第三回

密輸組織の実態を暴く.
横浜・殺しのチャイナドレス!

脚本:柏原寛司 監督:井上梅次

今週のリハーサル

以前登場したギロチンが, 大根を切っていた.
稲川さん「おー,凄いなあ.あれでしょ. これで私の首をちょん切っちゃうんでしょう」
助監督「そう.そう.」
稲川さん「本番の時は人形の首をちょん切るわけでしょう.」
助監督「それがねえ,稲川さんの首を作る予算がないんですよねえ. 監督,本物で行こうかって言ってるんですよねえ.」
このとんでもない言葉を聞いた稲川さんは文句を言ったが
井上監督「大丈夫,大丈夫,稲川さん.映画なんだから.テスト行きましょ. ね,ね,その手でテスト.」
というわけでテストとして腕が入れられることになったが
助監督「はい,行きまーす.」
稲川さん「ちょっと待って.」
稲川さんは手を引っ込めてしまった.
井上監督「男じゃないの.出しなさいよ.」
井上監督は稲川さんの手を引っ張り,テスト開始.「ちょん切れた?」腕を見て
稲川さん「これ,俺の手?」

事件発生

夜の横浜港でスポットが写真を撮っていた.
スポット「題してハマの25時と.よーし,傑作作るぞう. もうすぐ11時のシャッターか.」
その頃,麻薬取締官が麻薬の売人(小池雄介)を尋問していた.二人を銃が狙う. そしてスポットが写真を撮り終わり,引き揚げようとしている時,銃声が響いた. スポットは血痕を発見.血痕は線となって続いていた.血痕が途切れたところで, スポットはタイヤの跡を発見.さらにスポットは, その近くに「Star Dust」というバーをみつけたので中に入った. スポットはママ(岡本広美)に銃声を聞かなかったのかと聞いたが, ママは聞かなかったと答えた.スポットはビールを注文することにした.

その頃,S.S.C.ではアイリスがスポットが遅いと心配し, ダブルが寸胴を持ち込んでラーメンのスープを作っていた. ここは調理場じゃないというアイリスに
ダブル「あのね.僕が長年かけて求めてきた究極のラーメンが出来たわけ,ね.」
アイリス「究極のラーメン.」
ダブルはどんぶりにスープを入れた.
ダブル「さあ,味見第一号.ほれ.」
さて肝心の味の方はと言うと
アイリス「どこが究極なの? 普通の味じゃない.」
ダブルは怪訝な顔.
ダブル「え? 本当?」
ダブルも一口飲んでみた.
アイリス「インディアン,嘘つかない.」
ダブル「お.究極じゃない.」
アイリス「えー,これが究極の味なの?」
ダブルはずっこけた.
アイリス「スポット遅いなあ.飲みに行く約束したのになあ.」
本当なのか? ダブルはなんか用事でもできたんだろうと言い
ダブル「なんでこの味がわかんないのかなあ.全くもう.頭来た,俺は.」
憤慨したダブルは椅子に座ったが椅子の上にはアイリスのハンドバッグがあった. パリンという音がしたのでダブルは腰を浮かし,アイリスはハンドバッグをとり, 中からコンパクトを出してみた.鏡は粉々に割れていた.
アイリス「あらあ,あたしの鏡が…」
ダブル「うわあ.」
アイリス「お化粧すること出来ないわ.」
ダブル「あ,いやねえ,化粧要らない.きれい,きれい.」
だがこの言い訳は通じなかった.
アイリス「こーら,ダブル!」

スポットはママにカメラマンだと言い,ママは店を一人でやっていると言った.
ママ「ホントに聞かなかったのよ,銃声.」
店から出たスポットは銃で脚を撃たれてしまった.

仕事開始

翌日.S.S.C.で.
アンクル「いい加減にしろよな,え. 11時だって言うから断腸の思いでデートをすっぽかして来てるのに, スポットの野郎,もう12時じゃないか.おい.」
アイリス「やっぱり何かあったのよ.心配だわ.アンクル,スポットを探そう.」
アンクル「横浜で最高の芸術作品作るなんて張り切っちゃって,あの馬鹿.」
そのとき,なにやら考え込んでいたダブルが言った.
ダブル「よし.やっぱり鶏がらを押さえてみよう.」
ダブルが椅子に座ろうとしたのでアイリスは慌ててハンドバッグを取った. なおもダブルがスープのことを考えていたので
アンクル「あのなあ.究極のラーメン作りってのは仕事の合間にやってくれるか!」
ダブルが苦笑していると運命が響いた.
アンクル「指令を受けた方がいいなあ.3度目の催促だぞ.」

ゴッド「ゴッド指令.麻薬取締官失踪事件の謎を解き,黒幕をハンギングせよ.」
やる気なさそうにダブルが指令を読み上げた.
ダブル「広域暴力団針尾組を内偵していた刑事達が, 半年間に3人行方不明になった.これが1人目.2人目.3人目. そして昨日麻薬取締官片岡が連絡を絶った.みんな殺されてんだろなあ. えー,針尾組は渋谷に本部を置く広域暴力団だが最近その動きが活発化している. つまり覚醒剤や拳銃の密輸だ.田山ともよし君(大林丈史)っていう, 冷酷なおっさんが組長らしい.」
アンクル「ちょっと待ってくれ.暴力団の壊滅だなんて仕事は, お巡りさんに任せておけばいいんじゃないのか.」
アイリス「嫌よ.やっちゃん相手の仕事だなんて.」
ダブル「まあ,しょうがねえだろう.ゴッドの指令なんだからさあ.」
アイリス「でも仲間が姿を消してるんだったら,調べてるんじゃないの, 警察も.」
麻薬取締官は厚生労働省の管轄なので警察の仲間ではございません.
ダブル「だから,その警察が証拠を掴めてないところをみると, 針尾組の内部のものじゃないと思うなあ.」
アンクル「じゃ,殺し屋チームでも雇ってるってわけ?」
それを聞いたアイリスは
アイリス「やめようよ,こんな仕事.殺し屋チーム相手だったら, 体がいくつあっても足りゃしないわよ.」
アンクル「確かにやばい仕事だよな.」
ダブル「いいよ.わかったよ.だったらリーダーの責任で俺がその辺のところ, 洗ってきますよ.」

スポットは地下室に閉じ込められていた.見張りは二人. 先程尋問を受けていた男とその部下(中田譲治)だ. 部下はスポットの素性を聞き,スポットの脚の傷の部分を踏んづけた.

その頃,オフィス愛ではダブルがスーツに着替えていた.
アイリス「2Lじゃなくて3Lね.」
ダブル「あ,もう一声かな?」
アイリス「じゃ,4L?」
ダブル「あーん,おしいんだけどねえ,俺,あの,(手を広げて)これぐらい. これ」
アイリス「ファイブLなんてあるわけないじゃない.ねえ,これ大きそうよ.」
ダブルはズボンをはいてみた.
アイリス「自分に合わせるんじゃなくて洋服に合わせてよ.」
さらにアイリスはどうやってダブルをフォローすればいいのか聞いた. ダブルは恋人だと思ってと言うと
アイリス「だってフィアンセのいるダルマに興味ないもん.」
ダブル「ダルマでもねえ,好きだって言ってくれる人がいるのよ,はは.」
ダブルは刑事に化けるつもりだった.七曲署時代を思い出したのだろうか.
アイリス「見えるわよ,見えるわよ.刑事コロンボじゃなくて刑事ダルマ.」
ダブルが椅子に座った途端,ビリっと言う音が聞こえた. ズボンの尻が破けたのだ.

S.S.C.でカメラの整備をしながらアンクルはテレビを見ていた. 横浜のヨットハーバーで麻薬取締官の片岡純一45歳が銃殺された, というニュースを見たアンクルはコンピュータを操作. スポットの腕時計に電波を送った.スポットは何とか受信することに成功したが, 電波が微弱なため,横浜南部と言うことまでしかわからなかった. その後,スポットはベルトのバックルからナイフを出し, 縄を切ろうとしているところへ,見張りの二人が殺し屋を連れて戻って来た. しかし暗がりにいたために殺し屋の顔は見えなかった. 見張りの二人はスポットの始末を示唆していた.

さてダブルは針尾組の売人(信実一徳)に目をつけた. 売人は鉄棒でダブルを殴ったが全然効かず,尻を殴った時に逆に衝撃を受けて, 鉄棒を落としてしまった.ダブルが反撃開始. そして売人はダブルに締め上げられた. ダブルはタバコの箱の中から覚醒剤を発見.売人は隙を見て逃走. 田山に報告した.
田山「どんな野郎だい.」
売人「それがこんなでかくて熊みてえな野郎で.」
田山は横浜の前島弁護士事務所に電話し,前島(鹿内孝)に始末をお願いしていた.

スポットは一脚で見張りを倒し,脱出.そしてあのときのバーに駆け込んで, 倒れてしまった.これにより,S.S.C.のワゴンで横浜を走っていたアンクルは, スポットからの電波を受信することに成功.東神奈川2-5-3へ急行した. そこがバー「Star Dust」のある場所だったのだ.開店前だというママに, アンクルは「草間と言う男」がいるかどうか聞いた. スポットはママの手当てを受けて眠っていた.そのとき,誰かが来た. ママが部屋から出た隙にアンクルが部屋を見回すと, 壁の一角に何かの額をかけていた跡が見えた. さらに鏡台の下を見てみると拳銃の写真や絵ばかり. そこへママがやってきた.
ママ「お客がやってきたの.お店通らないで裏階段から出てくれる.」
アンクルはスポットを抱えて出て行った.そしてバーの中を覗いてみると, 「Closed」の札がかかっているにも関わらず,男が一人,バーの中にいた. アンクルは知らなかったが,その男は前島だった. アンクルは店の前に停まっていた車のナンバーを確認した. 「横浜33 つ 71-62」だ.

スポットが撃たれたと聞いたアイリスは興奮. スポットは片岡の殺害現場に居合わせたらしい.そのとき, ダブルが余計なことを言った.
ダブル「ねえ,アンクル.スポット助けた女ってのはいい女だったんだって?」
アンクルは合図したが後の祭.
アイリス「女がいたの? アンクル,女って何?」
ダブル「どうしてその女が臭いと思うわけ?」
これ幸いとアンクルはアイリスを無視して自分の考えを述べた. 片岡殺害現場とスポット拉致現場の近くに女の店があるのだ.
アイリス「悪い女に決まってるわ.」
スポット「だからってその女が事件に関係してるって事にはならないでしょう.」
アイリス「してるわ,絶対に.(ダブル,アイリスを殴ろうとする)哲平ちゃん, 酷いじゃない.(アンクル,ダブルをたしなめる)私はねえ, あなたのことを思って…」
アンクル「直接関わってるかどうかはわからん. だが彼女が何かを握ってることは間違いないよ.俺が探ってみる.」
スポット「ああ,俺がやります.」
アイリス「だめよ,哲平ちゃん.」
スポット「やります.」

スポットはバーへ行ってみた.店の入口の裏口もしまっていた. ダブルはプールバーで針尾組の売人に接触.売人は情報を売ると言って, ダブルを連れ出した.ダブルが連れ出された場所で,売人は撃ち殺された. そしてダブルも狙われた.駆けつけたアイリスは狙撃手の位置を指差した. だが後の祭.狙撃手は車で逃走したが, ダブルは超視力を使って車のナンバーが「横浜 33 と 16-75」であることを, しっかり覚えた.さらに車を運転しているのが女であることにも気がついた. アイリスは薬莢を拾っていた.

スポットが待っていると,ママが戻って来た.スポットは麻薬取締官だと言い, カマをかけた.その頃, ダブルを狙った銃が CONTENDER JIPSON であることが判明していた. 22口径の単発拳銃でロングバレーにスコープをつけるとかなりの命中率になる. 女性でも扱える代物だ.
ダブル「女だ.女に間違いない.アンクルの勘は当たってる.」
アイリス「じゃあ,哲平ちゃんを助けた女?」
ダブルがナンバーを検索してみると, 車の所有者は「横浜市中区山下町3-5 大王商事 K.K.」であることが判明.

その夜.アンクルは前島弁護士事務所に忍び込み,金庫を開け, 取引の概要を示した密輸台帳を発見.コカインやピストルを扱っているらしい. 大王商事の名前も頻繁に登場.アンクルは写真を撮りまくった. 一方,スポットは「BUND HOTEL」に泊まっているので, 何か思い出したら連絡をくれと言ってバーから去った. スポットが去った後,前島がバーに現れた.
ママ「もうあなたの言いなりになるのはごめんだわ. 殺しなら他の人に頼んで.」
だが前島はお前がやるんだと言い放った. 前島はフロリダでどん底の生活をしていたママを助けてやったのだ. 前島の弟がやった不始末の尻拭いをママがしたからだ. だが前島の弟をFBIに売ったのは前島だった. 前島の弟はコカインの運び屋だったが,自らコカインに手を出したのだ. しかも前島は密輸のボス.ママに店を持たせたのも前島だった. その会話をしっかりスポットは盗聴していた.

翌朝.スポットの泊まる「BUND HOTEL」にママの梓から電話が入った. 話したいことがあるので7時に山下町のヨットハーバーに来いというのだ. その頃,S.S.C.のワゴンから降り立ったアンクルにダブルが声をかけた. ダブルは車のナンバーから大王商事を割り出したのだ. アンクルは密輸台帳を見せた.前島が命令して大王商事に覚醒剤を入れさせ, 針尾組がさばくという構図だ.大王商事は実体のない幽霊会社.社員は二人. 1年に2回アメリカから缶詰を輸入している.中身は拳銃と覚醒剤と言うわけだ. そこへ「社長の宮田君(小池雄介)」と「副社長の長原さん(中田譲治)」が, 出てきた.

ヨットハーバーでスポットは梓に銃で狙われた.やはり殺し屋は梓だったのだ. だが
梓「言う通りにして.見張られてるの.手を挙げて,こっちへ来るのよ.」
前島が見張っていたのだ.そこで梓は
梓「あたしが銃を撃ったら,撃たれた振りをして海へ落ちて.」
そして梓は銃を落ち,スポットは海へ落ちた.梓は海面へ向かって何発も撃った.

港に田山がやってきた. S.S.C.のワゴンの後部座席からダブルとアンクルが覗いていた.
ダブル「メインキャストが揃い踏みだ.」
アンクル「前島先生がお出ましにならないけど,これで敵の構図は読めたぜ.」
ダブル「針尾組の田山が前島に密輸の全権を依頼したってわけだ.」
アンクル「それに殺しもな. 前島の女が殺し屋だってお巡りさんだって気がつかないぜ.」
田山達の車が発進.
アンクル「さ,行ったぞ.」
二人同時に前へ移動しようとしたため,引っかかってしまった.
アンクル「お前,後.」

前島と梓はバーに戻った. 前島は梓がスポットを撃ったのは芝居だと見抜いていた.梓は銃を構えた. スポットがバーに向かう.梓は前島を殺して高飛びするつもりだった. 梓が殺し屋だと言うことは前島しか知らないからだ.バーへ向かうスポット. 前島は高飛びの資金を渡す,と言って,アタッシュケースを開けた.その時, 梓に隙が出来た.前島はアタッシュケースに入れていた銃で素早く梓を撃った. スポットがバーについた時,梓は虫の息だった.
スポット「梓さん,しっかり.救急車呼ぶから.」
梓「無駄よ.離れないで.独りで死んで行くのが怖いの.」
スポット「どうして俺を助けたんだ?」
梓「いいことをしたかったの,一度くらい.」
スポット「二度だよ.」
梓は微笑んだ.
梓「カメラマン志望だったのよ,彼も.似てたのよ,彼にあなたが…」
それが最期の言葉だった. 梓の死体に上着をかけるスポットの眼は怒りに燃えていた.

S.S.C.のワゴンにスポットは梓が前島に殺された件を報告.
アンクル「野郎!」
ダブル「ハンギング.横浜産業道路北,合流しよう.」
スポット「了解.」

ハンギング

前島は田山達と合流.ピストル1箱とコカイン2箱を確認. そのとき,カメラのフラッシュが.
長原「なんだ,貴様.」
ダブル「は,は,は,は,は.見たぞ,見たぞ.お前らの取引現場.」
アンクル「今撮った写真,お上に送っちゃうから.」
ダブルはラグビーボール型の催眠ガス弾を投げた. そして残りの連中はアンクルとスポットが倒した.

「寿司元」で高田は外国人の女性のヌード写真集を見ていた.そこへ電話が
高田「はーい,寿司元.あ,愛さん.待ってんだよ,電話.退屈で退屈でよー, 電話の前でずっと座ってたの.タコができちゃったよ,ケツに.会いたい. 愛さんに会いたい.何でもするー.」

ギロチンにライトが当てられ,4人の悪党達にライトが当てられていった.
ダブル「これから貴様達に制裁加えちゃうけど,その前に先客がいるから, よーく見とけ.」
モルモット小父さんにライトが当てられた.悪党達同様,板に固定されており, なぜか開脚していた.
モルモット小父さん「馬鹿野郎,おい.こんなので驚くと思ってるのかい. 俺を甘く見るない.」
アンクル「(マイクを押さえて)乗ってるねえ,元さん.」
ダブル「ルールは簡単だ.今まで自分がやってきた悪事をはかないと, ギロチンの刃が落っこちて首がなくなるってわけだ.」
モルモット小父さん「なんて言ったって驚かないって言ったろう.」
ダブル「あ,そう.じゃ,スイッチ行ってみようかな.」
まず瓜がギロチンに仕掛けられ,ギロチンの刃が瓜を切断. モルモット小父さんも悪党達もびびった.
ダブル「話す気になった?」
モルモット小父さん「馬鹿.騙されるかい.」
アンクル「よし.死刑執行だ.」
モルモット小父さんがギロチンにセットされた.
モルモット小父さん「言うよー.言うよー.銀行強盗やって, 十人の銀行員殺したの,俺だよー.」
アンクル「いい演技だね.でもやっちまおうぜ. どうせ生かしといてもしょうがねえ奴だから.」
ダブル「いや,でも可哀相なんじゃねえの.全部はいてるんだしさあ.」
モルモット小父さん「してます.反省してます.」
ダブル「ほら,ああ言ってる事だし.」
アンクル「口だけだよー.」
モルモット小父さん「口だけじゃありませーん.」
ダブル「よせって.よせ.おー,おー.」
アンクル「いいからやらせろ.」
ついにギロチンの刃が落ちた.モルモット小父さんの首が転がった. そしてモルモット小父さんの首がにやりと笑うのを見て, 悪党達はビビリまくった.
ダブル「さあ,一人処刑したぞ.次はお前らの番だ.」
長原「やめろー.」
宮田「言う,言うよー.何でも言う.」
田山「俺も喋る.助けてくれ.わかった.」
前島「組長の田山が私に命令したんだ. シャブを調べているデカを始末しろって.」
田山「いい加減なこと言うなあ.話を持ちかけたのはお前だぞ.」
宮田「俺たちは前島に命令されてシャブや拳銃を密輸してただけだあ.」
長原「これを手伝っただけだあ.悪いのはあの二人だけだあ.」
田山「スターダストの女殺したのは前島だあ.」
前島「あの女は殺し屋だ.俺も殺されると思ったんだあ.」
田山「みんな前島が悪いんだあ.」
そして前島達は警察に引き渡された.新聞は「針尾の密輸発覚 田山組長を逮捕」 「密輸組織 殺し屋を使って 刑事,麻薬取締官を 殺害」 「陰に 悪徳弁護士 暗躍,」と報じた.

事件解決して

首の周りに傷を負ったモルモット小父さんはオフィス愛でヒーヒー言っていた.
モルモット小父さん「たまんねえよなあ,毎回これじゃあよー. 首が抜けねえんだもんよー.それで上からガッチャンだもん. こらホントに首がちょん切れるかと思ったよー.」
突然,アイリスが言った.
アイリス「あ・い・し・て・る.」
モルモット小父さん「え,今,何か言った?」
アイリス「言ったわよ.」
モルモット小父さん「あ,あ,あ,あ,あー,愛してるって言ったでしょう?」
アイリス「す・き.」
モルモット小父さん,大喜び.だが
アイリス「お金が.」
がっかりしたモルモット小父さんは腕を動かしていた.

ダブルがメンバーの前にラーメンを置いていた.スポットは元気なく, 呆然としたままだったが
アンクル「おい.ラーメン食いに来たんじゃねえんだぞ.」
アイリス「早くギャラ頂戴.」
ダブル「僕のラーメン食わなきゃ,あげない.」
アイリス「ラーメン!」
アンクル「はい,はい.」
仕方なく,アンクルとアイリスはラーメンを食べた.スポットは呆然としたまま.
ダブル「食べて,食べて.お味はどう? どう?」
アイリス「なんだ,あたしの作るラーメンと大して変わりないわね.」
アンクル「おい,おい.醤油と味噌,一緒に入れたんじゃないのか? (ギャラの封筒をちらつかされたので)へ.でもうまい.いける,いける.」
ダブルは大笑いして封筒を渡した.だがスポットは呆然としたまま
アイリス「元気出しなさい.」
スポットは封筒を受け取った.
アイリス「あたしがデートしてあげる.」
アンクル「よせ,よせ.もっと落ち込むから.」
アイリス「何言ってるの,ロリコン.」
アンクル「何言ってんだ,大根.」
それを見てダブルは笑った.そしてキーボードを手に持ち
ダブル「パソコン.」

アンクルは横浜港で女の子4人をナンパ.モデルになったら中華街でご馳走する, という言葉で落ちた.スポットは中華街で写真を撮った. ダブルはダンベルでダイエットに励んだ.
ダブル「よーし,5キロ減った.」
そして体重計に乗ったら,なぜか体重計は火を噴いた.
ダブル「あ,壊れちゃった.」

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp