第二十七回

開業医による人体実験を暴く
癌殺人の恐怖!! 人体実験の女を救え

脚本:帯盛迪彦 監督:帯盛迪彦

深夜.夜道を車が走り回り,一人の女を見つけた. 女は車に気づくと逃げようとしたが,すぐに捕まってしまった. そして女は全裸で寝かされた.脳波, 心電図などを男の医者(峰岸徹)と女の医者(桜井浩子)にとられていた.さらに
男の医者「0.3m分.」
女の医者「はい.」
男の医者は女に薬を注射した.さらに男の医者は0.5m分注射したが, 女は苦しみ声を上げ,意識を失った.男の医者が睡眠薬を注射. 女は死んでしまった.

仕事開始

さてゴッドのオフィスにオショウが遅れてやってきた.
オショウ「ああ,遅くなってごめん,ごめん. お通夜のかけもちってのははじめてだよ.」
マイトは嫌味を言った.
マイト「お忙しくて結構ですなあ.」
オショウ「不謹慎なこと言うな.人が死んで何が結構だ. さ,早速始めましょう.」
スクリーンに「AFB1」と表示された.
マイト「エー・エフ・ビー・アイ.なんだい,こりゃ. FBI の間違いじゃないのか?」
デジコンが説明する.
デジコン「AFB1.アフラトキシンB1.つまり, 数多くある発癌物質の中でワースト1と言われてるものだ.」
マイト「発癌って病気の癌か.」
デジコン「ああ.」
続けてスクリーンに「TNF」と「NCS」が表示された.
マイト「デジコン,なんだい,こりゃ.」
デジコン「いずれも殺癌物質.つまり,癌を殺す物質だなあ.」
オショウ「癌を殺す? そんなものがもうこの世の中にできてるのか.」
デジコン「できてはいるが,まだ動物実験の段階で, 人間への使用はまだ認められていないはずだ.」
そのときスクリーンに一人の外国人(団次朗)の姿が映し出された.
タミー「ジョージ・アンダーソン39歳.国籍はアメリカ. 日本人の女性と日本占領中に知り合ったアメリカ兵との混血. マサチューセッツ医科大学卒業後,ボストンにある製薬会社の研究室に勤務. 3年前,研究所をやめてから薬品の買い付け,売り込みにアメリカ, ヨーロッパを飛び回ってる男.」
ヨガ「薬の国際ブローカーか.」
タミー「このジョージ・アンダーソンが先月末,日本にやってきたってわけ.」
マイト「薬のセールスなら日本にだってやってくるだろう.」
デジコン「それがさっきの発癌剤や殺癌剤に関係あるのか?」
タミー「彼が手にしている癌に関するデータには, 動物実験だけでは得られないと言われる物があるって噂があるの.」
マイト「ということは人間に関するデータが?」
タミー「ええ.」
デジコン「まさか,人体実験じゃ.」
ヨガ「人体実験?」
タミー「その可能性があるわ.」
オショウ「冗談じゃねえ.人間使って実験したって言うのか?」
タミー「彼がしたって言うわけじゃないわ. 彼の手にそう思われるデータが集められてるんじゃないかと.」
オショウ「許せねえ野郎だ.」
マイト「で,ジョージ・アンダーソンの日本での相手は?」
タミー「日本に来てから都内のホテルに閉じこもったきり, 誰とも接触していないらしいの.ただアメリカにいたときから, 東都医科大学の大森教授と電話や手紙のやりとりをしていたらしいわ.」
タミーは大森の写真をスクリーンに映した.
タミー「大森健太.東都医大学長.日本の癌研究の第一人者.」
マイト「よーし,こいつは俺が当たろう.」
ヨガ「ジョージは俺に任せてくれ.」
タミー「ジョージの裏を探って人体実験の事実を突き止める. これがゴッドの命令よ.」
オショウ「よーし,わかった.さ,お通夜の続きだ.」

オショウは檀家のお通夜に出かけた.娘のゆりは癌で亡くなったのだが, 彼女は小さい頃から風邪さえひいたことのない,健康な体だった. だが警察の調べでは多量の睡眠薬を飲んでおり, さらに解剖に立ち会った医者の調べによるとゆりは白血病にかかっていたのだ. その医者は東都医科大学の中山(原口剛).

マイトは秘書を通さずに学長室に乗り込んだ.マイトは, ジョージ・アンダーソンを知ってるか,と聞いたが,学長は知らないと答えた. さらにマイトは,ジョージ・アンダーソンは学長を知っていると言っていた, と言うと,学長は,昔は知っていた,と答えた. さらに学長は警察に電話しようとしたのでマイトは立ち去った.一方, 中山のところへオショウがやってきた. オショウは檀家の古賀ゆりの遠縁に当たると称し,検死のことを聞いた. 死因はあくまでも睡眠薬の飲みすぎによるもので, 何かのおりに白血病にかかっていることを知ったのだろうと言い, 死亡所見書をコピーして渡した. そしてオショウとマイトは東都医科大学で出くわした.

さて,ジョージ・アンダーソンは相変わらずホテルに閉じこもったきりだった. そして女医が古賀ゆりのビデオを見ていた. AFB1の量を微量にしたのに死んでしまったことが納得いかなかったのだ. そこへ男の医者がやってきて研究は昼間だけにしたらどうだと言っていた. 男の医者は女医の夫.男の医者は, 古賀ゆりは注射アレルギーなどの特異体質だったんじゃないかと言い, さらにテニスへ行かないのかと女医に言った. 女医は先に行っててくれと答えるのであった. そして男の医者村木と女医はテニスに興じていた. テニスができるのは医者が休診の月水金の午後だけだった. その代わり午後7時から夜間診療があるのだ. テニスの対戦相手井川は姑が胃の具合が悪いのでみてくれと頼んでいた.その晩. 村木は井川の姑を診察.胃の具合が悪いのは運動不足が原因だった.診察終了後, 村木の妻は村木に井川の姑で実験をしてみるかと提案したが, 村木は高齢を理由に反対した.もっと若い人間でないと, 正確なデータがえられないのだ. 村木の妻は次の日にジョージと会うことを提案した. あまり待たせて誰かに先を越されてもまずいからだ.村木も同意した. 今までのデータだけでも手付金は出すだろう. 癌の人体培養に成功すれば村木達は大金持ちになれるはずだ.

今週のよね子

さて妙徳寺でオショウが癌の本を読んでいた.そこへよね子がやってきた.
よね子「和尚様.おはようございます.」
オショウ「ああ,おはようございます.」
よね子「まあ,お勉強ですかあ.」
オショウ「ええ.ちょっとね.」
よね子はオショウの読んでいた本を見て驚いた.
よね子「癌!」
思いっきりよね子は勘違いしたようで様子が変だ.
オショウ「ん?」
よね子「ああ,神様.」
よね子は机に突っ伏して泣いてしまった.
オショウ「奥さん,どうしたんです?」
よね子「私はなんでこうなってしまうのでございましょう.」
オショウ「え?」
よね子「愛する和尚様に先立たれて,あたくし, どうして生きていったらいいんですかあ.」
オショウ「ちょっと.勘違いしないで下さい. あたしが癌にかかったわけじゃないんですよ. 癌の研究をしているところなんですよ.」
よね子「よかった.でも和尚様,あんまりですわ.」
オショウ「え?」
よね子「よね子のかわいい心臓がまだどきどきしてますわ.ね,ほら.」
ドサクサに紛れてよね子はオショウの手を自分の胸に当てさせた.
オショウ「ああ.そんなこと.」
よね子「ちょっと調べてごらんなさいませ.」
運良く電話がかかってきた.
オショウ「あ,ちょっと,待って.あ,もしもし.妙徳寺でございますが.」
ヨガ「あ,オショウ.ジョージが動き始めた. 今チェックアウトしているところだ.」
オショウ「何,ジョージが?」
あのことしか頭にないよね子は「情事」と聞こえたらしく気が気でない.
オショウ「よーし,わかった,了解.」
オショウは電話を切った.
よね子「情事! 朝っぱらから情事ですかあ.」
オショウは呆れ返ってしまった.
オショウ「困った人だなあ.何でもそっちにつなげる. あのねえ,あたし,急用ができましてちょっと出かけますから.」
よね子「いやーん,いやーん,いやーん.」
オショウ「奥さんとの情事はねえ,時間かけてゆっくり.じゃね.」
オショウは去って行った.
よね子「情事.時間かけてゆっくり.情事.あーん.」
よね子はひたすら自分の世界に入っていくのであった.

ジョージはホテルをチェックアウト.ヨガがバイクで尾行する. ジョージは伊東の伊東園ホテルに入った.ヨガ, そして村木の妻も伊東園ホテルに入った. 村木の妻はジョージの部屋でシャワーを浴び,ジョージとベッドへ. そしてジョージは村木の妻が持ってきたファイルを見た.
ジョージ「まだ不十分だな.私が欲しいのは, 移植した癌物質が人間の体内でどのように増殖するか,という克明なデータだ.」
村木の妻「でも,いままでの実験で90%以上は成功してるわ.」
ジョージ「はあ.もう一歩だ.これが成功すれば我々は何億, いや何十億という富を手にすることができるんだあ.」
村木の妻「あと一人.あと一人の生体実験に成功すれば, ジョージ,あたし達またマイアミの海で遊べるわね.」
ジョージと村木の妻は情事を開始した.

ヨガと合流したオショウはジョージとの情事を終えた村木の妻を尾行した. そして村木医院と言う村木と村木の妻が営む医者にたどり着いた.早速, オショウは近所で聞き込んだ. 村木の方は東都医科大学出身で村木の妻はアメリカの大学に留学したらしい. 近所の評判はすこぶるよろしい.またヨガからの報告によると, ジョージは伊東園ホテルを1週間予約していた.どうやら長期戦の構えだ. そこでマイトは村木夫妻がテニス狂だということを利用して村木夫妻に接触した. 村木との試合終了後,マイトは胃が時々痛むと言った.村木はマイトに目をつけ, 自分が診察してやるといった.検査の結果は健康そのもの. 村木はマイトに結果は明日出ると言い,マイトを返した. 村木はマイトに胃癌の発癌剤を出すことにした.

その頃,デジコンは東都医科大学の学長室に盗聴機を撃ち込んで盗聴した. 大森は中山に中山の教授就任が濃厚になったと言い, さらに中山と村木が一緒に研究していた頃を懐かしがっていた. 村木は大森の弟子だったのだが, 大森は中山と村木のどちらを大学に残すか悩んだ末, 中山を残すことに決めたのだ. 村木の近視眼的研究態度が大森の気に入らなかったのだ. 大森は,ジョージ・アンダーソンが, しつこく癌の人体実験のデータを欲しがっていた話をし, そういう悪魔の誘惑から身を守るように注意した. どうやら大森と中山は白らしい.デジコンから報告を受けたマイトは, 標的をジョージ・アンダーソンに絞ることにした.

オショウは警視庁の刑事に化け,525号室に宿泊している男,つまり, ジョージ・アンダーソンはロックフェラー財団の隠し子だと嘘をつき, 東京から派遣されてきたといった.そしてジョージが芸者を呼ばせたと聞くと, すぐに取り消させ,代わりにタミーを差し向けた. ジョージはタミーを気に入った.
タミー「あたし,多美子といいます.どうぞ,よろしく.」
ジョージ「多美子さんか.いい名前だなあ.タミーって呼んでいい?」
タミー「どうぞ.」
ジョージはタミーと一緒に伊東園ホテルに戻り,ホールで別れた. 早速タミーはヨガとオショウと合流した.タミーは何も聞き出すことができず, ジョージはタミーに,あなたが好きだ,僕と make love しよう, とそれしか言わなかった.
オショウ「で,make love したの?」
タミー「とんでもない.でも今日は無事だったけど明日は自信ないなあ.」
ヨガ「タミー,相手は…」
タミー「冗談よ.ところで,マイトから連絡あった?」
オショウ「ああ.」

検査の結果,村木はマイトに潰瘍ができているといい,薬を渡した. マイトは薬を村木夫妻の目の前で飲む振りをしてデジコンのところに持ち帰った. デジコンの分析結果は
デジコン「アフラトキシンB1 55ピコグラム,ジオキシン35, ニトロスアミン22.全て強力な発癌物質だなあ.」
マイト「ふざけやがって.俺を実験材料に使いやがった. 俺は猿じゃねえんだ.少し似てるけど.」
デジコン「そうカッカするなって.これは俺が作った擬似発癌剤だ.」
マイト「擬似発癌剤?」
デジコン「そう.これを飲んで30分後にレントゲンを撮ると, 胃の中に癌が発生したときと同じような影が写る.」
マイト「冗談じゃないぜ,おい.こんな危険なもの,俺に飲めって言うのか.」
デジコン「大丈夫だよ,マイト.中身は全く無害なバリウムだ.ほら. 胃の検査の時に飲まされる投影剤だ. それなら医者だって癌って見間違えるさ.」
マイト「しかしいつまでも俺の腹の中に入ってるんだろう.」
デジコン「1時間経ったら胃から腸へ,そして1日経ったら体の外さ.」
マイト「ホントに大丈夫かなあ.」

デジコンの薬の効果はテキメン.
マイト「先生,何か.」
村木夫妻は驚きが隠せない.
マイト「先生,何でも仰ってください.」
村木はマイトに胃の底部に悪性の腫瘍が発生したと言った.
マイト「もう駄目だ.駄目だ,駄目だ,駄目だ.お母さーん. 俺はもう駄目だよー.癌だー.」
マイトは大袈裟に驚いて見せた. 村木の妻はマイトに「最近できた特効薬」を渡した. マイトはその薬を「飲んだ.」村木はそれを見逃さなかった.

その頃,伊豆シャボテン公園にジョージがタミーを連れ出した. そしてデジコンがまたマイトのもってきた薬を分析した結果
デジコン「マイト,これは昨日のより数倍強力な発癌剤だなあ.」
マイト「あの野郎,これで決定的だなあ.」
デジコン「あとはジョージとのつながりかあ.」
マイト「そうだな.」

村木はジョージに電話した.
村木「ジョージ.グッドニュースだ. ついに胃癌の人体実験が完全に成功したよ.」
ジョージ「本当.スプレンディッド.村木さん,乾杯しましょう.」
村木「明日生体解剖して詳しいデータを作成するよ.」
その会話をオショウが盗聴していた. 早速ジョージのところへタミーがやってきた. 村木のニュースを聞いてジョージははしゃいでいた. タミーはジョージに眠り薬入りの酒を飲ませた. そこへヨガとオショウもやってきた.
ジョージ「誰ですか?」
ジョージは眠ってしまった.
オショウ「へ,へ,へ.お手柄,お手柄.」

村木医院でも村木と村木の妻が乾杯していた.
村木の妻「これで大森教授と中山を見返すことができるわね.」
二人は乾杯した.そこへマイトがやってきた.
マイト「どうも,夜分遅くすいません.」
村木の妻「どうなさったんですか?」
マイト「お願いします.」
村木の妻「どうぞ.」
マイト「先生,夜分遅くすいません.」
村木「どうしたんですか.」
マイト「胃の具合がますます悪くてどうしても先生にみてもらいたくて.」
村木「レントゲン室へ,お願いします.」
村木はマイトを診察したが
マイト「先生,どうしました? 何かおかしいですか?」
村木「いやあ.」
村木の妻「どうしたのかしら.」
マイト「先生.先生がせっかく作り上げた癌が消えてしまったんではないですか?」
村木「ば,馬鹿な.」
村木達の後ろにデジコンが現れた.
村木「誰だね,君は.」
デジコン「地獄の一丁目からやってきたんだ.」
村木の妻「出てってください.警察を呼びますよ.」
村木と村木の妻は麻酔薬入りのハンカチを口にかぶせられて眠らされてしまった.

古賀の家に花が届けられた.花にはメッセージが託されていた. それは白い封筒に入っていて数珠を握る手の描かれたシールで封をされた手紙, すなわち,オショウからハンギングパーティの案内状だった. 古賀友子は案内状を読んだ.
オショウの声「古賀友子様 本日午後3時,村木医院待合室においで下さい. お嬢様の命を奪った犯人及びその仲間に審判が下されます.」
そしてハングマンは表の仮面を脱ぎ捨ててハンギングに出動した.

ハンギング

村木夫妻とジョージは村木医院の手術室に座らされ,縄で縛られて眠っていた. そこへ手術医の格好をしたマイト,オショウ,デジコン,タミー,ヨガが登場. 突然,マイトが机を叩いた.
マイト「起床時間です.起きなさい.」
村木「なーんの真似だ,これは.」
村木の妻「誰?」
ジョージ「やめろ.」
村木の妻「誰なの?」
マイト「みんな,うるさい. 村木先生から順番に自分のやった悪魔の仕事について, 洗いざらい喋ってもらおうか.」
村木「悪魔の仕事? いったい何のことだ.」
マイト「シャーラップ.さっさと喋ってもらおうか.」
村木「知らん.俺は知らん.」
マイト「そうかい.」
マイトは合図した.オショウとデジコンは, 村木夫妻が古賀ゆりを人体実験したときに撮影したビデオを再生した.
マイト「これでも白を切ろうって言うのか.」
村木「何のテープだ? こんな出鱈目なもの持ち込んで, 俺達をいったいどうしようって言うんだ.」
オショウ「キッサマ.自分の実験のために罪のない人間を殺して, 貴様,それでも人間か.」
村木「知らん.俺は何も知らん.俺は真面目な町医者だ.」
タミー「まるでジキルとハイドね.」
デジコンは冷蔵庫から培養皿を取り, 注射器にその培養皿に入っていた物質を入れた.
デジコン「これは諸君がよくご存知の癌を発生させる薬だ. 喋る喋らんは諸君達の勝手だが, この薬が体の中に入ったらどういうことになるか,わかってるな.」
注射器を手にしたハングマンは村木達に近づいた.ついにジョージが喋り始めた.
ジョージ「私じゃない.私は薬なんて作ってない.」
村木「何を言うんだ.俺達をそそのかして薬を作らせたのはお前じゃないか.」
村木の妻「そうよ.あなたがあたし達の耳に, 悪魔の囁きを吹き込んだんじゃないの.」
ジョージ「違う.せつこ.お前がその体を利用して私に薬を売り込んだんだ.」
これには村木も驚いた.
村木「せつこ…お前,まさかジョージと.」
村木の妻せつこは開き直った.
せつこ「仕方がなかったのよ.あたし, この実験で大金持ちになりたかったのよ.」
その叫びは村木医院の診察室にも流された.順番を待っていた大勢の患者が, この叫びを聞いた.ちなみに診察室のテレビにその様子も映っていた.
村木「そうだよ.俺だって金が欲しかったんだよ. そのために生体実験をしたのがなにが悪いんだ.」
せつこ「そうよ.発癌剤はちゃんとできたじゃないの. ちゃんと人間の体に癌を植え付けることができたのよ.」
村木「だいたいお前がジョージなんかと来るからいけないんだ. 俺はあんな男最初から反対だったんだ.」
せつこ「あたしが悪いんじゃないわ.ジョージがいけないのよ.」
ジョージ「俺は何も知らん.お前達が勝手にやったことじゃないか.」
せつこ「生体実験は成功したのよ.だからそれでいいじゃないの.」
パトカーのサイレンが響く中
村木「俺は医学の発展を願った.そのために人を殺した. こんな犠牲はつきもんなんだ.」
ジョージ「お前らがドジなんだよ. こんな奴らにみつからなかったら俺は悠々とアメリカで生活できたんだ.」

事件解決後.マイト,オショウ,デジコンは温泉に入っていた.
マイト「オショウ,もうだめだ.」
オショウ「なんだ.さっきからまだ5分しか経ってないぞ. そんなこっちゃ胃に効かないよ.」
ここでデジコンが衝撃的なことを発表.
デジコン「マイト,あの薬はなあ,温度が下がると胃に穴が開くんだ. あと30分はじっくり入っててもらわないとな.」
マイト「30分.」
デジコン「ああ.」
マイト「オショウ,そりゃ後生だ.」
オショウ「駄目駄目.あと30分,あと30分.」
マイト「いや,やだ.」
デジコンは無理矢理マイトを押さえつけた.マイトは叫んで立ち上がった.

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp