第九回

連続殺人事件の裏に隠された黒い霧を暴く.
美人コンパニオンが消されていく!

脚本:中村勝行 監督:西村潔

新宿のスナックに一人の男が男達に促されて入ってきた. 男は別の男(信実一徳)と待ち合わせており,写真を買って出て行った. そして写真を売り込んだ男は恋人とともにアパートで先程の男の仲間に襲われ, 殺されてしまった.この事件は「アパートで同居の男女絞殺!」「室内を物色 物盗りの犯行か?」と報じられた.

調査開始

その翌日.サファリは廃工場の配電盤からゴッドの指令書を取り出した. そしてアジトで指令を説明した.殺された男は増田よしお36歳. フリーのジャーナリストだ.肩書きだけは立派だが実態はただのトップ屋だ. 暴露記事をちらつかせて会社から金を強請り取ったり, 個人的なスキャンダルをネタに強請りを働いたりして, 過去に恐喝容疑で3回も捕まっていた. 今回の事件は恐喝絡みの殺人である可能性が高い. 増田は政界にも精通していたため,今度の事件の根は深いかもしれない. クレイは増田の交友関係を洗うことにした.ジャッキーは増田の恋人, 永瀬弘美を洗うことになった.新宿のバーでホステスをしていた.

その頃,時岡という男の屋敷では時岡が先程登場した写真を手にして, こんな写真を撮られて迂闊だったと悔やんでいた. その写真には和服姿の女性が3人並んで写っていたが, 後ろにはしっかり時岡の秘書のまさきも写っていたのだ. 時岡は秘書のまさきに細心の注意を払うように言い, さらに写真が残っている可能性はないのかと聞いた. まさきの記憶ではさらに3枚残っている可能性があった. 和服姿の女性はパーティーコンパニオンで, 彼女達3人に一枚ずつ渡っているからだ. 時岡はその写真の回収を命じ,コンパニオンの口封じも命じた. 写真が警察の手に渡るとまずいことになるからだ.

一方,クレイは増田の友人と称し,バーに入っていた. なんとバーのオーナー(草薙良一)はオカマっぽかった. その様子にクレイは一瞬引いてしまったが,気を取り直して聞き込みを開始. 増田はここの常連で,いつも一人で来ていた. バーのオーナーはいつも大口を叩く増田が嫌いだった. そして3日前も増田は1千万円手に入ると大風呂敷を広げていたと言う. この件にクレイはピンと来た.そのとき
オーナー「ねえ,死んじまった者,今更あれこれとやかく詮索したって, しょうがないじゃない.」
クレイは「はあ」とうなずいた.
オーナー「良かったらさあ,生きてる者同士,楽しまない.」
オーナーはクレイの肩に手をかけた.クレイは嫌な顔をした.
オーナー「あんたみたいなタイプ,あたしの好みなのよ.」
クレイ「いや,俺,そういう趣味ないですから.どうも.」
クレイは走り去っていった.
オーナー「うぶいわ.かわいい.」

さてジャッキーは東都日報社会部の見習新聞記者の水沢梓と称し, 弘美のホステス仲間から聞き込んだ. 弘美は普通の子だったが少し気位の高いところがあったとホステスは言う.
ジャッキー「あの,ちょっと.」
ホステス「ん?」
ジャッキー「きぐらいってどう書くんですか?」
ホステスは呆れてしまった.
ホステス「え? あんた,よくそれで新聞社入れたわねえ.」
ジャッキー「コネで入ったんです.」
ホステス「あ,そう.」
ジャッキー「まあ,いいや.平仮名で書いとこう.」
ホステスの話だと弘美はお高いところがあった. 以前パーティーコンパニオンをしていたという.

またマリア登場

さてマリアがインストラクターがしているスポーツコネクションに, ジャッキーがやってきた.そこに高山友紀という, 以前パーティーコンパニオンをしていた女性が入っていたのだ. 高山はモデルになるためにコンパニオンをやめ, このスポーツコネクションに入ったのだ. そして高山は殺された弘美の友人だった.マリアは最近,顔を見ないと答えた. でも事務所で聞けば住所くらいはわかるかもしれない.
マリア「ねえ,ジャッキー,何か手伝うことある?」
ジャッキー「いえ,結構です.私こう見えても聞き込みは得意な方なんです.」
マリア「そう.あんまり深入りしない方がいいわよ.相手は人殺しなんだから.」
ジャッキー「どうもご親切に.じゃ,あたしこれで.あ, ここ御馳走になっちゃっていいですか?」
マリア「ああ,いいわよ.」
ジャッキー「ふーん,気に入っちゃった.」

さてサファリは増田の仕事場に忍び込んだ. そして新聞記事のファイルから増田が追っていた事件の概要をつかんだ. 政府の経済援助で東南アジアに石油コンビナートが建設されることになったが, その入札に絡んで, 川菱通商から商務省長官時岡そういちろうに3億円の賄賂が渡された, と言う事件を,増田は追っていたのだ. 川菱通商の岩田専務は贈賄容疑をほぼ認めていた. 時岡の秘書まさきに昨年の3月20日午後7時頃3億円の入った現金を, 赤坂7丁目の路上で手渡したと岩田は言っていたが, まさきは新橋のホテルを午後5時に出て, 午後5時36分の新幹線で大阪へ向かったと主張していた. まさきがその時間に新幹線に乗っていたと言う証拠は何もなかったが, 検察側もアリバイを崩すだけの決め手をつかんでいなかった. 増田は全てアリバイに関する記事に赤線を引いていた.

その晩,ジャッキーは高山のアパートを訪れたが, 呼び鈴を押しても誰も出なかった. ドアの鍵が開いていたのでジャッキーは中に入った. アルバムを見てみると,写真を一枚剥ぎ取った跡が見つかった. そして高山の死体と高山を襲いに来た二人組の男を発見した. ジャッキーは外へ逃げ,オートバイのエンジンをかけようとしたが, 男達に追いつかれ,絶体絶命.そこへマリアが現れ,男達を撃退し, 去って行った.だがジャッキーはマリアの登場に気がつかなかった.

翌朝.新聞記事を読んだサファリとクレイはジャッキーに男達の事を聞いた. そして
クレイ「それにしても,お前,一人でよく逃げられたなあ.」
ジャッキー「任してよ.私だってやるときはやるのよ. 二人ともひっくり返ってひーひー言ってたわ.」
サファリとクレイは顔を見合わせた.
ジャッキー「また人馬鹿にして―.」
サファリ「まあ,ジャッキーの武勇伝はその辺にして,仕事の話に戻ろう.」
サファリはこのことから犯人の狙いは増田ではなく, 女の方だったのではないかと考えた. そこでクレイが何か思い当たることはないかとジャッキーに聞くと, ジャッキーはアルバムから写真が1枚はがされたことを思い出していた.

その頃,まさきは部下(大下哲矢)から永田町のビルで写真を受け取った. まさきはジャッキーとマリアのことを不審に思っていたが
部下「状況から察すると警察ではなさそうです.偶然, 女のアパートを訪ねてきたのかもしれません. もう一人の女はおそらく通りすがりでしょう. 娘が痴漢にでも追われてると思って助けに入ったんじゃないでしょうか.」

さてサファリが表参道の通りを流していると, 白い車が後を追ってクラクションを鳴らした. サファリが後ろを見てみると車を運転しているのはマリアだった. サファリはマリアと原宿のレストランで話をした. マリアは高山友紀の事件のことを持ち出し, サファリ達がこの事件を調べているのかと聞いた.サファリは認めた. 続けてマリアは高山友紀が自分の働いているエアロビクス教室のことを話し, ジャッキーが聞き込みに来たことも話した. それでサファリは「ジャッキーの武勇伝」の理由を納得した. マリアはとぼけたが,高山友紀の前歴を調べたことをサファリに持ち込んだ. まずマリアは永瀬弘美,高山友紀,森田圭子,村野美子, 鈴木利恵の5人の名前を書いた紙をサファリに見せた. 高山友紀は1年前にパーティーコンパニオンをしていた. この紙はそのときのグループのリストだ. 5人のメンバーのうち2人も殺されるのは偶然とは思えない. ひょっとすると残りの3人も殺されるかもしれない.
サファリ「さすがは元ハングマン.鋭い読みだなあ. 実は俺達もその線を洗っていたんだ.」
サファリはマリアに, 高山友紀のアルバムから写真が1枚剥がされていたことを話した. もしかするとそれが事件を解く鍵になるかもしれない. サファリはマリアに礼を言った.
サファリ「とにかく,このリストは大助かりだ.そのうちまとめて礼はするよ. ジャッキーのこともあるし.」
マリア「ちょっと,あたし,ジャッキーのことなんか…」
サファリ「わかってる.わかってる.これは内緒にしとこう. あのこにもプライドってものがあるからな.それじゃ,これで動いてみるよ.」

マリアと別れたサファリに無線が入った.
ジャッキー「業務連絡.TC1号,TC1号,応答願います.」
クレイが探していたと言うのだ. クレイは希望が丘公園で待機していることをジャッキーがサファリに告げた. 希望が丘公園へサファリが行ってみるとクレイが待っていた. クレイがセントラルホテルの会場係に聞いた結果, 昨年の3月20日の午後4時から7時まで, ある経済団体のパーティーがあったことがわかった. そのパーティーにまさきは顔を出していた. それだけではアリバイ崩しにはならないが, 会場を出た時間がいつなのかが問題になる. これを聞いたサファリはピンと来た. 殺された二人はそのパーティーでコンパニオンをしていたのではないだろうか. クレイはうなずいた.ホテルのマネージャーの話によると, その日はコンパニオンが5人入っていて,その中に殺された二人も入っていた. サファリはマリアから手に入れたリストを見せ,急がないといけないと言った. サファリはクレイにまさきを当たらせ, サファリとジャッキーは残りの3人を洗うことにした.

次の日.ジャッキーはオートバイで森田圭子のアパートへ行った. 彼女は会社へ勤めに出た後だったが, 管理人から変な男が訪ねてきたことを聞き込んだ. まさきの部下が森田圭子の居場所をみつけたのだ. 商務省から出てきた男をクレイが尾行した. 部下は大郷政経会の事務所に入って行った.

その晩.マリアは怪しい男が二人,外で見張っていることに気がついた. 二人とも,あの晩,ジャッキーに襲い掛かった男達だ. そこへ森田圭子がやってきた.高山友紀のロッカーの荷物を引き取りに来たのだ. マリアは森田圭子を連れ,裏口から逃げた.マリアは自室に森田圭子を連れ, 話を聞いた.さりげなくアルバムを見せてくれないかと頼み, アパートの本棚にあることを聞き出した. マリアは自分がアパートへ行ってくると言い, 森田圭子はマリアの家で待機するよう忠告した.一方, まさきの部下は森田圭子を見失ったことを電話で聞いて怒り狂っていた. そしてまさきの部下は事務所から出て行った.早速クレイが尾行を開始. まさきの部下は二人組を乗せ,出発した. クレイは無線でサファリにこのことを連絡. サファリは酔っ払い(三笑亭夢之助)を乗せていた.
クレイ「虎が穴から這い出してきたぜ.現在246を用賀方面に向かっている. 至急合流願いたし.」
それを聞いたサファリの客は怒った.
客「冗談じゃねえよ,本当に.悪かったねえ,俺はトラでねえ.」
サファリは怪訝な顔. 酔っ払っていた客は自分の悪口を言われたと勘違いしたのだ.
客「悪かったよー.本当に.何がトラだよ.冗談言っちゃいけないよ. 俺は負けないよ,ジャンケンじゃあ.運転手さん.」
サファリ「いやあ,あのう.」
客「冗談じゃないよ.」
サファリ「そんなつもりじゃないんですよ.」
客「何言ってるんだ.」
サファリ「あのー,すいませんが, この先でちょっと降りていただけませんかねえ.」
この言葉は火に油を注ぐ結果になった.
客「降りてくれ? 冗談言っちゃいけねえ.おい,なんだい, さっきからトラだの,降りてくれとか.俺降りないよ.」
サファリ「いやあ.」
客「謝んなきゃ,降りないよ.冗談言っちゃいけねえよ.わー,トラだよ,俺は. トラだ,俺は.ハー.」
仕方がないのでサファリは
サファリ「あ,ブレーキが利かなくなっちゃった.お客さん, しっかり捕まってて下さいよ.」
とジグザグ運転を開始.そして急停車して驚いた客を降ろしてしまった.

その頃,ジャッキーは森田圭子のアパートの前を見張っていた. だがなかなか帰ってこないのでオートバイに乗って帰ろうとした. そこへまさきの部下達がやってきた. 男達はジャッキーが高山友紀を殺した時に出くわした女であることに気がつき, ジャッキーを追いかけた.その後をクレイが追いかけた. そしてマリアが森田圭子のアパートに入った.ジャッキーを追いかける男達. 絶体絶命のピンチにクレイが駆けつけ,
クレイ「これからお楽しみなの?」
部下「なんだ,貴様.」
男「こらあ,粋がるんじゃねえよ.」
だが男は倒されてしまった.
クレイ「ほら,お嬢ちゃん,おうち帰ってなさい.」
その隙にジャッキーは逃走.男達は全員クレイと, 駆けつけたサファリに殴り倒された.
サファリ「何者なんだ,こいつは?」
クレイ「大郷しゅうじ. 元総会屋グループのボスで今は政治結社の会長に収まっている.」
サファリ「よーし,こいつの身柄はしばらく預かっとこう.」

マリアは自室で森田圭子のコンパニオン時代の写真をみつけた. 例のまさきが写っている写真だ. 森田圭子にもマリアにもこの写真のどこが問題なのかがさっぱりわからなかった. だがマリアは森田圭子に, この写真をタイガーキャブというタクシー会社の梓と言う女に渡すよう頼んだ. さらにマリアは自分のことは内緒にするよう頼むのであった. さてのんきなジャッキーは自分が追いかけられた理由が全くわからず, タイガーキャブの事務所で足をつったと痛がっていた. そこへ森田圭子が写真を届けにやって来た. 戻ってきたサファリとクレイにジャッキーは自慢げに写真を見せた. これを見たサファリとクレイは彼らが3人を狙った理由を見抜いた. 早速サファリ達はアジトへ入った.まさきのさらに奥に, テレビ関東のニュースで, 小西和雄アナウンサーがニュースを読んでいる様子が映ったテレビが, 写真に収められていた.時刻のテロップは「6:30」だ. このニュースは関東地方にしか放映されていない. つまり,まさきは午後6時半に都内のホテルにいたことになる. 午後5時36分の新幹線に乗れる筈がない. トップ屋の増田はこの写真をネタに1千万を強請り取ろうとしたのだ. それで二人も死者が出た.
クレイ「なるほどねえ.それにしても,ジャッキー,お前, よくこんな写真手に入れられたなあ.」
ジャッキー「だから言ったでしょう.私だってやるときはやるって.」
クレイ「どうも信じらんないねえ.」
サファリ「とにかくジャッキーには幸運の女神が一人ついていたようだなあ.」
ジャッキー「ちょーっと,それないんじゃない. あたしだって実力で手に入れたのよー.」
サファリ「わかった,わかった.とにかく今回はジャッキーのお手柄だ. ま,これ以上深く追求するのはやめようぜ.」
のんきなジャッキーはサファリの言った言葉の真の意味には気がつかなかった.
ジャッキー「いまいちすっきりしないわねえ.」
サファリ「ふん.とにかくターゲットは決まった. 俺は商務省長官時岡そういちろうをやる.クレイは秘書のまさきだ.」
クレイ「お引き受けいたしましょう.」

クレイは西新宿の公衆電話からまさきに電話をかけ, 1千万であの写真を買わないかと持ちかけた.そして電話を掛け終わった後, メガネをかけマスクをし,白衣を着て白い帽子を被り, 赤十字の描かれた白い箱を持った?女に声をかけられた.
?女「すいません.乗せてください.」
クレイ「あのねえ,これ回送車なんですよ.」
?女「急いでるんです.お願いします.」
クレイ「弱ったなあ.」
?女「この中に移植用の心臓が入ってるんです.」
クレイ「心臓?」
?女「急がないと心臓が死んでしまうんです.にき病院までお願いします.」
クレイ「わかりましたよ.乗ってください.」
車の中で
?女「ごめんなさいね,無理言って.」
クレイ「女性に頼まれると断れない性質でねえ.」
?女「そう.あなたって心臓が弱いのね. 何ならこの心臓と変えてあげましょうか?」
クレイ「ああん?」
?女はメガネとマスクを外した.
クレイ「やっぱり.」
?女は箱から包みを取り出した.
?女「これが皆様のギャラと経費です.それから,いつものゴッドからのお土産. 辛子明太子.」
クレイは呆れて言った.
クレイ「やり過ぎなんですよ.ほんとに.」

商務省から出てきたサファリはクレイに無線で連絡した.
サファリ「TC2号,TC2号.緊急指令トラトラトラ.」
タイガーキャブの車は産業ロボットの操作により, 緑ナンバーから白ナンバーに変えられ,ボンネットから虎のシールがはがされ, 虎のエンブレムが屋根からはずされ,色も塗り替えられた. そしてハングマンは出動した.

ハンギング

指定された場所にやって来たまさきをクレイは倒した. そして屋敷から出てきた時岡の車をサファリは尾行. 時岡の車のタイヤをパンクさせて止め,時岡を眠らせて連れ去ることに成功した.

気がつくと左からまさき,時岡,大郷の順で3人は縄で縛られて, 椅子に座らされていた.3人の前には, 白いテーブルクロスがかけられた細長いテーブルが置かれていて, 3人の真上には風船がとりつけられていた. さらに人形が縄で縛られて椅子に座らされており, 真上には同じように風船が天井についていた.
サファリの声「ここは闇の法廷だ.被告人は神に誓って罪を告白しなさい. さもないと,この場で直ちに処刑されることになる.例えばこんな風にだ.」
人形の真上の風船が膨らんでいった.中に液体が入れられ,破裂. 液体は人形に落ち,人形はとけた.
サファリの声「風船の中身は硫酸だ. 罪状を否認すれば被告人もこれと同じ刑を受けることになる.」
そして3人の真上の風船が膨らんだ.息を呑む悪党達.
サファリの声「風船が破裂するまでの時間はおよそ2分.」
それを聞いた悪党達は上を見上げた.
サファリの声「その間に事実を全て供述してもらおう.」
大郷「畜生.ふざけやがって.」
時岡「これはただの脅しだ.いいか.何も喋るんじゃないぞ.」
まさき「しかし先生,風船が.」
どんどん大きくなっていき,頭よりも大きくなった.それを見て
大郷「おい.一体,何を吐けって言うんだよ.」
時岡「大郷!」
大郷「おい,何でも喋るから風船止めてくれよ.」
街頭にテレビが置かれており,悪党達の姿が映し出されていた.
サファリの声「コンパニオンを殺したのはお前達なんだな?」
大郷「そうだ.この二人に頼まれて,俺が女を殺したんだ.」
それを森田圭子も見ていた.
時岡「黙れ.わしゃ知らんぞ.」
サファリの声「まさき被告人に聞く. 川菱通商から3億円の賄賂を受け取ったのは事実なんだなあ.」
大郷がまさきの方を向いた.
まさき「それは…」
時岡「まさき.喋るな.なにも喋るな.」
だが風船に液体を入れる音がし,風船の中に液体が入っていたので
まさき「3億円は確かに受け取った.時岡先生の指図で私が受け取ったんだ.」
時岡「まさき.」
まさき「そうだ.速く風船をとめてくれえ.」
時岡は脂汗を浮かべていたが,こうほざいた.
時岡「まさきが何と言おうとそれを裏付ける証拠は何もないんだ. 悪ふざけはいい加減にやめたらどうなんだ!」
サファリの声「長官.まさき秘書のアリバイは崩れたんですよ.」
時岡「何?」
サファリの声「これが証拠です.」
後ろにあの写真が映し出された.
まさき「あ!」
と叫んだと同時に扉が開けられた.
ジャッキー「皆さーん,記者会見場はこちらでーす.」
新聞記者や放送局の記者の皆さんが中に駆け込んだ. 悪党達はフラッシュ攻めにあった.
ジャッキー「うまくいったわねえ.」
クレイ「判決は?」
サファリ「もちろん,ギルティー.」
風船が破裂し,液体が悪党達に掛けられた.
まさき「熱い!」
時岡「なんだ,これ.かゆい,かゆい.」
悪党達がかゆがる様子を見てテレビを見ていた野次馬は大笑い.
ジャッキー「ねえ,ねえ.風船の中身ってなんだったの?」
サファリ「トロロ芋ととんがらしと胡椒.」
クレイ「それにタバスコが少々.」
ジャッキー「うー,気持ちわりい.」
悪党達のところへ警官と救急隊員が駆けつけた. 偉そうに森田圭子に声をかけるジャッキー. そのとき,サファリは遠くで見ていたマリアに気がついた. マリアが,そしてハングマンが立ち去っていった.

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp