2002年8月21日

「太陽にほえろ!」第253話「生きがい」

脚本は小川英と高階秋成.監督は澤田幸弘.主役はゴリさん. この回で描かれる事件は横浜港署管内で起きた殺人事件と, それと関連して七曲署管内で起きた拳銃密輸事件です. 横浜港署から派遣された刑事西本(寺尾聡)とゴリさんら七曲署の面々は, 「上からの指令」で合同捜査を行ないます. さて西本は七曲署の面々とは違ってサラリーマン的.七曲署にも定時に登場し, 定時に帰宅.念のいった事に定時を過ぎて拳銃取引を摘発に行った時は, 翌日はその分遅く登場すると言った感じ. 次のやりとりが彼の生きがいを物語っています.
西本「石塚さんが僕の事に腹を立てるのはわかります.でもねえ, 僕にはどうもわからないんだなあ.刑事だからって, どうして容疑者や被害者の事ばかり考えて, 自分の事は犠牲にしなければならないのか.刑事だって人間ですよ. 出世もしたいしお金も欲しい.休養だってたっぷり欲しい. 刑事だけがそれを我慢しなければいけないって事はおかしいですよ. (中略)だから僕はあえて言うんです.俺はサラリーマンだって.いや, 僕は本当にそう思うんですよ. 刑事を何か特別な使命を持った人間と考えるのは, これは錯覚じゃないですかね.違いますかね?」
ゴリさん「うーん,サラリーマンにもいろいろあるでしょう,タイプが. (中略)やっぱりあるんじゃないかな.そのう, 職業それぞれの生きがいってのが.」
西本「生きがい? それなら僕にもたくさんあるな. 進級目指して頑張るのも生きがい.女房と一緒に旅行するのも生きがい. こうやっておいしい料理を食べるのもこれまた生きがい.」
ゴリさん「だけど,それなら君はなんで刑事やってるんですか?」
西本「それなら簡単ですよ.僕には刑事が向いてるんです.」
とまあこんな感じ. 西本は出勤や帰宅は奥さん(中島ゆたか)の車で送り迎えしてもらい, その車中で法律の勉強.捜査方針も西本とゴリさんは対立. 西本は一人の若者宮沢を容疑者であると考えた. ゴリさんはアリバイもあり心の優しい彼が犯人ではないと考えた. 捜査方針や捜査に対する姿勢が相反する二人だったが,最後の最後,二人の意見, そして捜査に対する姿勢が一致する.その過程が今回の見処である. ゴリさんは宮沢を黒と断定し,西本は夜を徹して宮沢の共犯清水を張り込み. ゴリさんは西本の助け(清水の居場所の特定および逮捕時の奇襲攻撃)を受け, 清水を逮捕.最後は和解し,警部補昇進試験の試験場で会おう, と言って別れたのでした.余談ですが,警部補昇級試験を受けると言う事は, ゴリさんの階級は巡査部長. 第83話「午前10時爆破予定」で巡査部長昇進試験を受けなかったゴリさんは, いつの間にそこまで出世したのでしょうか?

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp