第七回

村木の黒幕に迫るが…
父子仁義・有光洋介

脚本:石松愛弘 監督:井上芳夫

今日も有光は工事現場で働いていた. 一仕事終えた有光は古山老人に声を掛けられた. そしてラーメン屋で有光と古山は話をした.有光は来月で28歳.丁度その時, カップルがチンピラ達(岡田勝と新堀和男ら)に絡まれていた. 有光はチンピラ達をボコボコにし,勢いで駆けつけた警官も殴ってしまった. そのため有光は公務執行妨害および警官に対する暴行障害の現行犯として, 連行されてしまった.古山にとって有光は尊敬すべき有能な刑事であり, 恩人であり,そしてまた血を分けた我が子のようにさえ思える男であった. だが久し振りに出会った有光は, まるで自らの傷口をかきむしる飢えた獣のようであった.

渋谷警察署で古山は有光を釈放するよう刑事に頼み込んだが, 刑事はいい顔をしなかった.刑事は古山と有光の関係を尋ねた. 古山は友人だと言ったが,刑事は古山が前科4犯である事を持ち出し, 前科4犯の男と「仲間を殺した悪徳刑事」が友達とはよく出来た話だ, とのらりくらりと応じ,さらに
刑事「いいかい.あの男は仲間を撃ち殺した男だぞ. あいつの為に警察全体がどんなに信用無くしたか,お前なんかにわかるものか!」
と頑に態度を硬化させてしまった.

結局有光は佐竹が身元保証人になることで釈放された. 釈放された有光を古山は歩道橋から見た.さらに杏子も遠巻きにして見ていた. 有光は杏子を無視し,腕につかまろうとした杏子を振り払って去ってしまった. それを古山は見ていた.
古山「お嬢さん.喧嘩でもしなすったかい.」
杏子は古山を無視して立ち去ろうとしたが
古山「ちょっと.あっしは有光さんとは深いなじみでねえ.」
それを聞き,杏子は立ち止まって振り返った.

古山は杏子と話をした.
古山「すっかり変わりなすったなあ,有光さんは.それにしてもまあ, 警官を相手にあんな無茶な事をなすって.余程虫の居所が悪かったんだ. それとも寂しかったのかなあ.」
古山はタバコに火をつけ,一服吸った.
古山「あの若さであの有様じゃあ,これから先, 何が起こるか知れたもんじゃありませんよ. 誰かがそばにいて優しくしてあげればいいんだ.俺も何とかしてあげたいが, なんせこの歳じゃねえ.そこ行くとお嬢さんは…」
杏子「あたしでも駄目です.」
古山「どうして? なんか事情があるんすか? さしつかえがなかったらねえ, 話を聞かしてください.俺はねえ,有光さんには散々御世話になった身なんだ. 決して御迷惑なんか掛けませんからね.」
杏子「あたし,兄を殺されたんです.あの人.」
古山「兄さんを?」
杏子は肯いた.
古山「それじゃあ,お嬢さんはあのう有光さんに撃たれたあの刑事さんの?」
杏子は肯いた.
古山「そうかあ.しかしねえ,有光さんはねえ, 決して仲間を撃つような人じゃありませんよ.」
杏子「あたしもそう思いたいんです.」
古山「だったらそこんところを有光さんと…」
杏子「彼は何も言ってくれません.」
古山は思った.この娘は有光を愛している.そして有光もこの娘を… それなのに何故.
古山「そらあ罠だ.」
杏子は古山の方を見た.
杏子「罠?」
古山は思った.二人を幸せにするためにはその黒い罠を暴くしかない. 古山はこの時,かたく心に誓っていた.

古山は覚醒剤中毒の情報屋に目をつけた. そしてトイレで情報屋が覚醒剤を打つ瞬間を襲って覚醒剤を床に蹴り落とした. 情報屋は覚醒剤の禁断症状に苦しんでいた.古山は村木殺しの経緯を尋ねた. 情報屋は詳しくは知らないと言ったが,君子という女に会えばわかると話した.

古山は君子が働いているというバーへ行ってみたが, 君子は結婚して辞めた後だった. 古山は旧姓角田君子(二宮さよ子)のアパートへ行った. 君子はなかなか真実を話そうとしなった.古山は君子に言った.
古山「何もあっしはねえ,奥さんの古傷を暴くつもりじゃないんだ. 村木さんがどうして殺されたかその辺のところをさあ.」
君子「村木は友達の刑事さんに殺されたんでしょう.」
古山「それは表向きさあ.なんかその辺がおかしいんだよ. 現にあんただってそうでしょう.組織の指図で村木さんに近づいたんでしょう.」
君子「あなた一体誰なの?」
古山「人殺しにされている有光刑事さんにはねえ,深い恩義がありましてねえ. もちろん死んだお人は気の毒だが,有光さんはそのために好きな人と別れて, まるで地獄の毎日だよ.その好きな人ってのは仏の妹さんだよ.」
君子「知ってるわ.」
古山「じゃあ尚更だよ.死んだ村木さんがねえ,浮かばれはしないよ.どうだい, 奥さん.俺に協力してくれないか?」
君子「わかったわ.兎に角,今日のところは帰って頂戴.連絡する場所書いて.」
君子はメモ用紙を取りに行った.
古山「奥さん.」
君子「これ以上粘ると警察呼ぶわよ.」

その夜.古山は自宅で男達に襲われた.組織の連中だ.古山はボコボコにされ, 半死半生の目に遭わされた.報せを聞いた有光は病院へ走った.
有光「親父さん.」
古山「わざわざ済まねえな,おい.」
有光「誰がやったんだい,なあ?」
古山「暗闇でわかんなかったんだよ.」
有光「心当たりはないのかい? あるのかい?」
古山「ひょっとするとあの女かもしれねえよ.」
有光「女?」
古山「実はねえ,それが…」
有光「うん.」
古山「村木という刑事さんとつきあってた女で…」
有光「村木?」

有光は君子を尾行し,声を掛けた.君子は無視しようとしたが, 有光は古山が襲われた件を持ち出し,強硬に迫った. そこで君子は有光をモーテルへ連れ出した.その様子を見ていた男がいた. モーテルの部屋で君子は服を脱ぎ始めた.
有光「おい.考え違いをしないでくれ. 俺はただあんたの話を聞きに来ただけなんだから.」
君子「そうかしらねえ.」
有光「村木があんたのような女に引っかかったとは信じられないよ.」
君子の態度が変わった.
君子「こんなあたしでもあの人は愛してくれたわ.」
有光「だまされたんだ.」
君子「違うわ.彼の愛情に負けて,あたしみんな喋ったわ. あたしが近づいた目的も何もかも.でもあの人は黙ってあたしを抱いてくれたわ. 村木はあたしの生きがいだったわ.あたし達がどんなに愛し合っていたか, あなたにはわかりっこないわ.」
それを聞いた有光はしんみりしてしまったが,意を決して訊いた.
有光「なあ,頼む.夕べ老人を襲ったのは誰なんだ. 俺はただそれだけを知りたいんだ.」
君子「知らないわ,あたし,そんな事.」
有光「じゃあ,あんたが連絡した相手でいい.老人が来たのを報せたろう.」
君子「あたし,あいつらとは縁切ったのよ.散々な思いしてやっと.」
有光「あいつらって誰なんだ?」
君子は貝のように口を閉じてしまった.
有光「誰なんだ.」
君子「それ言ったら,あたし,無事じゃ済まなくなるわ. 今の生活は滅茶滅茶よ.」
有光「村木を愛したんじゃないのか?」
君子「でも,あたし,今の主人に感謝してるのよ. 例えちっぽけでも家庭と言う物を教えてもらったし, それにあたし赤ちゃんがいるのよ,お腹の中に.」
有光は何も言えなくなってしまった.静寂を破るように男達が入って来た. 拳銃を構えて君子を羅致.有光は殴り倒されてしまった. 気がついた有光は君子のアパートへ行ってみたが誰もいなかった.

病室でこの件を聞かされた古山は起き上がろうとして有光に制止された.だが
古山「ほっとくわけにはいかねえよ.あの娘にもしもの事があったらなあ…」
有光「俺が何とかするよ.」
古山「いやあ,俺が巻き添えにしたんだよ.」
有光「村木と俺の事だったらなあ,気にしなくていいんだよ.」
古山「しかしなあ.」
有光「立ち入ってほしくないんだよ.気持ちは嬉しいけどな,親父さん.」
古山は無言で有光を見た.
有光「彼女はなあ,俺がきっと助け出すから.な. 親父さんに心当たりはないかと思ってねえ…夕べから, 彼女はマークされてたと思うんだ.」
古山「やっぱりあいつの線かな.」
有光「誰だい?」
古山「組織の情報屋でなあ,あの娘の事を喋った野郎だよ.」

その夜.有光は情報屋の住むマンションへ行ってみた. 呼び鈴を押しても誰も出ず,ドアに鍵は掛かっていなかった. そして有光は情報屋が死んでいるのを発見した. 通報により渋谷警察署の面々が駆けつけた.有光は君子がさらわれた件を話した. だが刑事が調べてみた結果は…
刑事「女がさらわれたと言ったなあ…しかも, 非常に危険な状態で一刻を争うと言った…ところが女は, ちゃーんとうちにいたぜ.」
それを聞いた有光は驚いた.
刑事「別に何の危険もないし,さらわれた覚えもないそうだ. ホテルも当たってみたが,君が言ってるような事実は全くない! おい. どういう事なのかちゃんと説明してもらいたいねえ.」
有光は罠にはまったのだ.

翌日.有光は佐竹が身元保証人になってくれたお陰で釈放された.
佐竹「おい.俺は貰い下げ屋じゃないんだからな. 今度やる時はあらかじめ電話くれよ.」
その足で有光は君子のアパートへ行ってみた.そこで
古山「あんさん.」
古山は強引に病院を出てきていた.
古山「今朝から見張ってますけどねえ,まだ女の面は見ませんねえ.」
古山は有光にパンと牛乳を御馳走した.その時, 君子が干していた蒲団を叩くのが見えた.
君子「やっぱり無事だったんだな,畜生.」
有光「もういい.無事だったら彼女の事は忘れよう.」
古山「忘れよう?」
有光「これ以上巻き添えにすると,あの情報屋の二の舞だ.」
古山「そらそうですよ.」
有光「彼女は妊娠してるんだよ.無事に赤ん坊を生ましてやろうや.」
古山「赤ん坊?」

ミシンを掛けていた君子は村木と抱き合った事, そして有光や古山の言葉を思い出していた.
君子の声「こんなあたしでもあの人は愛してくれたわ.」
有光の声「だまされたんだ.」
君子の声「違うわ.村木はあたしの生きがいだったわ. あたし達がどんなに愛し合っていたか,あなたにはわかりっこないわ.」
古山の声「有光さんはそのために好きな人と別れて,まるで地獄の毎日だよ.」

その頃,有光と古山は歩きながら話をしていた.
古山「まあ,そろそろ身を固めたらいいんじゃないか. あの娘だってそう思ってんじゃないの? え? ねえ,俺はねえ, あんたの幸せを願ってんだよ.事件なんかどうだっていいんだよ. 村木さんがなあ,殺された事はっきりしねえと,あんたさんだってねえ, あの娘だって,気持ちの上でけじめがつかないんじゃないかとおもうよ,おら.」
有光は黙って古山の方を見た.
古山「いやいや.年取るとなあ,余計なお節介がしたくなっちゃってなあ.」
有光「俺はこのままでいいんだよ.」
古山「何を言ってんだい.いつまでも若い事はないんだよ.」
有光「親父さん.」
古山「あ?」
有光「彼女は兄貴を信じてるんだよ.立派な刑事だったと. しかし実際の村木は…」
古山「それがどうだって言うんだ.」
二人は立ち止まった.
古山「村木さんがねえ,組織とつながりがあるんじゃねえか,おう.」
有光は立ち去ろうとしたが
古山「ちょ,ちょ,ちょっと待ってくれよ.」
有光「親父さん.彼女は今,僕を憎む事でかろうじて兄貴の死に耐えてるんだ. それが兄貴が手を汚したとわかったら,おそらく生きちゃいない.」
古山「しかしこのままじゃねえ…」
有光「俺は大丈夫だ.」
古山「あんたが殺したと思われてんだよ,おい.」
有光「俺はなんと思われようと構わない.俺は自分独りで生きていけるんだ. 彼女にだって幸せになるチャンスは他にもあるんだよ.」

友田君子は杏子と会っていた.君子は村木の知り合いと称していた. 君子は杏子に有光の事を尋ねた.杏子は有光の事を何も言えなかった. 代わりに杏子は君子に会いに来た目的を尋ねた.
杏子「本当の事,教えて下さい.兄が死んでから,誰もがみんな, 本当の事を避けて通るような気がして悲しいんです.ほんの少しでいい. 本当の事が知りたいんです.」
君子「杏子さん.」
杏子「お願いします.」
君子「みんな本当の事が言いたくても言えないんじゃないの? 一人一人の生活があって,みんなちっぽけな幸せを大事に守って生きてる.今日, あたしが会う事だってとっても勇気が要ったのよ.でもあたし, あなたにはどうしても話しておきたかったの. 有光さんの毎日が地獄だと聞いたわ.それを救えるのはあなたしかいないのよ. そうでしょ? そうだとしたら,どんなに辛くてもあなたがお兄さんの事, 忘れさせるのよ.お兄さんが亡くなった事も, お兄さんがどんな女と愛し合っていたかと言う事も, みんな遠い昔の事とするのよ.」
君子は気づいていなかった.その様子を組織の男が見ていた事を.

次の夜,杏子は有光のアパートを訪れた.有光はカップラーメンを食べていた. そして有光の杏子に対する態度は素っ気無かった.杏子は言った.
杏子「兄さんに女がいたみたい.」
有光の手が止まった.
杏子「昨日,会社に訪ねて来たの.友田君子って言うの.洋介さん,御存知ない?」
有光は白を切った.
有光「いや.何しに来たんだい,その娘.」
杏子「あたしに幸せになれって.」
有光の手が止まった.
杏子「それも本当に心から.誰にでも言える事じゃないわ. それだけ兄の事を愛していたんだと思うの.」
有光「それが何か?」
杏子は何も言わなかった.
有光「じゃあそれだけを言いに来たのか?」
杏子「あたし,話を聞いてるうちに, ふと自分が今迄兄の事にこだわり過ぎたんじゃないかと思って.」
有光「そんな他人の言う事なんか我々には関係ないよ.」
杏子「でも,なぜあたしに会いに来たのかしら?」
有光「さあ,多分,女の気紛れだろう.」
杏子「あたしにはそうは思えないわ.」
だが有光は杏子の言葉を無視してカップラーメンを食べるだけ.
杏子「洋介さん,あたし,何かしたいの. このままずるずると駄目になって行くの,あたしには耐えられないわ. せめて,せめてあたしに出来る事があるなら,何でもいい,言って欲しいの. 少しでもあなたの為になる事があるなら,やりたいんです,あたし,あなたに.」
有光は言った.
有光「今の僕にして欲しい事は…」
杏子「なあに?」
有光「何もしないで放っておいてくれる事が一番だ. そうとしか僕には言えない.」
たまらず杏子は帰ってしまった.入れ替わりに古山が新聞を持ってやって来た.
古山「有光さん,えれえ事だ.」
古山は新聞記事を見せた.友田君子が「ドブ川へ転落死」したのだ.
古山「これは事故じゃねえよ.」
有光の目は獲物を狩る鷹のようになった.

有光と古山は友田君子の通夜に行き,友田君子に手を合わせた.
君子の声「でも,あたし,今の主人に感謝してるのよ. 例えちっぽけでも家庭と言う物を教えてもらったし, それにあたし赤ちゃんがいるのよ,お腹の中に.」

その帰り道.
古山「俺が殺したようなもんだよ.」
有光「いや,俺だよ.俺なんだよ.」
古山「いってえ誰がやりやがったんだい.」
その時,有光は尾行者がいる事に気がつき,古山と一緒に身を潜めた. そして有光は尾行者に飛び掛り,ボコボコにして問い詰めた.
有光「おい.貴様,誰に頼まれた? え.言えよ,おい.」
尾行者は古山の知っている男だった.
古山「この野郎,ノミ屋のねえ,使いっ走りをしてた野郎ですよ.」 有光「ノミ屋?」
古山「確かねえ,唐沢とか言ったけかなあ.」
有光「唐沢.ああ.」

古山はビリヤードをする唐沢(堀勝之祐)と対峙した.
古山「夕べの女殺しはあんたの差金だそうだね?」
唐沢「その歳で俺に言いがかりをつけようって言うのかい?」
古山「あんたの子分が吐いたんだよ.今,有光さんがなあ,抑えてる.」
唐沢「何の事だかさっぱりだが有光ってのはどこにいるんだい?」
古山「あんたが出向きたかったら俺が案内するよ.」
古山は唐沢の子分に殴り倒されてしまった.
唐沢「堪えたかい?」
古山「あんたが来なきゃ,子分は警察に突き出され,あんたも御用だよ. どうするね?」

翌日.古山は唐沢に車で羽田の近くの埋立地まで運ばれた. するとドラム缶に夕べの尾行者が縛られているのが見えた. 唐沢と子分は車から降りた.その隙を突き,有光は唐沢達に襲い掛かった. 有光は三下を倒したが,拳銃を拾おうとした瞬間,唐沢に狙われた.
唐沢「ハジキから離れろ.何の用があって呼んだんだ.聞いてやるから, 言ってみな.」
有光「友田君子が死んだのはお前の仕業だな.」
唐沢「ふ,ふ,ふ.さあ,どうかな.」
有光「村木をひきづりこんだのもお前だろう.」
唐沢「動くな.この老いぼれの命がどうなっても構わないのか?」
唐沢は車の中にいる古山に拳銃を突きつけた.
古山「有光さん,いいんだよ.俺はあの世行ってなあ,詫びが言いてえんだよ.」
唐沢「うるせえ.」
唐沢が拳銃を有光に向けた.その隙を突き,古山は唐沢の拳銃を蹴り落とした. 有光は唐沢に襲い掛かり,唐沢をボコボコにした.水溜りに落ち, 泥水だらけになった唐沢を有光は何度も何度もぶん殴った. さらに拳銃を向けるのを見て
古山「おい.野郎殺しちゃ駄目だ.おい.あんさんが殺しちゃ駄目なんだよ.え. この野郎は御用済みなんだよ.な.黙ってたってなあ, 組織の奴等に殺されちゃうんだよ.」
唐沢は泥だらけになっていた.有光は拳銃を叩きつけ, 車のドアを蹴って去って行った. 今日も悲しい太陽の元で一日は終わろうとしている. だが謂れ無き十字架を背負って歩く有光洋介にとって幸せの訪れる日とは, もはや見果てぬ夢なのであろう.

みどころ

今回の見処は有光の無実を証明しようと老人古山が奔走するところです. 話のほとんどで古山と有光が活躍するため,大沼と矢野の出番はなし. かろうじて登場する佐竹も渋谷警察署に捕まった有光の身柄を保証するだけ. その分,村木の背後組織の描写に時間が割かれています. 村木を組織に引き込んだ女は無残にも始末され, 結局またも組織の全貌は明らかになりませんでした. 有光が組織を滅ぼすのは最終回まで待たなくてはなりません. その過程がこのドラマを貫く縦糸でもあるのです.

余談ですがテロップに出た「前田勝」は岡田勝さんの間違いだと思われます. 岡田さんは殺陣師と活躍し,現在大野剣友会の代表として今も活躍されています. 新堀和男さんは大野剣友会時代はXライダー,アマゾンライダー, アカレンジャーを演じ,後に戦隊シリーズの赤い色のヒーローを演じた後, レッドアクションクラブを設立.大野剣友会の特別講師も務める等して, 今は殺陣師として第一線で活躍されています.

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東平 洋史 E-Mail: touhei@zc4.so-net.ne.jp