第七回

女性を外国政府高官に送り込む一味に制裁を加える.
娼婦マヤ夫人の告白

脚本:中村勝行 監督:小西通雄

男と女が情事に浸っていた.女は手錠につながれていた. 男のある申し出を拒否していたからだ.ついに女は折れたと言った. 女はその前にシャワーを浴びさせてくれと言うので男は手錠を外し, パスポートとビザを渡した. だが女はバスローブを羽織っただけの姿で逃げ出した. 慌てて男が追いかけた.そして女は車に轢かれて死んでしまった.

調査開始

ゴッドのオフィスにオショウを除くハングマンが集合した.
デジコン「昨晩11時頃, 西新宿二丁目付近の路上で若い女がトラックにはねられて死んだ. 被害者の身元は立花ゆうこ23歳. 銀座の高級クラブでホステスをしていた女だ.」
ゴッド「問題はなぜ彼女がこんな姿で事故死したか.警察の調べによると, 事故を起こしたトラックと彼女の間には,何の因果関係もなかったそうだ. つまりこの事件は偶発的な交通事故と断定されたわけだ.」
デジコン「それにしてもバスローブ1枚だけとは.」
ゴッド「私はこの事件の裏には何かがあると睨んでるんだ. 被害者はつい最近パスポートを申請すると同時にサマリアのビザを取っている.」
タミー「サマリア?」
デジコン「東南アジア有数の産油国だ.1972年のクーデターで軍事政権が樹立し, それ以来いまだに戒厳令が敷かれている政情不安定な国だ. 若い女性が一人で観光旅行に行くような国ではないな.」
ゴッド「私が不審を抱いたのはそれだけじゃない. この1,2年の間に彼女と同じ年頃の女が8人もサマリアに渡っている. いずれもバーやクラブのホステスだ.」
タミー「偶然にしては話の辻褄が合いすぎてるわ.」
デジコン「こいつは想像以上に根が深そうだなあ.」
マイト「ゴッド,これが今度の仕事ってわけですね.」
ゴッド「うん.」

マイトは立花ゆうこの兄と称して山下という女のマンションを訪れた. だが山下には何も心当たりはなかった. そこでマイト達は店の常連客でゆうこをひいきにしていた客を調べることにした. その頃,あのときの男がボスの元を訪れ,ゆうこの件を報告した. ボスは二度とああいうことが起きないように気をつけろといった. ボスはさらに取引は順調にうまく行きそうだとその男,李に付け加えた. だがボスは気がかりな情報も伝えた. サマリアのカルロ大佐から入ったテレックスによると, マヤが密かに国外へ逃亡したと言うのだ.

マイトの営むカジノ「ダイナ」に一人の女(朝加真由美)がやってきた. 従業員がマイトを呼んだ.
マイト「私が総支配人ですが.」
女は無言でマイトの方を向いた.
マイト「(なぜか外国語訛りで)なにーか?」
女「違うわ.」
マイト「(なぜか外国語訛りで)違う?」
女「失礼.」
女は去って行った.
マイト「なんだい,あの女.」
従業員「お知り合いじゃなかったんですか?」
マイト「いや.それにしてもどっかで見た女だなあ.」

原宿でヨガが瞑想しているところへデジコンがやってきた. デジコンが一言も喋らないうちにヨガは瞑想したまま答えた.
ヨガ「俺の調べた分はタミーに渡してある.」
デジコン「そうか.で,タミーは.」
ヨガは後ろの方を指差した.タミーは通りの反対側のカフェにいたのだ.
デジコン「よ,どうだった.」
タミー「大した収穫はなかったわ.ほとんどが一流企業の社交族ばかり. ヨガの方も御同様よ.そっちはどうだったの?」
デジコン「一人だけ胡散臭いのが出てきた.」
タミー「え?」
デジコン「この男だ.」
デジコンは名刺をタミーに渡した.
タミー「大東亜興産株式会社取締役市原泰典.」
デジコン「一応調べてみたが,どうも実態のはっきりしない会社だ. それに名刺の名前も本名じゃない.」
タミー「偽名なの,これ.」
デジコン「ああ.本名は李光雲.」

その頃,マイトは図書館で新聞や週刊誌をあさっていた. あの時の女はマヤ夫人だったのだ.
マイト「やっぱり.」
マイトはマヤ夫人のことを思い出していた.
マイト「このマヤ夫人がお忍びで日本へ.」
マヤ夫人は夜の新宿を歩いていた. そしてバーでマイトはマヤ夫人に声をかけた.
マイト「やあ.またお会いしましたね.隣りに座ってもよろしいですか.」
マヤ「私の決めることじゃないわ.」
マイトはマヤの隣りに座った.
マイト「よろしかったら,一杯おごらせてください.」
マヤ「断ったら.」
マイト「僕がおごってもらいます.」
マヤ「それがあなたのいつもの手口?」
マイト「今までにあなたのような女性にめぐり合えたことは一度もなかった.」
二人はしばらく無言だった.マイトはマヤをじっとみつめた.
マヤ「どうかしたの?」
マイト「いえ.」
マイトはなおもマヤをみつめた.
マヤ「一杯いただくわ.」
マイトはナポレオンの40年物を注文した. その時,入口から怪しい二人組がマヤ夫人の様子をうかがっていた.

マイトはマヤ夫人に連れられて外へ出た.
マヤ「昔,よくここへ来たわ.彼と一緒に.もう5年も前の話.その頃, あなたのお店,サパークラブだったわ.彼,そこでマスターしていたの.」
マイト「それで彼を訪ねて来たってわけですか.」
マヤ「いるわけないわよね.もう5年も前の話なんだもん.」
マイトは無言だった.マヤ夫人は昔のことを思い出した.
マイト「楽しいですよ.グレゴリー・ペックになった気分で.」
マヤ「グレゴリー・ペック?」
マイト「ローマの休日の.」
マヤ「何か勘違いしてるんじゃない? 私,ただの娼婦よ.」
マイト「悪い冗談はやめて欲しいなあ.」
マヤ「なんだったら,抱かれてあげてもいいわよ.」
マイト「♪そばにいてくれるだけでいい.」
そこへ暴漢が現れ,拳銃でマヤ夫人を狙った.マイトは後を追ったが, 逃がしてしまった.

翌日,掃除夫に化けたヨガは李光雲(高桐真)のツボに針を刺した. そしてデジコンが李光雲に盗聴機を仕掛けた. ヨガが針を抜くと同時に李光雲は目覚め,また歩き出した. 李はボス(川合伸旺)と会っていた.
ボス「マヤは見つかったのかね.」
李「ええ.私の部下がマークしてますんでねえ.早晩かたがつくかと. ご安心下さい.専務にはご迷惑をおかけしません.」
専務「そうか.ところで,夕べサマリア大使館から連絡があってねえ. 例の件が煮詰まってきたから明日にでも現地へ飛んでくれと言ってきたよ.」
李「そうですか.するといよいよ契約調印と言うことに.」
専務「多分そうなるだろう.ついてはカルロ大佐への手土産なんだが, 準備はできてるのかね.」
李「はい,それが,目下物色中でして.」
専務「いや別に明日でなくてもいいんだ.相手に確約さえできればねえ.」
李「それならば,何とか.」
李は懐から一枚の写真を取り出して専務に渡した.
李「この女,いかがでしょう.赤坂のクラブ,リッツの女です.」
専務「うーん,カルロ大佐好みだなあ.脈はあるのかね.」
李「ええ.」
専務「じゃあ,早速手配してもらおう. ただし,女の口から秘密が漏れないように.くれぐれも注意してくれ.」
李「わかりました.」
以上の会話をデジコンとヨガは全て盗聴した.

マヤはホテルでマイトに起こされた.
マヤ「なぜ,なぜ抱かなかったの?」
マイト「なぜ抱かなきゃいけないんでしょう?」
マヤ「あたし,娼婦なのよ.」
マイト「冗談やめてくれよ.せっかくの夢が壊れる.」
マヤ「夢.私の一番嫌いな言葉だわ.」
マヤは起き上がって身支度を整えた.
マヤ「あなたまだグレゴリー・ペックに浸ってるの? 私はねえ, 王女様でもなければ大統領夫人でもないの.ただの娼婦よ. 日本とサマリアの友好の架け橋.社交界の華.現代版シンデレラ物語. 何もかもマスコミが作り上げたお伽話よ.もっとも,そんな夢物語, 踊らされた私も浅はかだったけど.」
マイト「踊らされた?」
マヤ「そう.踊らされた.女の虚栄心と欲につけこまれて. 平たく言えば人身御供だったってわけ.国際商取引のね.あたしだけじゃないわ. そんな女が何人もサマリアに送られてきたわ.政府高官へのプレゼントとしてね. あたし達はただのセックスの道具だった. 相手に飽きられるとまるでぼろぎれのように捨てられて, 最期に行き着くところはドールボックスと呼ばれるスラムの淫売宿. そこは文字通り生き地獄だったわ.蒸し風呂のような暑さの中で, 夜昼なく得体の知れない男に抱かれて食事も満足に食べさせてもらえなかった.」
マヤは紙に包まれたものを取り出した.開けると髪の毛が何本も出てきた.
マヤ「これを見て.あたしが看取った女達の遺髪.信じられないでしょう. こんな話.」
マイト「とても信じられないねえ.」
マヤ「でも,事実よ.今でもサマリアには 唐ゆきさんのような女が何人もいるわ.」
マイト「あなたはそれを告発するために日本へ?」
マヤ「そんな大それた気持ちはないわ.たとえそうしようとしても, あたしは日本へ密入国した犯罪人だし.ただ日本と言う国が無性に恋しくなって, 命からがら逃げ出してきたってわけ.」
マイト「あなた達をサマリアへ送った張本人は誰なんだ.」
マヤ「それを聞いてどうするつもり?」
マイト「代わりに俺が告発する.」
マヤ「無駄なことだわ.」
マヤはハンドバッグを持って立ち上がった.
マヤ「あなたが考えるほど,世の中甘くないのよ.さ,これでわかったでしょう. ローマの休日ごっこはもう終わり.今話したこと,忘れたほうがいいわよ. じゃあ.」
マヤは去って行った.マイトが外を見るとマヤが男達に襲われるのが見えた. 男達をマイトは追跡した.男達は埋立地でマイトとカーチェイスを繰り広げた後, 材木置き場に逃げ込んだ.拳銃でマイトを威嚇する男達. 隙を見てマヤが逃げた.男の一人がマヤを拳銃で狙った.
マイト「あぶなーい.伏せろー.」
男はマヤの左腕を撃ちぬいた.マヤは倒れこんでしまった. 今度は男達はマイトを狙った.マイトはダイナマイトを取り出した. マイトはダイナマイトにキスした後,導火線に火をつけて男達に投げた. ダイナマイトは爆発し,泡を食って男達は逃げた. それを見てマイトはマヤを助け起こした.
マイト「大丈夫か,おい.」
マヤは気がついた.
マイト「大丈夫か.」
マヤは微笑んだ.

ゴッドのオフィスでハングマンは盗聴テープを聞いた.
デジコン「例の件って言うと?」
ゴッド「サマリアに建設する石油コンビナートのことに違いないんだ. 何しろ,ハルトス大統領が国家的規模で推進している巨大なプラントだからな. これを落札しようとして日本の商社が血眼になるのも当然だ.」
デジコン「奴らはハルトス軍政に取り入るために日本から女を.」
ゴッドはうなずいた.
ゴッド「トラックにはねられて死んだ女もその一人だったんだろう.デジコン.」
デジコン「ええ.」
スクリーンにボスの顔が映し出された.
デジコン「丸菱商事の専務渡部健二.政界に顔も広く, 過去にも汚職事件で何度もマスコミをにぎわしているが, いずれも証拠不十分で不問に付されている. 今のテープのやり取りからもこの男が今度の事件の黒幕であることは間違いない. そして市原泰典こと李光雲.香港マフィアの大ボスだ. マヤ夫人を襲った殺し屋どもはこいつの手下だろう.」
マイト「よーし,わかった.ターゲットはこの二人だ.」
ハングマンは表の仮面を脱ぎ捨ててハンギングに出動した.

ハンギング

渡部は九時のフライトに間に合わせるために会社を出発した. その頃,李をタミーが渡部の秘書と称して出迎えた. タミーが案内した車には丸菱商事の旗が立っていたので李は見事に騙された. そしてデジコンによって李は殴り倒された.一方, 渡部の車に白バイ警官に化けたヨガが走ってきて,車を止めさせた.
ヨガ「おい,君.スピード違反だぞ.」
運転手は車を降りた.
運転手「すいません.急いでたもんですから.」
ヨガ「車内を点検する.」
ヨガは強引に運転席に座った.そこへ「覆面パトカー」に乗ったマイトも登場.
マイト「しょうがないね,君達,もう.え.」
マイトは後部座席に強引に乗り込んだ.
マイト「はい.」
マイトは「警察手帳」を見せ,さらにポケットからハンカチを取り出した.
マイト「なんですか,まったく.」
マイトは麻酔薬を染み込ませたハンカチを渡部の口に当てて眠らせてしまった.

マヤこと上月亜矢子がホテルをチェックアウトしようとすると, フロントが言付かっていたメッセージを渡した.それは黒い封筒に入っていて, 導火線に火のついたダイナマイトを手に持ち, 葉巻をくわえたギャンブラーが描かれたシールで封をされた手紙,すなわち, マイトからのハンギングパーティの案内状だった.亜矢子は案内状を読んだ.
マイトの声「本日午後2時30分 新宿東口広場にて, 丸菱商事の渡部専務並びに市原泰典こと李光雲の悪業に対し, 社会的制裁が加えられます.」

さて飛行機を模したセットに置かれた飛行機の椅子に渡部と李が眠らされていた. 二人の頭には電極がつけられており,デジコンが脳波を測定していた.
マイト「睡眠薬の効き目は?」
デジコン「約二時間だな.」
タミー「その間にサマリアへ一飛びってわけね.」
眠りつづける渡部と李.
デジコン「だいぶ眠りが浅くなったなあ.タミー,効果音を流してくれ.」
タミー「Ok.」
タミーとヨガは飛行機の飛行音をスピーカーから流した. 渡部と李は乗っている飛行機が離陸して飛んでいる夢を見ていた.
マイト「また眠りに入っちまったぜ.」
デジコン「これを繰り返しているうちに時間間隔が麻痺して来るんだ.」
そして眠りが浅くなった.
デジコン「よーし.機内アナウンスを頼む.」
タミー「皆様,大変お疲れ様でした. 当機はただいまサマリア国際空港に到着いたします.到着時間は定刻どおり. 午後3時45分.現地管制塔からの連絡によりますと,天候は快晴,気温は32度, 湿度70%とのことです.あと10分ほどで着陸態勢に入りますので, シートベルトをお締めの上,お座席を元の位置までお戻しくださいますよう, お願いいたします.」
見事に騙され,夢うつつの渡部と李はシートベルトを締めた.
デジコン「眠りに入ったぜ.」
マイト「ヨガ,次の準備だ.」
ヨガ「Ok!」
マイト「あたしはゴッドが手配したエキストラを呼んでくるわ.」

さて,セットが変わってここは「サマリアのある小屋」の中. 蒸し暑い部屋のベッドに二人が手錠をかけられて寝かされていた. 二人は顔に汗を浮かべていた. ヨガも顔に汗を浮かべながら熱風を送っていた.二人が気がついた.
李「専務,専務.」
渡部は気がついて起き上がった.
渡部「これはいったい.ど,どういうことだ.」
部屋の中を蜘蛛やトカゲが歩き回るのが見えた. そして外国語の新聞が足元に置かれていた. その新聞には渡部と李の写真が大きく載っていた. 李は新聞を取り上げ,渡部と一緒に新聞を読んだ..
渡部「何? 日本人商社マンが民族解放戦線のゲリラに誘拐された!」
李「我々のことですよ.」
渡部「それじゃ,ここは.」
マイトの声「そのとおり.ここはサマリア民族解放戦線の拠点ボアタ地区.」
ドアが開いた.銃を持ち,迷彩服を着た外国人が二人入って来た.
マイトの声「こちらは解放戦線リーダー,ラガジ将軍. 我々は彼らを支援するために日本から密出国した世界革命党のコマンドである.」
渡部と李はラガジ将軍をじっと睨んだ.そこへ迷彩服を着込み, 銃を手にしたマイトが近づいてきた.
マイト「お前達はハルトス・ホワイグン氏に取り入り, 石油コンビナートの利権を手に入れんと多額の金品を贈与. のみならず女色を持ってハルトスホワイ軍事を懐柔せんとした大罪人である.」
デジコンとヨガも迷彩服を着て銃を持って登場した.
マイト「それらの罪状を素直に認めるなら生命の保証をするが, さもなければ即刻死刑! とラガジ将軍はおっしゃられておる.」
デジコン「罪状を認めるか否か.」
李「専務.」
渡部「知らん.私たちは何にも知らん.」
ラガジ「We should gun up!」
マイト「Yes, sir!」
マイトが大袈裟に敬礼した.
マイト「あくまでも白を切るなら二人を処刑していい, とラガジ将軍は言っておられる.」
デジコン達は銃を構えた.
李「No.」
渡部「馬鹿な.我々はただの民間人だ. 政治とは何の関わりもない外国の民間人を殺したりなどしたら, 国連がだまってなどいないぞ.」
マイト「我々は非合法の武闘ゲリラだ.国連も国際法もない. 我々のやり方でお前達を処分する.」
それでも渡部と李は無言だ.
ラガジ「Clean up the gas room!」
マイト「Yes, sir!」
マイトがまた大袈裟に敬礼した.
マイト「判決を言い渡す.諸君をガス室送りと決定した.」
渡部は不敵な顔だったが李は青ざめた.
李「ガス室.専務.」
渡部「うろたえるな.これはただのこけ脅かしだ. いいか.何も喋るんじゃないぞ.いいな.」
マイト「Come on. 駄目だ.」
デジコンとヨガ達は渡部と李に目隠しをしてどこかへ連れ出した.

渡部と李が目隠しを取るとそこは「ガス室」だった. 隣りの部屋も「ガス室」でヨガが苦しむ声が聞こえた.覗き込むと, 通風孔からガスが入っており,ヨガはやがて「死んでしまった.」 青ざめた二人は覗くのをやめた.それを見たヨガはほくそえんだ.
李「専務.奴ら,本気ですよ.」
通風孔からガスが流し込まれた.二人は慌ててスーツで口を押さえたが…
渡部「わかった,わかった.何もかもぶちまける. ハルトス政権に取り入るために賄賂を贈ったのは事実だ.」
李「俺は関係ないぞ.専務が,専務の指示で日本から女を送っただけだ.」
渡部「わしだけに罪をなすりつけようというのは卑劣だぞ,貴様.」
李「俺は知らんぞ.」
渡部「何を,貴様.」
李「専務の差し金じゃないか.」
渡部「何を言うか,貴様.何を言うか.」
李「俺は知らんぞ.」
渡部「何を.お前はなんという.」
二人は喧嘩をしていたが,倒れこんでしまった. そして再び立ち上がると周りの壁が倒れた.ここは新宿駅東口広場. 野次馬達が集まっていた.さっきの自白が大音量で流された. その様子を亜矢子も見ていた.
渡部「マヤ.」
亜矢子は二人をじっと見た.そして遺髪を取り出した.
亜矢子の声「あんた達のために異境の地で寂しく死んでいった女の人の髪よ.」
亜矢子が髪を握る手は怒りで震えていた.そしてパトカーが駆けつけた. 亜矢子は新宿東口から去って行った.

事件解決後,マイトはタミーとテニスをした. マイトの打った球がタミーのお尻に当たった.
タミー「あーん,エッチ.」
マイト「タミー,エッチなんて言っちゃ駄目だよ.ここはテニスコートだよ. いいかい,お尻じゃないよ,ラケットだよ.」
二人はプレイを再開した.

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp