第十回

連続窃盗事件を働く予備校を吊るす.
ホラー屋敷の素敵な面々!

脚本:園田英樹 監督:西村潔

今週のリハーサル

稲川さんはスタッフとじゃんけんをし,勝つとスタッフをハリセンで叩ける, というゲームをしていた.連戦連勝で叩くうちに, 稲川さんは記録係と間違えて西村監督を叩いてしまった.一生懸命謝る稲川さん.
西村監督「弱いものいじめ,いけません.」
そして
西村監督「今回はきつーく行きましょう,きつーく.」
稲川さんの運命や如何に.

事件発生

ある夜.ある家に3人の男達が忍び込んでいた.防犯装置の線を切り, 奥へ奥へと入って行く男達.住人の女がバットを手にしてやってきたが, 男達の敵ではなかった.男に取り押さえられ,殺されてしまった. 若い男がやりすぎだ,と叫んだので,男は若い男を殴り倒した. そして口封じのため,陸橋から下へと放り投げられた.

仕事開始

新聞はこの事件を
ダブル「受験の悩みで自殺.実家はその同じ日に強盗に入られた.うーわー, 悲惨だなあ.いやあ,世の中,ついてねえ奴がいるもんだなあ.」
と報じていた.ダブルの屋台には小学生の女の子が何人も来ていて, テーブルでお勉強.
小学生A「お兄ちゃんはついてるの?」
小学生B「可愛いフィアンセがついてるもんね.」
なかなかませた小学生だ.
小学生A「ねえ,もうセックスはしたの?」
ダブル「え?」
小学生A「婚前交渉って奴よ.」
ませすぎだ.
ダブル「このませガキが.こんな奴は勉強教えてやんないから.」
ダブルは新聞を丸め,小学生を殴った.小学生達は「暴力反対」と叫び, ダブルに群がった.そこへ
アンクル「おーい.もててるねえ.1,2,3,4,5人.」
スポットも一緒だった.
ダブル「ちょっと,冗談じゃないよ.(アンクル, シャッターを切る.)こないだ,結婚したい奴に取り付かれて, 家庭教師は散々で.いてて.いてて.」
小学生A「とうへんぼくのラーメン屋さんなんて珍しいもんねえ.」
小学生達「ねえ.」
ダブル「うるせえんだ,お前らはもう.」
アンクル「女にお互い苦労するねえ. こっちは女子高生のモデルにごねられちゃって,飯食う暇がなかったんだ. おい.大盛3杯.大至急.」
スポット「大盛3杯って,俺とアンクルでしょう.あと1杯誰が食べるんですか?」
アンクル「2杯食っちゃいけないって言う法律あるのか?」
アンクルは2杯食べるつもりだったのだ.
スポット「どうでもいいけど,お二人ともコレステロール, そろそろ注意した方がいいんじゃないですかねえ.」
スポットはダブルとアンクルに頭を叩かれた.
スポット「暴力反対.」
小学生達「暴力反対.」
スポット「ねえ.」
ダブル「余計なこと言うな,お前は.」
そのとき,腕時計が鳴った.
ダブル「よーし,今日の営業はこれでおしまいだ. わかんないとこあったらなあ,今度来てくれよな,今度.」
小学生達「えー,ずるい.」

ゴッド「ゴッド指令. 謎の連続窃盗事件の背後にある組織を暴きハンギングせよ.」
この1年のうち迷宮入りになっている窃盗事件のいくつかに共通点が見つかった. 襲われた家には必ず受験生がいたこと.受験生なんて腐るほどいる, とスポットが言うと
ダブル「その受験生が皆同じ予備校に通っていたとしたら?」
アイリス「うーん,臭うわねえ.」
スポット「ごめんなさい.」
何を血迷ったのかスポットは口を押さえた.
スポット「俺,ラーメン食ったばかりだから.ニンニク入れすぎたかなあ.」
このギャグは, ジャッキーも披露していた.良かったな,ジャッキー.
アイリス「ダブルと違うんだから.」
スポット「あ,そうだね.」
続けてダブルは問題の予備校「駿河道場 情熱塾」を映した. 道場のような立派な門.予備校と言うのは名目だけで, 登校拒否児や家庭内暴力をふるう落ちこぼれ達を集めて訓練している. 学長の駿河(草薙幸二郎)は教育評論家としてマスコミ等でも活躍するやりての男. アイリスもテレビで見て知っていた.
スポット「アイリス,どうしてそんなこと知ってるの?」
アイリス「あたしの子,入れようと思ってさあ.」
スポット「え,子供作るんだ.」
これが薮蛇だった.
アイリス「一緒に作る?」
スポット「いや.」
アンクルとダブルは咳払い.アンクルは情熱塾と事件との関係をダブルに尋ねた. ダブルはとりあえず学長の駿河から探ってみようと言った.
ダブル「俺なあ,いいアイデアがあるんだ.」
スポット「またラーメン持ってくの?」

スポットが言った通り,岡持ちを持ってダブルが中央テレビに乗り込んだ. 丁度,アフタヌーンワイドと言う番組に情熱塾の塾長駿河だいすけが出ていた. そして本番中にも関わらず強引にスタジオに乗り込んだ.CMに入り, ADから封筒を受け取って駿河は楽屋へ.ダブルはADの一人を殴り倒し, ADに化けて駿河に話し掛けた.「うちの部長の知り合いの出版社の社長」が, 駿河と話をしたいというのだ.駿河の教育論を本にしたい,というのだ. 調子に乗ったダブルは「印税生活でガッポガッポ」とか言い, 顰蹙を買うのであった.

レストランに場所を変え, ダブルは「大東京出版の社長本庄さん」を駿河に紹介した. もちろん,アンクルの変装だ.アンクルは, ダブルに高級ライターやお小遣いを渡すなどして金持ちぶりを見せつけた. アンクルは「息子」の入塾を頼み込んだ.今年度の募集は打ち切った, と言う駿河だったが,要はやる気の問題,塾の方へおこしください,と快諾. その頃,オフィス愛ではスポットがどら息子としての化粧をしていた. ヤンキーの役なのだ.ちなみにアイリスはスポットの母親役. それをスポットは懸念したが
アイリス「母親じゃあ,あたしと哲平ちゃん,歳が合わないでしょう. だからねえ,後妻にしたの.」

情熱塾へ戻る駿河をS.S.C.のアンクルとダブルの乗るワゴンが尾行. そして情熱塾の指導振りに感心.
アンクル「返しなさい.お金とライター.」
ダブル「結構物覚えいいんだなあ.」
ダブルはアンクルに札束を渡した.一生懸命数えるアンクル. さらにライターにダブルがキスするのを見てアンクルはライターを取り上げた.

情熱塾の教室には「一,死ぬ気でやれ」「一,先を見る後をふりむくな」 「一,常に気合を入れろ」「一,競争心を持て」という垂れ幕が前に掲げられ, 「情熱」と書かれた掛け軸(?)が掛けられていた.生徒は正座をさせられていた. 教師は日の丸印に「闘魂」と書かれた鉢巻をしていた.そのとき, 山田という生徒が居眠りをした.教師は竹刀を叩いて叱り付けた. 山田は罰として駅まで10回走ることになった.そのとき,ベルが鳴り,授業終了.

教師は駿河の考えに感心していた.どうしようもないどら息子を預かり, ぎゅうぎゅうに締め上げ,それを利用してまた稼ぐ.
駿河「そんなところに子供を預けようとする親だ. どうせろくなことはしていないだろう.悪が悪の上前はねてどこが悪い.」
大笑いする駿河達.
駿河「しかし死人を出したのはまずかったな. いくら自殺しても当然と言える子供達かもしれんが, これ以上数が出ると疑われかねん.殺しは自粛しろ.」
教師達は強盗に入っていたのだ.教師は次の標的として, 先程怒られた山田修司に目をつけていた.昭和44年9月11日生まれ. 僕ちゃんと同い年だ.どうでもいいが,僕ちゃんは放送当時,高校3年生だ. ちなみに山田の住所は世田谷区成城10-8-2という設定. 父親は山田不動産と言う会社の社長で土地転がしで儲けていた. しかも山田を集中的にしごいているので,そろそろ音をあげる頃だ. そこへラジカセを抱え,ツッパリの格好をしたスポットが登場. 川野太郎さんのファンはイメージが崩れるので見ない方がいいだろう. さらに義母のアイリスが登場.
アイリス「あらまあ,哲平ちゃん,ダメじゃないの,先生を困らせちゃ. まあ,ごめん遊ばせ.」
スポットはアイリスに悪口雑言の数々.そして
スポット「何を気取ってるんだよ,このクソババアが.」
アイリス「クソババア!」
アイリスは素に戻ってしまった.
アイリス「ちょっと,いい加減にしなさいよ. 言っていい事と悪い事があるんだからねえ.」
スポットはアイリスに耳打ち.そのとき,教師の竹刀が飛んだ. アイリスが本庄と名乗ると駿河の態度が一変.スポットは教師に連れられ, 山田と一緒に走らされる羽目になった.

さて外では
アイリス「ねえ,哲平ちゃん,どうしてる?」
ダブル「走っとる,走っとる.」
アイリス「え,まさか,夕日に向かって走ってんじゃないでしょうね.」
ダブル「ああ,いいなあ.10年前の青春もん思い出すなあ.」
ダブルとアンクル「馬鹿野郎.」
アイリス「馬鹿野郎.」
ちなみにアイリスは一呼吸遅れていた.

スポットは山田と一緒に米俵を上げ下ろしさせられていた. これじゃあいじめだよと文句を言うスポット.山田も音をあげた.

その晩.情熱塾学生寮でスポットは山田の額に濡れた布巾を乗せてやった. 山田は礼を言っていた.お前だってがんばるじゃないかと言うスポットに
山田「奴らに仕返しするまでは死んでも死にきれねえ.」
スポット「奴ら?」
山田は両親を恨んでいたのだ.自分が少し暴れただけで情熱塾に入れたからだ. その時,山田が教師に呼び出された.駿河が呼んでいると言うのだ. すかさずスポットもあとをつけた. 「これより先学生 立入禁止」の看板をスポットは無視.

駿河は山田の成績は最低だと叱った.山田は,両親ががっかりするわけない, と言った.山田は両親に対する恨み言を言った.
駿河「そんな親達を見返してやりたくないかね?」
山田は驚いて駿河を見た.
駿河「復讐してみたくはないかね.」
山田「え?」
外からスポットが覗いていた.

翌朝.山田を乗せ,車が情熱塾を出て行った.すかさずS.S.C.のワゴンが追跡. スポットは塾長室に潜り込み,山田の調書を発見. 山田は登校拒否と家庭内暴力の末,情熱塾に入塾. 父親は不動産業と貸しビル業など手広い事業を営む資産家だ.
アンクル「よくやった.御苦労.事件のあらましが見えてきたなあ.」

塾長室を出たスポットは教師に見つかってしまった. スポットはモップで教師達と応戦したが,水で滑って転んでしまった.

車が山田の屋敷についた.どうでもいいが,3代目ゴッド神山玄蔵と同じ屋敷だ.
ダブル「なあるほど.」
アンクル「これで受験生と窃盗団がつながったってわけだ.」
ダブル「自宅に泥棒に入るくらい簡単なことはねえからなあ.」
アンクル「せこいことするねえ,全く.」
ダブル「よっしゃ.とくと窃盗振りを拝見しようじゃないか.」
アンクルはダブルの腹を叩いた.

アンクルとダブルも山田家に侵入.教師達は金庫を開けさせている様子を見て, ダブルとアンクルは一発かますことにした.ダブルは珍妙な踊りを披露し, 池に落ちてしまった.一発かますのが,こんな踊りとは…どうでもいいが, 屋敷の中は, マイトとドラゴンが忍び込んだ,菊川大造の屋敷とおんなじだ. 教師の一人はナイフを投げ,ダブルの胸に刺さったが, ダブルはピンピンして踊っていた.
教師A「なんだ,あれよ.」
教師B「イ,インディアン.」
教師A「馬鹿,お前.こんなとこにインディアンがいるもんか.」
そこへパトカーのサイレン音が.これはアンクルが出していたもの. ワゴンにダブルが戻って来た. アンクルはダブルの胸に刺さっていたナイフを見て
アンクル「おい,どうしたんだ,おい.」
ダブル「え?」
アンクル「これ.」
ダブル「何.」
ダブルもナイフに気がついた.
ダブル「なんじゃこりゃあ.」
ラガーじゃなかったダブルはジーパンを意識して喋っていたらしい. ちなみに松田優作さんはこんなに太ってはいなかった.
ダブル「死んじゃうよー.」
アンクルはナイフを抜いてやった.血が吹き出るか…と思ったら
ダブル「あれ? 痛くねえなあ.」
なんと胸の中に鯉がいた.
ダブル「何だ,お前.俺の代わりに死んでくれたのか.」
ダブルは泣いた…と思ったら
ダブル「鯉こくにして食べようよ.」

へとへとになってスポットがS.S.C.に帰ってきた. 着替えさせるためにスポットの服をアイリスが脱がせるところに, ダブルとアンクルが登場.
ダブル「あ,失礼.」

事件のからくりがわかったのでアジトで作戦会議. 駿河と情熱塾の教師達は出来の悪い息子を引き受けると称し, 莫大な入塾料を取り,なおかつ息子達の中から特に親に反抗的な奴を選び出し, 窃盗の手伝いをさせていたと言うわけだ.そして手伝うことを渋った塾生を, 自殺に見せかけて殺した.
アンクル「よくやるな.」
アイリス「情状酌量の余地なし.まとめてハンギングよ.」
スポット「そうだ.」
アイリス「スポットの分までお返ししなくちゃね.」
スポット「(力を込めて)もちろん.」
ダブル「よーし,これで決まりだ.」
ダブルは立ち上がった.
ダブル「楽しいハンギング.」
スポットも立ち上がった.
スポット「愉快なハンギング.」
アイリスとアンクルも立ち上がった.
一同「ハンギング,ハンギング.GOGO.」
どうでもいいが,この合言葉はやめてほしい.

ハンギング

駿河は強盗失敗を聞いて激怒.そこへスポットが入塾当初の格好で登場. 山田から聞いたと言い,義母と兄を殺してくれと頼み込んだ. 駿河はアンクルのライターやアイリスの指輪を思い出し
駿河「なるほど.いい話だね.」

というわけで「本庄」邸でアンクル達が待ち受けていた. さて強盗団の車に駿河も乗り込んでいた.部下が失敗続きだったからだ. スポットは兄のダブルの写真を見せた.スポット以上に凄い格好だ. まあ渡辺徹さんのファンが見てもイメージは崩れないだろう.だが
ダブル「しかし,こんな格好,フィアンセには見せらんねえなあ.」
ついに連中が乗り込んできた.駿河はスポットを拳銃で狙い,車の中に残った. 教師達が車を降りて屋敷に入ろうとすると人魂が飛んできた. つまり題名の「ホラー屋敷」とは,この屋敷のことなのだ.散々引っ張っといてこれかい. この人魂はアンクルが操作していたものだった. 中に入った教師達は暗闇の中を進んでいった.柱時計が二時を告げる音にビビリ, 階段を上がる教師達.つまり丑三つ刻なのだ.そして部屋に入ると椅子が返った. 座っていたのは白塗りの女だ.口から血を垂らしている. 教師は悲鳴を上げてしまった.そしてもう一人の教師はダブルを襲ったが, 交わされてしまった.ダブルは拳銃を向けて得意になったが, 拳銃を落とされ,教師に奪われてしまった.
教師「自分の拳銃で死ぬとは幸せな奴よ.」
ダブル「待て,危ないよ.目が危ないよ.やめてくれよ.」
拳銃はダブルの額に命中.ダブルは倒れた.だがドアがいつのまにか閉まり, またダブルが起き上がった.ダブルは鉞を持って立ち上がり,教師に逆襲. 教師は悲鳴をあげて逃げ回った.教師は鉞を奪ってダブルの頭に直撃させたが, ダブルは平気な顔.そこへ女の幽霊(アイリス)も登場. 挟み撃ちにされた教師は悲鳴を上げて逃げ回った. 放送時間はあと9分もあるのか.早く終わりにしてよ. ダブルはチェーンソーを持ち出して教師に迫った.

その頃,アンクルは外からの入口のところに水をまき, ドアのノブに電気の配線をつないだ.スポットは,二人が遅いなあ, 見に行ってよ,と駿河に言った.引っかかった駿河は屋敷へ向かった. それを見てダブルは秒読み開始.ドアのノブに駿河が手をかけた瞬間, 駿河の体に電流が流れた.以前, 見せた青いギザギザの線が駿河の周りに描かれた.そして駿河は気絶.
ダブル「やった.ね.」
甲冑がうなずいたのでダブルは失神.アイリスはまだ幽霊の真似をしていた.
アイリス「やり過ぎちゃったかしら.」
うん.そう思う.ああ,長かった.

寿司元では
高田「いい鯉が手に入ったから,取りに来いですって.うん.勿論. 行かしてもらいますよ.ええ.何? 釣りべりで仕事? ああ,やります,やります. 何たってね,愛さんの鯉だもん.あいにこいなんちゃってね. 最高じゃないっすか.」

駿河「どういうことだ?」
ダブル「情熱塾の熱血先生方,いかがお過ごしですか?」
駿河「誰だ.何の真似だ.」
教師A「どうしようって言うんだ.」
ダブル「先生方のように人の弱みにつけこむ奴に, ぴったりの罰ゲームがあるから.」
駿河「ふざけるな.」
ダブル「その前にな,一人処刑しなければいけない人間がいる. じーくりと見学してもらおうか.」
モルモット小父さん登場.モルモット小父さんの後方には, 大きな棒を持った人形の上半身だけが台の上に置かれていた.
モルモット小父さん「やめろよ.俺は何にもしてねえんだよ.無実なんだよー.」
アンクル「嘘つきはお仕置をされる.」
ダブル「いいか.お前の目の前にあるのははっきり言ってジャンケンマシーンだ. お前がそいつとじゃんけんをして,勝って,生き残ってたら,許して, あげよう.」
というわけでジャンケン開始.負けると棒が水平に動くという仕掛けだ. モルモット小父さんは連戦連敗.はじめは棒を避けることのできた, モルモット小父さん.だがいきなり,上から巨大な拳骨が落ちて頭を直撃. この卑怯な手が効き,モルモット小父さんは動かなくなった. そしてモルモット小父さんは暗闇に消えた.
ダブル「次は大先生方の番です.」
教師B「やめてくれえ.」
教師A「助けてくれえ.何でも喋るよー.」
ダブル「スポット.」
カメラが用意された.どうでもいいが,喋れば許す,とは誰も言っていない.
教師A「全部駿河の命令でやったんだあ.」
駿河「うるさーい.黙れ.黙れ.」
教師B「金をやってもらって俺達は動いただけだ.」
駿河「黙れ.黙れ.」
教師B「お前に頼まれてやっただけなんだあ.」
駿河「何を言うんだ.黙れ.」
教師A「そうだよ.助けてくれ.」
駿河「あの学生を,あの学生を,自殺に見せかけて殺したのは, お前らじゃないか.お前らじゃないか.」
教師B「頼まれたんだよ,お前に.」
教師A「助けてくれよ.」
駿河「こいつらがやったんだから.な,こいつらがやったんだ.」
教師A「駿河だあ.」
駿河「お前らだ.」
そして駿河達は警察に引き渡された.新聞は「受験生を餌に 大儲け」 「情熱塾, 実は凶悪強盗団」「親子共に利用する 殺人集団」と報じた.

事件解決して

頭に包帯を巻いたモルモット小父さんはヒーヒー言うかと思いきや.
モルモット小父さん「(鯉を見て)これですか.大したもんだねえ. 10万はしますねえ,こいつは.」
アイリス「やったあ.10万.嬉しい.」
モルモット小父さん「でもねえ,あたしが腕によりをかけてさあ, あのお料理しちゃいますからね.」
アイリス「抜群.鯉のお駄賃,引いといたから.酢味噌で一杯.鯉ちゃん, 10万もするの.」
モルモット小父さんは複雑な顔になるのであった.

ダブルはギャラを持ち,アンクルは包丁を持って登場.
アンクル「さあ,僕の料理の腕前,見せてあげましょうね.」
ところが洗面器には鯉がいなかった.
アンクル「鯉どうしたの?」
ダブル「(松坂慶子さんの『愛の水中花』に乗せ)♪これも鯉.あれも鯉. みんな鯉.でーて鯉.なんてね.」
鯉を探し回るアンクル,スポット,ダブル.
アイリス「もういいから,早くギャラ払ってよー.」
スポット「もしかして,アイリス.」
冷たい視線を感じ
アイリス「こい,こい,こい,こい,こいはどこよー.」
ダブルから封筒を取って逃げようとしたが捕まってしまい
アンクルとスポットとダブル「ハンギング.」

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp