへ特命課が登場し,金丸と田代を逮捕.紅林は早川に言った. 「早川.何か妹さんに言うことはないか.あの人はいい女だった. ひたすら兄を信じて.それなのに,お前って奴は!」 怒り狂った紅林は何度も何度も早川を殴った.そんな紅林を吉野,津上,橘, 神代は押さえ込んだ.紅林は恵子を思い出しながら,覚醒剤の袋を握り締めた. 「こんな,こんなつまらんもののために…」 そして紅林は海に向かって何発も何発も拳銃を撃つのであった.

「特捜最前線」第76話「妻が凶器を振るう時!」

脚本は押川國秋,監督は天野利彦.主役は船村. 特命課の面々が殺人事件の現場検証をしていた.被害者は暴力団組員の松石. BAR POLESTAR のマスターの妻(磯村みどり)が松石が来た時のことを, 船村達に話していた.このバーは現在も営業を続けている実在のバーですが, この話に登場するマスターは俳優さんです. 松石は開店の挨拶を来なかったことを根に持ち,嫌がらせを続けていたのだ. 遂に我慢しきれなくなったマスターは松石を殴り, マスターの妻もビール瓶で松石も殴ってしまった. そのため,松石は倒れてしまった.110番をしに妻が店へ入った間に, マスターはさらに松石をビール瓶で殴ったと供述していた. マスターが浴びた返り血は自分が殴った時についたと供述していたが, マスターの妻は自分が殴った血がマスターについたと言っていた. マスターの妻は自分が犯人であり,小さい子供の為にマスターが罪を被っている, と言い張っていた.この事件は発生後3年が経っており,既に公判が終わり, 犯人のマスター中原は服役していた.そのときになって妻中原ゆう子が, 犯人は自分だと名乗り出た為,特命課に捜査の仕事が回ってきたのだ. 中原ゆう子は今は息子のひろしと一緒に腰越の近くに住んでいた. 海岸でゆう子はひろしに亀の卵の話をしているのを, 遠くから津上と船村が見ていた.その様子を見て, ゆう子が犯人だとは信じられない,と津上は言った. あんな優しい人が犯人だとは思えなかったからだ. しかし船村は,だからこそ夫の苦しみを見かねてやったのかもしれない, と反論した.その後,ひろしの手を引くゆう子が白い車に轢かれそうになった. そして江ノ電の中でゆう子は, あの事件の起きた夜に白い車を見たことを思い出した. そんなゆう子の所に船村と紅林がやってきて, 夫と会ってくれないかと頼んでいた. 車に乗ろうとしたゆう子は気分が悪い様子で倒れこんでしまった. だがゆう子は心配する船村に何でもないと答えた. 中原もゆう子の顔色が悪いと心配した.そしてなぜ嘘をつくのか聞いた. ゆう子は申し訳ないというばかり.中原は激昂し,出て行ってくれ,と言った. 船村の聞き込みにより,ゆう子が急性白血病にかかっており,あと2, 3ヶ月の命だということがわかった.もしかしたら, どうせ死ぬのなら夫の身代わりになろうと考えたのかもしれない. そこへゆう子がやって来た.事件のとき,白い車が通ったと言いたかったのだ. 早速ゆう子と一緒に夜の現場へ行く特命課の面々. 特命課は事件当夜の客を全員当たってみたが, 白い車を見た者は誰もいないと言う.しばらく経って, バースデーケーキの蝋燭の火を吹き消したゆう子は気分悪く倒れてしまった. 心配するひろしに「パパはもうすぐ帰ってくるのよ.ひろし君ガメを迎えに.」 と答えた.「ママは?」と聞くひろしに「ずっと一緒にいるのよ.」 とゆう子は答えた.その頃,特命課は松石の頭蓋骨のレントゲン写真を見ていた. ビール瓶で二度,三度と殴ったと言うゆう子の証言に神代は疑念を抱いた. ゆう子の家を訪れた船村と紅林はガス漏れ事故に気がついた. 船村と紅林のお陰でゆう子とひろしの命は助かった. ガスの栓をいつも閉めていると答えたゆう子は, 白い車に轢かれそうになったことを思い出した. しばらく経って,特命課の面々は中原を現場に連れてきて,事件を再現させた. 中原は,松石は一度目に殴った時に電柱の右側にうつぶせに倒れた,と答えた. だが調書によると中原は松石を何度も何度も殴ったと供述していた. しかも松石の死体は電柱の左側に仰向けになって倒れていた. さらに神代は事件の時に電柱に街灯がなかったことを聞き込んでいた. 夜になり,念のため,明るくなっている店の前で船村は仰向けになって寝そべり, 検証してみた.船村のそばにいた特命課の面々からは, すぐ近くの暗がりにいた神代が見えなかった. もしかすると白い車に乗った人物も特命課の面々と同様, 店から飛び出したゆう子の存在に気づいていなかったのかもしれない. そしてゆう子が名乗り出た直後,見られたことに気づき, ゆう子の命を狙ったのかもしれない. そこで船村はわざと現在の店の主人(この人も俳優さんです)に, ゆう子が白い車を見たことを話してみた.船村の考え通り, 現在の店の主人が松石を殺した真犯人だった. 彼は松石の嫌がらせの為に店を潰され,松石を恨んでいた. そして中原と松石の喧嘩を偶然見かけたのだ. 中原が店に入った隙に彼が松石を殴り殺したのだ. 彼は車に乗って逃げる時,飛び出してきたゆう子を目撃していた. しかし,その時はゆう子は彼には気づいていなかった. 彼は殺人事件の為に店の権利金が半分になっていることに目をつけ, 店を買った.だが事件から3年経ち,また再捜査になった. それで彼はゆう子の命を狙ったのだ.こうして中原は釈放された. だが,ゆう子の命は既に尽きていた.船村は海岸でひろしに話し掛けた. 「お母さんの言う通り, お父さんガメが海の向こうからひろし君を迎えにきてくれたんだ.」 だがゆう子は砂の十字架となって消えてしまったのだ. なお念のために書いておきますが, このページはドラマの内容を忠実に書いたものであり, BAR POLESTAR の今のマスターが犯罪を犯したと言うわけではありません. このバーは他の刑事ドラマ(ハングマンシリーズなど)でもロケに使われています. それはさておき,次回から「特捜最前線」は「挑戦」三部作に突入. 神代が巨大企業の暗部に迫ります.

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp