2002年6月22日

「太陽にほえろ!」第83話「午前10時爆破予定」

脚本は柏倉敏之と小川英.監督は高瀬昌弘.主役はゴリさん. シンコの登場はなし.

ゴリさんは本を持ち,昇進試験の勉強をしていた. ジーパンはそんなに昇進試験は大変なのかと皆に訊いた. ちなみに長さんが合格したのは5回目.ジーパンが,4回も落ちたのかと言うと, 長さんは捜査が忙しかったからだと言った.
ジーパン「なるほどね.ま,俺の親父も一生平巡査でしたからね, 気持ちは判りますよ.」
ボスはゴリさんが昇進試験に精を出している理由を話した.縁談があり, ゴリさんは乗り気だったのだが, 相手の父親が平刑事との結婚に難色を示している為だと言う.

その晩,ジーパンと殿下はゴリさんと呑み, 我々平巡査のトップバッターですからね,とか, 合格したらおごって貰おうと狙ってるんですよ,とか,落ちたら承知しませんよ, と言った.
ゴリさん「ちょと,ちょっと待て.あんまりそう言うとな, 刑法第222条に引っかかるぞ.」
ジーパン「刑法222条?」
ゴリさん「脅迫罪.」
殿下「あ,そうか.」
ゴリさん「他人の身体,名誉または財産に対して害を行なうべき事をもって, 人を脅迫した場合に成立する.」
ジーパン「さーすがー.勉強してるなあ.」
すかさず殿下がおだてた.
殿下「うん.これなら合格間違いなしだ.」
ジーパン「よし.こうなったら,我々平刑事の団結を誓い合いましょう!」
皆,両手を重ねて,「せっせっせっせ,わー.」とじゃれたのであった.だが…

そんなある日.「罪と罰」という本の中に爆弾を仕込んだ小包爆弾事件が発生. 被害者は城東大学教育学部教授の郡司武彦.上半身にひどい火傷を負ったが, 生命には別状がないようだ.小包には差出人の名前が書かれていなかった. 火薬の種類はダイナマイトらしい.山さんとジーパンは病院へ行ってみたが, 郡司は心当たりがないと言うばかり.そこへゴリさんがやってきて, 山さんとジーパンを外へ出した.郡司の妻の話では,吉岡優という予備校生から, 最近脅迫電話が掛かって来たと言う.郡司がアルバイトで教えていた, 東学予備校の生徒で金持ちの息子.郡司に金を届けて裏口入学を頼み込んだ. 郡司の妻の話では「無理やり置いてった」と言う.ところが,吉岡は落第. それで吉岡は郡司を恨んでいるらしい. 吉岡が住んでいるのは七曲署管内のマンションだ.

早速,ゴリさんとジーパンがマンションを張り込んだ. 吉岡は親が受験勉強のために借りてやったマンションに住んでいた. 管理人の話では未だ帰って来ていないという.そこへ長さんがやってきた. 長さんはゴリさんと交代する為にやってきたのだ. ジーパンも「後は長さんと自分でやるから」と言ったが, ゴリさんは大丈夫だと言い張っていた. だがゴリさんのコートには本が入っていた.目ざとく長さんが本をみつけ, 受験は大変だった,と言った.捜査を終えてくたくたの状態で勉強したからだ. ジーパンも,吉岡のような甘ったれた受験とはわけが違う,と言い, 長さんはゴリさんに,だから一発で合格して欲しい,と言った. そこへ吉岡が帰って来た.ゴリさんが声を掛けると同時に吉岡は逃走. 追跡により,吉岡は捕まった.だが吉岡はわんわん泣きながら犯行を否認した.

筆跡鑑定の結果,吉岡が犯人でない事が判明した.捜査はまたやり直し. 試験に落ちて郡司を恨んでいるのは吉岡だけではないはずだ. さらにダイナマイトの出所を当たる必要がある.そこへ電話が.
ボス「はい,一係.」
男「どうだい.爆破事件の犯人の目星はついたかい?」
ボス「誰だ,お前は.」
男「ふ,ふ,ふ.その犯人さ.」
ボス「何?」
山さんはジーパンに逆探知を命じた.
男「楽しかったねえ,昨日は.だからもう一度花火をあげることにしたぜ.」
ボス「花火?」
男「爆弾さ.爆弾が破裂するのさ.」
ボス「馬鹿な事はよせ.」
男「ご忠告ありがとう.だけどやめる気はないね.」
ボス「君の名前は?」
男「ラスコーリニコフ.」
ボス「ほう.『罪と罰』の主人公なら,主義主張があるんだろう. そいつを聞こうか?」
男は笑った.
ボス「じゃ,職業は?」
男「随分関心を持ってくれてるんだね,俺に.」
そのとき,ゴリさんが振り返った.
ボス「目的は何だ.」
男「今までの俺に関心を持ってくれる奴なんか誰だっていなかった. 爆弾のお蔭でみんなが気にしてくれるもんな.名前は? 目的は? まるでスターになった気分だぜ.」
ジーパンが戻ってきた.逆探知に成功したのだ. 早速,ジーパン,長さん,ゴリさん,山さんが出動.一方
ボス「こんなことで世間を騒がして何が面白い? もう一度考え直せ.」
男「そろそろ終わりにする時間が来たようだな.」
ボス「話相手が欲しければ俺がなろう.君の気持ちを言ってみろ. 歳はいくつだ?」
男「あんたとはもっと話していたいけど,もう時間がない. 俺はこれからする事があるからな.」
ボス「どうしても爆破させる気か?」
男「ああ.爆弾だってちゃんと用意して来たしな.」
ボス「今度の狙いはどこだ?」
男「今にわかるさ.じゃあな.」
ボスの引き伸ばし作戦の介もなく,電話は切れてしまった. 山さん達が駆けつけた時には,犯人は逃げた後. ボスの指示で山さん達は公衆電話付近を徹底的に調査した.だが, 犯人らしき男は見つからなかった.

その頃,バスの運転手が後部座席に忘れ物がある事に気がついた. その途端,忘れ物の紙包みが爆発した.また本の中に爆弾が仕掛けられていた. 死者はおらず,重傷が2名に軽傷が4名.すいてるのが幸いした. 目撃者はいなかった.ボス達はバスの路線図を元に検討開始. 早速出動しようとする山さん達.だがボスはゴリさんに待機を命じた.
殿下「ゴリさん,ま,しっかり勉強してください.」
ジーパン「そ.後は俺達に任せて.ね.例の奴.」
三人は冒頭の居酒屋でやった「せ,せ,せ」というのをやった.
ボス「何だ,今の?」

調査の結果は芳しくなかった.乗客の中から目撃者が現れなかったからだ. ゴリさんはイライラして部屋の中を歩き回っていた.
ボス「試験まであと二日だろう.その暇に勉強したらどうだ?」
ゴリさん「いえいえ.試験なら大丈夫ですよ.」
ボス「本当か?」
ゴリさん「ええ.」
ボス「よーし.じゃあ,俺がテストしてやろう.」
久美ちゃん「ボス,やってみて.」
という訳で出題開始.
ボス「第1問だ.Aが1万円札で4千円の買い物をした時, 7千円の釣銭が返ってきた.Aが千円多い事を知りながら,それを受け取った. この場合,Aは罪になるか?」
ゴリさん「なります.知りながら受け取った場合は詐欺罪です.」
皆さん,気をつけましょう.閑話休題.ゴリさんは出ようとしたが
ボス「おい,ゴリ.まだまだ.第2問だ.いいか. 船が沈没したので海に飛び込んだところ,救命具が一個しか浮かんでいた. AとBが奪い合った結果,Aが救命具でBが溺死したんだ.この場合, Aは殺人罪になるか?」
ゴリさん「お答えします.なりません.これは緊急非難行為として無罪です.」
ボス「おーっと待った.第3問.爆発物犯罪布告遅罪とは何か?」
ゴリさん「え,つまり,爆発物に関する犯罪が行なわれる事,また, その犯人を知っていながら,被害を受ける者が警察に届け出なかった場合の罪で, ありまして,5年以下の懲役又は禁固であります.」
ボス「あ,なかなかやるな.」
ゴリさん「いえいえ.」
久美ちゃん「何でも知ってるのね,ゴリさんって.」
ゴリさん「いやいや,軽い,軽い.ふふふふ.じゃ.」
ゴリさんは出ようとしたが
ボス「おっと.第4問だ.公害事犯に適用される主な法令名をあげよ.」
ゴリさんは困ってしまった.
ゴリさん「えー,まず,大気汚染防止法.えー,水質汚濁防止法. 海洋汚染防止法.騒音規制法.」
ボス「未だあるぞ.」
ゴリさん「忘れました.」
ボス「駄目だな,そんなこっちゃ.」
久美ちゃん「しょうがないですよ,一つぐらい.」
ゴリさん「そりゃそうだよな.」
久美ちゃん「ゴリさんっでねえ.」
ゴリさん「何だよ!」
ボス「あのな,試験ってのはどんな問題が出るかわからないんだ. 勉強が足りんぞ.これは明日までの宿題にしておく.よく調べて来いよ.」

ゴリさんは図書館で郡司武彦の本を見つけ,手にとって見た. すると落書きだらけだった.ゴリさんは図書館の司書に本を借りた人を訊いた. その結果
ゴリさん「ボス,これを見てください.」
ゴリさんは例の本の図書貸出申込書を持ってきた.
ボス「安西成夫?」
ゴリさん「図書館でこんな本を見つけたんです.」
山さん「郡司教授の本だなあ.」
ゴリさん「ええ.」
ゴリさんは落書きされたページを見せた.
ゴリさん「これを借りたのは安西なんです.東予備校の生徒で調べてみたら, 城東大学の医学部を三度落ちている.それに,今鑑識に寄って来たんですが, まず間違いなくこの二つの物は同一人物の筆跡だと言っていました.」
やりましたね,というジーパン.胸を張るゴリさん.
ボス「間違いなさそうだな.」
山さん「図書館というのは勉強するところではなくて, 犯人の手がかりをつかむ所なのかね,ゴリさん.」
山さんは貸出申込書に書いてあった自動車修理工場へジーパンと一緒に出た. ゴリさんも出ようとしたが
ボス「おい,ゴリ.ところで,宿題,どうした.」
ゴリさん「へ.宿題?」
ボス「事件と試験は別だぞ.」
ゴリさんは頭を抱えてしまった.
ゴリさん「忘れました.」

山さんとジーパンは,安西が働いていた,大田区の馬込にある, 自動車修理工場へ行ってみた.だが安西は四日前, つまり事件の直前に出て行ってしまった.安西は陰気な男で, 工場の主人に心当たりはなかった. 山さんとジーパンは安西が住んでいた部屋も調べてみたが…

安西の行方はようとしてつかめなかった.部屋はきれいに片付けてあった. 計画的な失踪だ.予備校にも姿を現していなかった.そこへゴリさんが登場. 試験当日だというのに,やってきたのだ.10時からなので未だ時間がある, とゴリさんは言った.殿下とジーパンは頑張って下さいと言った. だがゴリさんは事件のことが気になっていた.長さんは,後は自分達がやる, とゴリさんに言った.そこへ電話が.
ボス「はい,一係.」
安西「どうだい.爆破事件の捜査は進んでるかい?」
ボス「安西成夫だな.」
長さんはジーパンに逆探知を命じた.
安西「どうして俺の名前が判ったんだ.」
ボス「隠し切れると思ったら大間違いだぞ.今どこにいる?」
安西「それよりもっといい事を教えてやる.今度の爆破は城東大学病院だ.」
ボス「何?」
安西「時刻は今日の午前10時.前とは違うぞ.今日のは建物全体がぶっ飛ぶ, 威力のある奴だ.」
ボス「お前の志望したところじゃないか,城東大学の医学部は.」
安西「だけど三度も俺を落としやがったからなあ.ぶっ飛ばしてやるのさ.」
ボス「これ以上,罪を重ねるつもりか.安西,馬鹿な事はよせ. 病院のどこにある?」
安西「後は自分で探すんだねえ.」
安西は不適に笑った.
ボス「安西,お前なあ…もしもし.」
電話は切られてしまった.逆探知は間に合わなかった.出動するボス達. ボスは一緒に出ようとしたゴリさんに命じた.
ボス「あ,ゴリ.お前は試験に行け.」
ゴリさん「あ,しかし…」
ボス「事件の事は心配するな.その代わり,頑張れよ.」

8時45分頃.ボスは城東大学病院の院長(加藤武)に事件の事を告げた. そして万が一の場合に備え,患者を近くの病院に退避させるようにと言った. 院長は了承し,患者の退避が始まった.

ゴリさんは一係室で安西の写真を手に持っていた. 9時だというのに行こうとしないゴリさんに久美ちゃんは忠告した.だが
ゴリさん「もう少し待ってみよう.みんなから連絡が入るかもしれない.」

ほぼ全員退避完了と思った矢先,子供の手術が未だ終わっていないとの報告が. 思ったより重症で時間が掛かると言う.心臓弁膜症の手術で,難しい物だ. 院長は執刀医が動揺する事を憂慮していた.患者の母親は動揺した.
ボス「大丈夫です.心配要りませんよ.爆破は警察の手で必ず食い止めます. お子さんの手術の成功だけを祈ってやって下さい.」

やっとゴリさんは外へ出た.久美ちゃんがボスの椅子に座った途端, ゴリさんが戻ってきた.
ゴリさん「みんなが必死になって爆発物を探してるんだ. ぎりぎりまで待ってみよう.でないと俺の気持ちが済まないんだ.」

必死に爆弾を探す山さん達.だが爆弾はなかなか見つからない. 中を駆け回るジーパン.靴箱をあさる長さん.ベッドやロッカーを調べる殿下.

9時20分になったというのにゴリさんは未だ七曲署にいた. 試験場まで30分かかる,速く行かなくちゃ,と久美ちゃんは忠告した. ゴリさんは覚悟を決めて出ようとしたその時,電話が掛かってきた.
安西「俺だよ.」
ゴリさん「安西.もしもし.どこだ.どこに爆薬を仕掛けた?」
安西「へ,へ,へ.大夫慌ててるじゃないか,病院も.爆破まであと39分. 楽しみにしてるぜ,じゃあな.」
ゴリさん「おい,待て,こら.安西,俺の話を聞け.」
安西「駄目だね.俺は勉強で忙しいんだから.もっとも, 落ち着いて出来るかどうかわからないけどな.」
不適に笑い,安西は電話を切ってしまった.ゴリさんは録音したテープを回した.
安西の声「へ,へ,へ.大夫慌ててるじゃないか,病院も.」
ここでテープを止め,ゴリさんは気がついた.
ゴリさん「病院? どうして病院の事,知ってるんだ.」
久美ちゃん「病院の見える所にいるのね,きっと.」
ゴリさん「ああ.そいつはどこなんだ.」
ゴリさんはテープの続きを聞いた.
安西の声「駄目だね.俺は勉強で忙しいんだから.」
ゴリさんはテープを切った.
ゴリさん「勉強…勉強か.」
久美ちゃん「病院の近くに何かあるのよ.友達の家とか,喫茶店とか.」
その時,ゴリさんは気がついた.
ゴリさん「勉強…そうだ,図書館だ.あの図書館から確か病院が見えた.」
出ようとするゴリさん.
久美ちゃん「駄目よ,ゴリさん.もうすぐ9時半よ.病院に電話して, 誰か代わりに行って貰ったら.」
ゴリさん「人の命がかかってるんだよ.」
ゴリさんは出て行ってしまった.
久美ちゃん「しょうがないなあ,ゴリさんたら.」

手術は続いていた.ゴリさんは七曲図書館に到着し,安西を探し回った. そしてゴリさんは屋上で安西を発見した.
ゴリさん「安西成夫だな.安西.」
だが
安西「近づくな.ダイナマイトに火をつけるぞ.」
ゴリさん「馬鹿な真似はやめろ.」
安西「どうだ.恐いか.」
ゴリさん「もう時間がないんだ.爆薬はどこに仕掛けた.」
安西「教えてなんかやるもんか.もうすぐだからな,花火があがるのは. きっときれいだぜ.俺は見たいんだ.」
高笑いする安西.ジッポに何度も何度も火をつける安西. ゴリさんは黙って見ていた.怒りで右手を握り締めながら.

まだ爆弾は見つからなかった.手術も未だ続いていた.時刻は9時50分頃.

その頃
安西「何だって? じゃあ,みんな逃げたんじゃないのか.」
ゴリさん「子供が一人手術中だ.危険で移動も出来無い. その子供と医師達の命を,お前,奪おうとしてるんだ.」
安西「俺はちゃんと予告したんだ.どうなろうと俺の責任じゃない!」
ゴリさん「そんな言い逃れが利くか! 死者が出たら取り返しがつかないんだぞ.」
ゴリさんは右手を伸ばし,安西に近づいた.
安西「来るな.」
ゴリさん「安西.もう一度考え直せ.」
安西「うるさい.」
安西はダイナマイトの導火線に火をつけ,ゴリさんの方に投げつけた.
ゴリさん「安西.やめろ.」
ゴリさんは導火線の火を消した.そしてまた安西を追い詰め, 胸倉をつかんで言った.
ゴリさん「爆薬はどこに仕掛けた.言え.」
安西「お前なんかに判るもんか.俺の気持ちなんか,判るもんか.」
ゴリさん「甘ったれるな.いい加減にしろ!」
ゴリさんは安西を投げ飛ばした.
ゴリさん「試験に落ちたのはお前だけだと思っているのか. 俺も今日は試験だった.俺にとっちゃ本当に大事な試験だったんだよ. 俺は受かっちゃいない.いいか.人間ってのはなあ,生きる勇気があれば, 何度だってやり直しが出来るんだ.それが若い奴の特権だろう! え! お前は試験に落ちたのを他人のせいのように思ってる.そいつは卑怯だ. 若いくせに卑怯だ.爆破が起こってからではもう遅いんだ.今なら未だ間に合う. 言ってくれ.お前のために言え.おまえ自身が出直すために言え. お前のために言うんだ!」
ゴリさんの気迫に負け,安西は泣き出してしまった.

手術はまだ続いていた.時刻は9時53分.
院長「未だですか.未だ爆薬は見つかりませんか?」
ボス「ええ.手術の方は?」
院長「10時まではとても.それにみんなの動揺が激しくて, もう全員非難させませんと.係長さん.」
ボス「爆発の心配はありません.安心して手術を続けるように, 先生方に伝えてください.我々も時間まで最善を尽くします.」
院長「わかりました.伝えましょう.」
院長は手術室に戻った.時刻は9時55分.山さんがやってきた. ゴリさんからの連絡で爆弾を仕掛けた場所がわかったのだ. ジーパンのテーマが流れる中,間一髪,ジーパンが枕の中から爆弾を見つけた.

事件解決して皆乾杯した.ジーパンはゴリさんが試験に落ちて残念がった. おごりがパーになったからだ.ボスが言った.
ボス「ゴリ,ちょっと付き合え.」

ボスはゴリさんを例の患者の所へ連れて行った.お蔭で助かったという母親. あと三日で食事ができるという.
ゴリさん「坊や,早く良くなれよ.来年は,俺もきっと試験にパスするからな.」
母親は訳が判らず,ゴリさんは適当に誤魔化すのであった.

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