レッドビッキーズの面々が練習をしているとガラの悪い連中がからかった. ノミさんの球は遅い,とか,ショートのかわい娘ちゃん,と言ってだ. 怒ったカリカリが連中と喧嘩を始めたので令子とコーチが止めた. 去り際に連中の一人,杉田がボールを投げた.投げた球は壁にめり込んだ. 連中は今度の対戦相手ブラックマンモスのメンバーだった.
令子が家に帰ってくると恵子がラブレターが着てるわよ,とからかった. だがそれはブラックマンモスと対戦して負けたバンビーズの監督からの物だった. ブラックマンモスのエース杉田の速球も重く,クリーンアップも強打者揃いで, 足も速い.令子はコーチにその手紙を見せた.
コーチはメンバーに殺人スライディングの練習をさせた. さらに殺人スライディングを避けながら送球を捕ってタッチする練習をした. そして令子はペロペロにある練習をさせた.さてタッチの練習が終わった後, コーチはダブルプレーを取るために送球を捕ってベースを踏み, 走者を避けながら球を投げる練習をした. 令子はペロペロに野次の練習をさせたが,迫力がなかった.
さて練習終了後,ジュクはペロペロにある事に協力してほしい,と言った.
翌日.全身黒ずくめで胸にブラックマンモスと書かれた格好をしてペロペロ登場.
ジュクの頼んだことはこれだったのだ.ペロペロの野次は迫力満点.
メンバーは野次に大声で「ありがとう!」と答える練習をした.練習終了後,
ペロペロは家に来ないか,美味しいキャンディーがある,と誘ったが
シゲ「やだよ.ブラックマンモスのキャンディーなんか食えるか.」
他のメンバーもそう言って立ち去った.ジュクは引き止めようとしたが,
ペロペロはがっかりしてしまった.
ジュクは令子の家へ行き,ペロペロに悪いことをした,ペロペロが可哀想だ,
と令子に言った.翌日.令子はペロペロを慰めようとした.
ペロペロ「僕,いつも補欠だろう.今までの試合だって,
大して出るとこなかったし,チームのためになること,出来無かったんだ.」
令子「チームのために役に立ちたかったのね.」
ペロペロ「僕にできることって言ったら,こんなことしかないと思ってさ.」
令子「タイムリーヒットを打つだけが野球じゃないわ.
縁の下の力持ちがいなくっちゃ,勝つこともできないのよ.」
だがペロペロは黙ってキャンディーをなめてばかりだ.
ペロペロ「僕,今度の試合が終わったらチームやめるよ.」
令子「え?」
ペロペロ「試合には出られないし,みんなとは喧嘩じゃ面白くないもん.」
令子「ペロペロ.」
令子は絶句したが
令子「でも今にみんなきっとわかってくれるわよ.」
ブラックマンモスとの試合がやってきた.捕手の野次も柳に風.
ナッツはフォアボールで出塁.予想通り,杉田の立ち上がりは悪かった.
センターも出塁.シゲはダブルプレーに倒れたが,
カリカリの一打でナッツが生還.ノミさんも続き,カリカリも生還.
レッドビッキーズは2点を先制した.
裏の攻撃でランナーはカリカリに殺人スライディングを敢行.
思わず怒ったカリカリだったが
トータス「ありがとう.」
ありがとう作戦を思い出し
カリカリ「ありがとう.」
ブラックマンモスの野次には常に「ありがとう」と返す作戦だ.
こうしてレッドビッキーズはブラックマンモスの挑発にも乗らず,
自分のペースを忘れなかった.そしてレッドビッキーズが一点リードし,
最終回の裏の攻撃を迎えた.だが盗塁した走者がナッツに激突.
ナッツが球を落としてしまった為,盗塁は成功してしまった.
ここぞとばかりにナッツをからかうブラックマンモスの連中.
妹がからかわれたので兄のブラザーの怒りが爆発してしまった.
遂に乱闘騒ぎになり,ブラザーは退場にさせられてしまった.
仕方無く令子はペロペロをレフトに起用しようとしたが,
ジュクは自分がレフトに入り,ペロペロを捕手に入れる作戦を進言した.
ペロペロは自信がなかったが
ジュク「相手は凄いパワーです.僕では跳ね飛ばされてしまいます.
その点,君は柔道やってますから.」
ペロペロ「だって.」
コーチ「本塁を守る他,勝つ方法はないんだ.」
令子「ペロペロ,頼むわよ.」
ジュクも肯いた.
ペロペロ「うん.」
結局ペロペロが捕手に入り,ジュクがレフトに回る事になった.
ペロペロ「しまって行こう.」
ペロペロの捕球は下手で二球連続で球をこぼした.心配するジュク.
それでもペロペロはブラックマンモス走者のタックルを二回も跳ね除け,
8対7でレッドビッキーズは勝利.準決勝へと駒を進めた.
ナインはペロペロを賛え,シゲもペロペロに謝った.
ペロペロ「いいんだよ,もう.」
令子「良かったわね.」
次回はあのビューティースターズが相手.題して「倒せ! ビューティスターズ」 果たしてユリカボールを打つことが出来るのか?
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