レッドビッキーズは城西地区野球大会の第3回戦の対戦相手を見に行った. バイキング対ホワイトコンドル戦の勝者がレッドビッキーズと戦うのだ. 結局バイキングは負けた.ホワイトコンドルのエース弓田に抑え込まれ, バイキングの打者はヒットを二本しか打てなかったからだ.
メンバーもオーナーもホワイトコンドルが相手と聞いて負けたと思ってしまった.
弓田の防御率は0点台.ホワイトコンドルに勝ったのは,
あのビューティースターズだけだ.ホワイトコンドルは弓田のワンマンチームだ.
さて令子とコーチ不在でレッドビッキーズが練習している最中,
ホワイトコンドルの監督と弓田がやってきた.
練習の為にグランドを貸してくれと言うのだ.ジュクは快諾.
弓田の快速球を見てメンバーはますます自信を無くしてしまった.
その話を監督とコーチはジュクから聞いた.自分の責任だと言うジュクを,
令子は慰め,コーチはそれは心理作戦だと見抜いた.
とは言うものの令子は家で悩んでいた.
ジュクの声「あの弓田でも心理作戦は必要なんですか?」
そこへお母さんがスイカを持って入ってきた.お母さんは弓田のデータを見て,
70とさかんに呟いた.それを聞いた令子は,
弓田の投球数が70球前後だと言うことに気がついた.
令子は弓田の投球数を増やし,弓田の体力を消耗させる作戦を思いついた.
コーチは臭い球をファールにし,また牽制球を増やす為にリードの練習をさせた.
そして迎えた試合の日.ホワイトコンドルの監督は弓田に,無駄な球は投げるな,
と言った.ジュクはノミさんに打たせて捕らせようと言った.表の攻撃.
ナッツは空振り三振.スタイルは初球をバントしてキャッチャーへの小フライ.
シゲは初球を打ってピッチャーゴロ.
弓田はたったの5球で一回の攻撃を乗り切ってしまった.そして5回の表.
ここまで弓田の投球数は58球.何とか22球を投げさせるのだ.
令子は徹底的にバントをさせた.トータスが四球を選んで出塁.
ナッツの打席で弓田の投球数は80球に達した.弓田は息が上がり始めた.
シゲの打席でも弓田はコントロールを乱し,シゲにヒットを打たれてしまった.
続くカリカリは凡退したが,ノミさんのヒットで一点入った.
やはり弓田は80球が限界なのだ.一点リードで迎えた裏の攻撃.
ナッツがお手玉し,ランナーが出てしまった.
だがノミさんは落ち着いて2死をとった.打席に弓田が入った.
ジュクはタイムを取り,令子に作戦を聞いた.
令子「勝負よ.」
ボールカウントが2-2になった.ノミさんの頭の中で「優勝」の文字が躍った.
ノミさんは渾身の力を込めて投げた.だが弓田はジャストミートし,ホームラン.
呆然とするノミさんはマウンドにひれ伏し,思わず泣いた.
結局ホワイトコンドルのサヨナラ勝ちに終わってしまったのだ.
令子「さあ,みんな,元気を出すのよ.三位決定戦が待ってるわ.」
ホワイトコンドルの監督は令子に言った.
監督「今日は負け試合を勝たせて頂きました.」
令子「東京大会では弓田を打たせて頂きますわ.」
次回は那須高原での合宿です.
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