「がんばれ! レッドビッキーズ」第31話

チームワークとは何か? それを無言で教えるお父さん.
しっかりして! キャプテン

脚本:上原正三 監督:田中秀夫

今回も那須高原での合宿. オーナーはバランスの練習と称して皆をボート遊びへ連れて行った. オーナーとシゲの乗るボートはオール捌きがなっていないのか, 変な方向へ向かっていた.だが一人だけ参加しない者がいた. ジュクはカリカリ達の勧めに従い,ホテルで勉強していたのだ. バッティングセンターでのバッティング練習でもジュクだけが参加せず, バッティングセンターでお勉強.それを見た令子は練習を切り上げた. 皆合宿へ出かけて気が抜けていたのだ. 怒ったコーチはサイクリングコース5周を命じたが, いつまで経っても戻って来ない. 何とメンバーは途中の林でカブトムシやクワガタを捕るのに夢中だったのだ. そこへ健太が声を掛けてきた. お父さんが地元のマキバーズと試合をつける段取りをつけたのだ. 健太の操るりんどう湖ファミリー牧場の馬車に乗って一同は黒磯市のグランドへ. 早速試合が開始された.先頭打者のナッツは
オーナー「ストライク,ナッツアウト.」
ちなみに主審はオーナーだ.オーナーはレッドビッキーズの面々に, 絶好球だぞ,とか言うのでマキバーズの捕手にどやされた. 結局,その回は点が入らず,カリカリで終了.カリカリは,ボールが遅すぎる, と負け惜しみを言った.さらにノミさんは調子が悪く, どんどん撃たれてしまった.代打の健太がへっぴり腰で打った打球はカリカリへ. しかしカリカリはお手玉し,出塁を許してしまった. そして結果は10対2でレッドビッキーズの負け. 怒ったコーチは「やる気のないメンバーを相手してもしょうがない.」と言って, 東京へ帰ってしまった.オーナーも母ちゃんが怖いので, コーチの乗るマイクロバスに乗って帰ってしまった. 見送る令子のところへジュクが出てきた.
ジュク「すいません.キャプテンの僕がもう少ししっかりしていれば.」
令子「でもどうしてかしら.どうしてこうまで, がたがたに崩れてしまったのかしら.」
ジュク「正直言って信じられないんです.東京大会に出られるなんて, みんな夢のようだって言っていました.」
それで令子はピンと来た.
令子「そうね.それで集中力をなくしてしまってるんだわ.」
ジュク「そうだと思います.」
令子「でもね,東京大会は夢じゃないわ. あたし達も戦わなくちゃいけないのよ.」
ジュク「そうですね.」
令子は聞いた.
令子「どうする?」
ジュクは困ってしまった.
令子「オーナーもコーチもいなくなったわ.せめてキャプテンのあなたが, 協力してくれなくっちゃ.そうでしょ?」
ジュク「そうですね.」
令子「兎に角,チームを一本の線にまとめたいの.そのためには…」
ジュク「チームワークですね.」
令子「そうよ.キャプテンを中心にチームをまとめて頂戴.」
ジュク「やってみます,僕.」
令子「頼むわよ.」
ジュク「はい.」
そこへナッツがやってきた.カリカリとノミさんが喧嘩をしていると言うのだ. 二人はカブトムシの取り合いをしていた.カリカリが一番多く捕ったのに, ノミさんが捕ったというのだ.
ジュク「このキャンプのテーマはチームワークです. みんなで仲良くしてくれないと困ります.さあ,仲直りして.」
ジュクはノミさんとカリカリを握手させた.

さてお父さんとお母さんはゴルフをしていた. 令子からマキバーズに負けたと聞いたお父さんは「やっぱり.」と言った.
お父さん「引き絞った弓は矢が放たれると緩む. 今のレッドビッキーズはその緩んだ状態だ. これから徐々に引き絞ってゆけばいい.」
令子「じゃあ,お父さん,チームワークを高める方法はないかしら.」
お父さん「チームワークって言うのは上から押し付けてできるもんじゃない. 内部から盛り上がって結束するもんだ.」

その晩.一人で勉強するジュクのところへ令子がやってきて, もう寝なさいと言った.そして翌日.ジュクは連日連夜の勉強がたたって, フラフラだった.カリカリは心配したが, 遂にジュクは目がかすんで倒れてしまった. ホテルへ帰って休みなさいと言う一同.だがまたノミさんとカリカリが対立. カリカリは頑張って走ろうと言って先頭にたって走って行った. だがノミさんとスタイルは走ろうとしなかった. カリカリはキャプテンではないと言うのだ. 令子は,じゃああたしが命令するわ,走りなさい,と言って二人を走らせた. ホテルに戻れば,ジュクが机に突っ伏して寝ていた. それを見た令子は,練習をサボって宿題をやってるの,と言って怒り, 外へ出て馬に乗って走った.ジュクは謝ったが令子は許そうとしなかった.

翌日.令子はジュクだけに自転車での猛練習を課した. 見かねてカリカリが言った.
カリカリ「もう許してやってよ.」
令子「ダメよ.ジュクは私を裏切ったわ.キャプテンとして, レッドビッキーズを裏切ったわ.」
汗だくになって自転車を走らせるジュク.
ナッツ「可哀想.」
そのとき,ジュクが転倒して倒れてしまった.

ジュクは軽い脳震盪を起こしていたのだ.医者は明日まで眠ればよくなると言い, 帰っていった.
ノミさん「ジュク,なぜ本当のこと,言わないんだ.」
ジュクはごまかそうとしたが,反省したカリカリが話した. 何とみんなは優等生のジュクにみんなの宿題をやらせていたのだ. ノミさんとスタイルはそのことに反対し,カリカリと対立したのだ.
令子「どうして言ってくれなかったの? そうならそうと.」
ジュク「チームワークを作りたかったんです.」
令子「チームワーク?」
ジュク「僕はキャプテンです.キャプテンとしてメンバーの面倒を見れば, 自ずとチームワークを覚える.そう考えたのです.」
令子はジュクの手を握り,泣いた.

そして次の日.荷物を片付けている令子のところへ, お父さんからメッセージが届いた.
お父さん「令子,グランドへ言ってごらん.」
ジュクと一緒にグランドへ行くと,カリカリがみんなにノックをしていた. ノミさんもノックをしていた.
令子「憎いことするなあ,親父.こんなもの残して.」
その頃,お母さんとお父さんは車の中で微笑んでいた.
令子「ありがとう,お父さん.この分なら東京大会も行けそうです.」

次回はブラザーがジュクのいとこに恋をして,東京大会で奮戦…か?

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp