前作「スケバン刑事」の好評を受けて制作された第2作. やはり少女漫画「スケバン刑事」を原作としており, 設定の各部は原作の「青き狼の群」などからとられた. だが原作では生きていた麻宮サキが生死不明の為に別人になっていたり, 神恭一郎が死亡した為に登場しないなど, 前作に比べると原作とは違う部分の方が多い. ビー玉お京や雪乃の登場で前作とは違い集団ヒロインの様相を呈しているのも, 本作の大きな特徴である.これは次作にも引き継がれた要素だが, ヒロイン候補のアイドルが多かった事も裏の事情としてあったらしい. また当時の人気番組「夕焼けニャンニャン」とのタイアップも, 大きな特徴の一つでおニャン子クラブや吉田照美がゲスト出演した回もある. これにより当時の中高生を取り込む事に成功し,番組の人気は頂点に達した. 本放送当時の私は高校生だったが,同級生の中で両番組を見ている者は多かった.
大野剣友会のアクションも冴え渡り, かつて大野剣友会がアクションを担当した「仮面ライダー」を彷彿とさせる, スケバンキック,ダブルスケバンキック, トリプルスケバンキックという技も登場. 斉藤由貴に引き続き南野陽子の吹き替えを担当した故高木政人氏のスタントも, 冴え渡っていた.撮影中に交通事故で不慮の死を遂げてしまったのは, 大きな痛手であったが,その悲しみを乗り越えて番組を作りきったスタッフに, 拍手を送りたい.また高木政人氏の御冥福をお祈りする次第である. なお,南野陽子のスタントは二転三転した後, 最終的に大竹浩二氏が担当する事になった. 大竹氏はレッド・アクションクラブ所属. レッド・アクションクラブを創設したのは大野剣友会OBの新堀和男氏である.