2002年4月13日

「太陽にほえろ!」第73話「真夜中に愛の歌を」

脚本は小川英と中野顕彰.監督は竹林進.主役はゴリさん.シンコの登場はなし.

ある日の深夜.ゴリさんとジーパンは張り込みを続けていた. ジーパンがラジオをつけると MM というディスクジョッキーの番組が流れた.
MM「こんばんは,MMよ.受験生諸君,勉強進んでる? それからドライバーの皆様, 前方に注意忘れないでよ.」
ジーパンとゴリさんはお互いを見合った.
ゴリさん「いいこえしてるな.」
ジーパン「いやあ,声のいいのに美人はいないっていいますからねえ.」
ゴリさん「いやいや,そうでないとは思うよ.」
ジーパンは笑っていた.
ゴリさん「何だよ.」
MM「さてと,今夜は最初からレターを読んじゃおう.こんばんは,MM. 僕のあだ名はゴリラって言うんです.」
これを聞いたジーパンは大笑い.ゴリさんは「馬鹿,大きな声出すな. 張り込み中だ!」と憤っていた.そして番組を聞いていくうちに
MM「あたし,ゴリラって好きよ.一見童猛に見えるけど, 女性にはとても心優しいって聞いたもの.さて電話リクエスト今夜のトップは, 新宿の山田君,スナックで働いてらっしゃる20歳の男性.もしもし. MMよ…山田君.」
男「俺,上村学だよ.」
それを聞いたMMの顔,そしてディレクターの顔に緊張が走った. それをゴリさん達は知る由もない.
MM「御免なさい.メモ通りにちゃんとダイヤルしたんだけど…」
上村「電話切るなよ.切ったら殺すぜ.本当だぜ.切ったら殺す.」
ゴリさんはこれを聞いて怪しんだ.
上村「何度電話してもあんた,俺の電話に出てくれなかった. だから偽名で掛けたんだ.最後の手段さ.」
MMは笑ってごまかそうとした.
MM「いやーだ.リクエスト断ったぐらいで殺されたらたまらないから, 言う事,聞く.曲は?」
上村「男の子から女の子へ」
これを聞いた MM の顔にまた緊張が走った.
上村「これを洋子に送りたいんだ.今日は洋子の20歳の誕生日なんだ.」
MM「そう.それはおめでとう. それに『MM作詞』の曲をリクエストしてくれてありがとう.」
上村「その歌の事だけど…切るなよ.」
だが
MM「はい,お喋りはそこまで.バイバイ.殺し屋さん.」
MMは電話を切ってしまった.
MM「あたしって駄目なんだ.自分の歌詞の事言われると照れちゃって.」
曲も掛けずに次の電話に移ってしまった.これを聞き
ジーパン「あざといことやるな,このディスクジョッキーも.」
ゴリさん「冗談だと思うか?」
ジーパンは台本があると一笑に付したが
ゴリさん「台本か.そうかなあ. 歌のことで何か言いたいことがあるみたいだったなあ.」

翌朝.ジーパンが皆に例の話をするとゴリさんは大笑いされた. カツ丼を食べていたゴリさんは憤った.そこへボスが戻ってきた. ある事件が解決し,捜査本部は解散することになったと言う.久美ちゃんが, 「じゃあ,次はMM事件ですね.」と言うとボスは怪訝な顔をした.
ボス「なんだ,そのMMっていうのは.マリリン・モンローのことか.」
この親父ギャグを聞いた(ゴリさん以外の)一同は失笑したが
ゴリさん「(大声で)おかしくないよ!」

ゴリさんは東日本放送へ行き,MMに会って話をした.MMは大変な人気者. 現れただけでサインを求めるファンが群がって一騒動だった. ゴリさんは「殺してやる」という電話が気になったという話をすると, MMは大笑い.
MM「いやだあ.だって,今迄だって, リクエスト曲掛けてくれないと局を爆破するなんて, 物凄い過激なのもあったけど, ダイナマイトはおろかカンシャク玉一つ投げ込まれた事もないのよ.」
ゴリさん「それがそんなにおかしいんですか.あの電話の男, 前からご存知ですか?」
MMは突如,生真面目な顔になり
MM「ああ.覚えてないわ.」
と答えた.そこへ付き人(中田喜子)がやってきた. MMは来るのが遅いだのと言いたい放題.付き人が去った後
ゴリさん「お弟子さんですか?」
MM「あなた,何の権利があってあたしの個人的なことをそんなに詮索なさるの?」
ゴリさん「いや,詮索するつもりはありませんが,本当に知らないんですか, 電話を掛けてきた男.」
MM「記憶がないって言ったでしょ!」
MMはやけに興奮していた.
ゴリさん「先方じゃあ,知りすぎるほど知ってるようでしたがねえ.」
MM「あたしにはねえ,プライバシーがないのよ.あたしの好きな物, あたしの行きつけのお店,全部週刊誌に書いてあるわ. ファンは知っててあたしは知らないってことはいくらでもあるのよ. それじゃあ,放送の準備がありますから.」
MMは強引に去ってしまった.
ゴリさんの声「あの態度には何かある.よーし,そっちがその気なら.」

ゴリさんは番組のディレクターに話を聞いた. ディレクターは上村学を知っていた. 何かのきっかけでスタジオでギターを弾いたことがあり,その後, マイケル中江の元に弟子入りしていた.前の晩に上村がリクエストした曲も, 「マイケル作曲」だった.3年前のヒット曲だ.作詞は牧美恵子. さらにゴリさんはセントラルレコードへ行き,プロデューサーに話を聞いた. 曲も歌詞も新鮮だったのでだいぶ売れたと言う. マイケルとMMはコンビで曲を出しており,今プロデューサーが手がけてる曲が, 10曲目.その時,プロデューサーはマイケルとMMの曲に昔の弟子, すなわち上村学がけちをつけている話を思い出した.
ゴリさん「作曲,マイケル中江…」

ゴリさんはマイケル中江(渥美国泰)にも話を聞いた. 上村は最近のマイケルのヒット曲の幾つかは自分の曲の盗作だと訴えていた. マイケルは言いがかりだと盗作の件だと否定した. 元々上村はMMの熱烈なファンで,自作の曲の楽譜を送ったり, 放送局へ押しかけたりしていた. あまり熱心なのでMMは上村をマイケルに紹介した. そして1年ばかり上村はマイケルの元にいた.
マイケル「才能なんかまるでないくせに生意気な奴でね. ま,自分でも見込みがないと判って,結局は出てったんだが, あんな男の曲を僕が盗作? は,は,は,は,は. 馬鹿馬鹿しくて反論する気にもならんな.」
それをゴリさんはうさん臭そうに見た.そこへ女性が原稿を取りに現れた. 彼女は何とMMの付き人坂本洋子だった.
ゴリさん「ああ,また会いましたね.君は知らないかな,上村学って男の事を.」
だが洋子は話そうとしなかった.マイケルは酒を勧めたが, 勤務中だという理由でゴリさんは拒否した.
ゴリさん「それからもう一つ.上村学の書いた譜面を見せてもらえませんか?」
マイケル「ああ,生憎だけど全部捨てちまったなあ. 見るに耐えないものばっかりなんでねえ.」
聞くに耐えかねた洋子が顔を伏せるのをゴリさんは見逃さなかった.

翌日.ゴリさんは非番を利用してMMのことを調べ上げたことを報告. 嫌なことばっかりで,MMなんかどうなってもいい,とゴリさんは言い出していた. そこへ電話が掛かってきた.それは洋子からゴリさんへのものだった.
洋子「お願いします.学さんを助けてください.ほっとくとあの人, 本当に人を殺すかもしれないんです.」
ゴリさん「人を殺す?」
それを聞いたボス,山さん,ジーパンはゴリさんの方を見た.
洋子「マイケル中江のヒット曲,ほとんどどれも学さんの曲なんです. MMとマイケルのせいで学さんの青春,滅茶苦茶にされてしまったんです.」
ゴリさん「判った.では学君の住所を教えてもらおうか.」
洋子「渋谷区高坂町5番地アパート平和荘.」
だが電話は切れてしまった.慌ててゴリさんは飛び出していった.

ゴリさんは多摩川の川原で上村学(堀内正美)と会った. 上村は洋子との経緯などを話した. 上村と洋子は3年前まではお互いを励ましあいながら頑張っていた仲間だった. 洋子は作詞家志望でMMのところに通っていた. 上村は作曲家志望でMMの紹介でマイケルの弟子になった. 以前,上村は父親がやっていた町工場の手伝いをしていた. MMの放送は高校へ行っている頃からずっと聞いていたのだ. そして曲を作って送った.そうしたらMMは曲が凄くいいと誉めてくれた. MMらしい言い方で「才能がきらきらしてる」とか「その曲に詩をつけたい」とか. そのうちスタジオでギターを弾いてみないかと誘われた. そのスタジオで上村は洋子と知り合ったのだ.二人は意気投合. それから洋子と上村は局の近くの店で時々会うようになった. 会うといっても洋子の詩に上村が曲をつける話ばかりしていた.
上村「小さなスナックですが,僕達二人にとってそこは小さなお城でした.」
だが1年でその関係は脆くも崩れ去った.
上村「ヒットした『男の子から女の子へ』完全に僕の曲でした. 歌詞だってMMの物じゃない.洋子の物なんです. 1年傍にいてやっと判ったんだけど,MMには元々作詞の才能なんかないし, マイケルはもう過去の人で新しい曲なんかまるで浮かばないんだ. あいつらの仕事は盗む事なんです.」
ゴリさんは「そんな馬鹿な!」と憤り,相手にしなければいい,とか, 盗作で訴えろ,と言ったが,上村にはどうしようもなかった. MMにもマイケルにも味方が多勢おり,かなりの力を持っていた. マイケルから叩き出された事は音楽業界から叩き出されたも同然だった. だからそれでも洋子はMMの付き人を続けていたのだ. この3年間に発表されたマイケルの曲は完全に上村の曲が元になっていた. だが証拠は全くなかった.譜面は全てマイケルに押さえられていたからだ.
上村「結局,騙された奴が馬鹿なんだ.騙された僕が馬鹿なんですよ.」
ゴリさん「学君,馬鹿な気を起こすなよ.ラジオで殺すといったり. 洋子君も心配してるんだ.いいな.」
上村「刑事さん.洋子に会う事はありますか?」
ゴリさん「会うかもしれんなあ.」
上村「俺,新宿の森ってバーで元気に働いてるって言って下さい. じゃ,もう時間だから.」
上村は去って行った.それを見てゴリさんは複雑な気分になった.

家に帰ったゴリさんはしんみりしていた.
ゴリさん「騙された方が馬鹿か…」
そこへ久美ちゃんから電話が.マイケルが頭を殴られて重傷を負ったと言うのだ.

現場に駆けつけたゴリさんはマイケルが意識不明だと聞かされた. 犯行時刻は午後5時前.ゴリさんが多摩川で上村と別れたのは4時15分. きわどいが犯行時刻には間に合う.

早速ゴリさんは上村がいた新宿のバーへ行き,女の人に, 上村のやってきた時刻が5時前である事を確認した. その後,ゴリさんは上村と会った.上村は尾行だと思ったが, ゴリさんは上村が重傷を負ったことを話した.それを聞いて上村は驚いた. そこへ洋子から電話が掛かってきた.何とマイケルを殴ったのは洋子だった. 洋子はマイケルから上村の譜面を奪い返そうとしたが,見つかってしまったのだ. ゴリさんは電話を奪い取って洋子に居場所を尋ねたが,電話は切れてしまった. 慌てて上村は外へ出た.ゴリさんも外へ出た.ゴリさんは途中でジーパンと合流. 上村を尾行した.

上村はアパートで考え込んでいた.そしてラジオをつけた.
MM「こんばんは.MMよ.今夜も早速だけど, 電話で入ったリクエスト曲を伝えるわね.」
ゴリさん「聞きたくもない.」
だが
MM「『女の子から男の子へ』ですって.」
これを聞いたゴリさん,そして上村は気がついた. リクエスト曲は「小さなスナック」だった.上村はカーテンを少し開け, 外の様子を伺って確認.これに気付いたゴリさんもピンと来た.
ゴリさん「ジーパン,小さなスナックだ. 今のリクエスト曲は洋子の呼び出しだぞ.」
早速上村の部屋に入ってみたが,上村は出て行った後. だがゴリさんはマッチ箱を見て気がついた.
ゴリさん「そうだ.マッチのコレクションがある筈だ.探せ. いいか,3年前の…場所はラジオ局の近くだ.」

スナックファニーで上村は洋子から譜面を受け取っていた. これで盗作は証明できる.だが
上村「洋子,どうして,どうして俺のためにこんなことを.」
洋子「好きだからよ.」
上村「忘れちまったんじゃないのか,俺のことは.」
洋子「忘れようとしたのよ.だって学は私の事なんか嫌いになったんじゃ…」
上村「馬鹿な.嫌いになるわけがないじゃないか.」
洋子「誕生日のことでそれがやっと判ったの.それで勇気が出たの.」
上村「俺がマイケルを殺すべきだった.」
洋子「学.」
上村は決心した.
上村「君だけには人殺しはさせないよ.俺は君の詩を盗んだMMを…」
洋子「駄目よ.そんなことしちゃ駄目よ,学.」
上村「駄目なもんか.俺はやるよ,洋子.君が俺のためにしてくれた事をMMに. 俺達が出来る事はもうそれっきゃないんだ.俺が君にしてやれる事は, もうそれっきゃないんだよ.」
二人は見つめ合った.
洋子「学…」
上村「覚えてるかい,洋子.君が書いた『男の子から女の子へ』の元の詩.」
洋子「男の子から女の子へ何をあげよう. 今は何もないけど明日はきっと何かをつかむだろう.」
上村「例えそれが苦しみであっても悲しみであっても君には見える.」
洋子は泣き出してしまった.上村はMMを殺る決心を固めていた.

ゴリさんとジーパンがスナックファニーに着いた時は, 上村と洋子が既に外へ出た後だった.一方,MMは放送を終え,洋子が来ないこと, マイケルを襲った犯人が捕まっていないことをディレクターから聞かされた. ディレクターはひょっとしたら上村と洋子の犯行じゃないかと言った. 慌ててMMは七曲署に電話を掛けた.電話を取ったボスは, ヒステリックに保護を求めるMMをなだめ,既に警固を固めることにした, と答えた.ゴリさん達は駐車場を見張っていた. 一安心したMMのところへ上村から電話が掛かってきた.
上村「黙って聞け.俺は今,あんた方が盗作した俺の楽譜を持っている.」
MM「何ですって!」
上村「マイケルとあんたの字で詩と曲を勝手に作り変えた跡も, ちゃんと残っているんだ.こいつを公表したら,あんた,どうなる?」
MM「待って.何が欲しいの? お金なら…」
上村「百万円.現金が要るんだ.」
MM「判ったわ.何とかお金をかき集めて持っていくわ.場所は何処?」
上村「矢追町二丁目の交差点のすぐ横だ.取り壊し中の学校がある. そこに来てくれ.」
MM「学校ね.一時間以内に行くわ.」
MMは心配しているディレクターに手を貸せと言った.一方, 上村は洋子に電話ボックスにいろ,と言った.洋子は,お金だけにしてね, 人殺しは良くない,と言ったが,上村は黙って出て行った.

翌朝.MMの車を七曲署の面々は尾行したが, 家とは反対方向へ向かっている事に不審を抱き,車を止めさせた. 何と車に乗っていたのはMMに化けた女とディレクター. ゴリさん達はMMが一人で学校へ向かったと聞き,途方に暮れた. 学校とはこの近辺にはたくさんあるからだ.

学校にいたMMは階段を上がるように命じられていた.

七曲署に電話が掛かってきた.
洋子「石塚刑事さん,いますか?」
それを聞いたボスは電話を録音することにした.
ボス「出かけてますが,あなたは?」
洋子は無言だった.その合間に小田急のロマンスカーが警笛を鳴らし, ガードを通過.そして洋子は電話を切ってしまった. テープを聞きなおした山さんは,小田急のロマンスカーが警笛を鳴らし, ガードを通過する音を聞き逃さなかった.早速ボスは小田急に電話して, その時刻にロマンスカーが通過するガードの位置を問い合わせた.

MMの前に上村が現れた.MMは後ずさりした.MMは金を出したが, 上村は札束を放り投げてしまった.いけしゃあしゃあと言い訳をするMMに, 上村の怒りが爆発した.

ゴリさんはボスから坂本洋子が電話を掛けた公衆電話の位置を聞き, 公衆電話へ直行.洋子から上村の居場所を聞き出した.

矢追町交差点横の学校にいると聞いた長さん.丁度長さんはその辺にいた. そして上村とMMの居場所を発見.学校は学校でも取り壊し中の学校だった. 遅れてジーパンも駆けつけた.だが屋上で上村はMMを盾にし,ナイフを構え, 来るな,と警告.
上村「どうせ俺達はもう駄目なんだ.何もかも滅茶滅茶になっちまったんだ. 俺達の人生も俺達の夢も.俺達の歌もだ.」
学は譜面を放り投げた.
上村「もう駄目なんだ.取り返しが着かないんだよー.」
そこへゴリさんと洋子も駆けつけた.
ゴリさん「学.」
洋子「学,何をするの?」
上村「来るなあ.誰も来るなあ.殺してやる.殺してやるー.」
上村はMMの首にナイフをつきたてていた.
洋子「やめて.」
上村「こいつのお蔭で俺みたいな馬鹿な男が, また騙されて泣くに決まってるんだ.何人も何人もだ.俺,許せない. 俺は許せないんだよー.」
ゴリさんは叫んだ.
ゴリさん「学.騙されて何が悪いんだ.」
上村「よるなあ.」
構わずゴリさんは近づいていった.
ゴリさん「騙される事がどうしてはずかしいんだ. どうして人を殺さなければならないほど口惜しい事なんだ. 人を信じる事は若者の特権だ.俺はそう思ってる.俺は, 俺みたいなお人よしはそう信じなきゃ生きてこられなかったんだ.」
洋子の両目から涙が零れ落ちていた.ボスも殿下も山さんも駆けつけた. ゴリさんは黙って譜面を拾い上げた.
ゴリさん「こんなものがなんだ.こんなもの, 人に盗られたからどうだって言うんだ.」
ゴリさんは譜面を地面に叩きつけた.
ゴリさん「また作ればいいじゃないか.もっともっと素晴らしい歌を. 君なら出来る.出来る筈だ.もう一度やり直すんだ. 二人とも未だ若いじゃないか.未だ.」
洋子は涙を流した.上村はナイフを落とし,MMを解放した. ゴリさんは上村とみつめあった.
ゴリさん「学.」
ジーパンのテーマのスローバージョンが流れる中,上村は涙を流し, ゴリさんに抱きついた.ボスは洋子に言った.
ボス「中江は助かったよ.行こう.」
ゴリさん達は上村と洋子を連れて行こうとした.独り置いてけ堀にされたMMは, 白々しく長さんやジーパンにこう言った.
MM「刑事さん,どうぞこのあたしの事は御内分に. 刑事さん,警察だって個人のプライバシーを守る義務はあるんでしょう.」
呆れたジーパンはこう言い放った.
ジーパン「幸せな人だね,あんた.」
MMはなおもみっともなくわめきまわるのであった. どうでも良い話だが洋子を連行していたのは殿下. 余談ですが,後に中田喜子さんは殿下の妹を演じます.

次回はシンコとジーパン主役編.独りぼっちのドラマーとの交流が描かれます.

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp