2001年10月24日
「がんばれ! レッドビッキーズ」第21話「シゲのファインプレー」
前回同様,脚本は上原正三.監督は畠山豊彦.
レッドビッキーズはコーチの先輩(という設定の)荒川堯さんに指導を受けていた.
ちなみに荒川堯さんは技術指導でオープニングに名を連ねています.
練習終了後,シゲはコーチから特訓を受けることになった.
ナッツとブラザーも手伝ったが,コーチの特訓にシゲは倒れてしまった.
オーナーは激怒し,自分が特訓する,と言って,
シゲを連れ帰ってしまった.シゲはオーナーに溺愛され,
すぐ諦める悪い癖がついていた.それにはオーナーの奥さんもお手上げだった.
翌日からオーナーはシゲをチームに合流させず,独りで練習させていた.
だが令子の目から見て,オーナーのやり方は生ぬるいものだった.
ゆるい打球を捕らせ,軽いタイヤを転がせるだけ.
令子はシゲにコーチの特訓を受けるように言ったが,
シゲは言うことを聞かず,オーナーもシゲを甘やかす始末.
ついにオーナーと令子は喧嘩別れしてしまった.
そこでナッツをサードに,ブラザーをショートに,トータスをレフトに,
ペロペロをレフトに回してみることにした.
しかしこの布陣ではライトが穴になってしまう.
令子とコーチは困り果ててしまった.
その晩,令子がオーナーに「石頭」と言ったことを咎めていると,
オーナーが令子の家にやって来た.謝る令子にオーナーも謝罪した.
オーナーは子供の頃革のグローブを買えず,
母親が縫った布のグループで野球をしていた.
だから息子のシゲには立派なグローブを買ってあげたかったのだ.
そしてついついオーナーはシゲを過保護にしてしまったのだ.
胸のつかえが下りたオーナーは令子と仲直り.
だが,令子の家から帰ろうとしたオーナーは車にぶつかってしまった.
足にひびが入り,動けなくなってしまった.それを見たシゲは言った.
「父ちゃん,俺,店手伝うよ.」それからのシゲは別人のように頑張り,
コーチの猛特訓も受けた.そしてブラックシャークとの試合の日.
シゲは2点二塁打を打った.その裏の守り.
ノミさんは三塁への内野安打をきっかけに弱気の無死が出て,
無死満塁のピンチ.トータスへの犠牲フライで一点が入ってしまった.
なおも一死一,三塁のピンチ.そのとき,シゲへライナーが飛んだ.
シゲはライナーを好捕し,飛び出した三塁走者よりも先にベースにタッチ.
独りでダブルプレーを取った.試合は3対3の引き分け.
試合終了後,令子にブラックシャークの監督はこう言った.
「いやあ,驚きました.レッドビッキーズの守りは鉄壁ですね.
特に三遊間はね.」怪訝に思う令子.しばらく経ち,
コーチのノックを受けたシゲは元の下手なサードに戻ってしまった.
それを見て「あー,ダメだ,こりゃ.」と令子は呟くのであった.
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東平 洋史
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