第二十回

ジュクの苦悩
ジュクの変身

脚本:上原正三 監督:畠山豊彦

モンキーズとの試合の途中,ノミさんとジュクは喧嘩を始めてしまった. 試合終了後,令子のところにやってきたジュクに, 令子はチームを引っ張って欲しい,と言った. なぜかこのシーン,スクリーンプロセスを使用している. 翌日,張り切って色々と声を掛けるジュクの様子に, カリカリ,センター,スタイルは激怒.そしてノミさんも,ボールばかり投げ, 「ジュクを相手に投げるのは嫌だ.」とやる気の無さを見せた. それを見たコーチはジュクにショートをやらないかと言った.令子は反対したが, ナッツがキャッチャーになると同時にストライクが入りだした. 帰る令子とコーチにジュクは駆け寄り,ショートになれるよう特訓してくれ, と頼み込んだ.ジュクの熱意は半端ではなく,コーチも音を上げるほどだった. そんなとき,ジュクの母親が令子の元を訪れた.何事も上の空で, 元気が無いと言うのだ.令子はジュクと話をしたいと言うと, 母親は塾へ行っていると言った.だがジュクは塾を休んでいた. そしてナッツからジュクを工場の方で見かけたと聞いた令子は, コーチの勤める工場へ行って見た.ジュクは異常なファイトを見せ, ショートの特訓をしていたのだ.ジュクは教科書を蹴飛ばして練習. 令子は特訓終了後,ジュクに色々と聞いてみた. 翌日.練習中,ノミさんの投げる球をセンター,カリカリ, スタイルの三人は三振.だがコーチはノミさんにタイヤを引き, 下半身の強化を命じた.コーチは三人がわざと三振したことを見抜いていたのだ. 三人はジュクに反感を持っていた. 三人はジュクがキャッチャーに戻らないようにするため,わざと三振したのだ. 肝心のノミさんの球はスピードが落ちていた.これでは試合には通用しない. そして令子は買い物の帰りにジュクが子供にキャッチャーの指導をするのを見た. それを見た令子はジュクの本心を見抜いた. ジュクは本当はキャッチャーに戻りたかったのだが, その気持ちを吹っ切るためにショートの特訓を受け, その反動で家では元気がなくなっていたのだ. 「僕,チームワークを乱したくなかったんです.だから…」 令子は言った.「自分を殺してまで野球をする必要がどこにあるの? そんないじけた気持ちでやるくらいなら,やめてしまいなさい,きっぱり.」 そして翌日.令子は一計を案じ,ジュクをキャッチャーに戻すと宣言. 嫌がるノミさんに「君は自分の自信の無さを, ジュクのせいにしてごまかそうとしているのよ.」 うなだれるノミさん.令子は八百長することが真の友情だとは思わない, とセンター,カリカリ,スタイルに言った.三人もその言葉を聞いて反省し, 下を向いた. 令子はジュクに「自分の思っていることを大声で言いなさい.」と言った. 「僕はキャッチャーがやりたいです.」続けてコーチは, ナッツがキャッチャーの時にノミさんのコントロールがいいのは, ノミさんがナッツに遠慮しているからだと指摘. そしてジュクはキャッチャーに戻り,ノミさんのストライクを受けるのであった.


東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp