2002年1月22日

「必殺仕業人」第16話「あんたこの無法をどう思う」

脚本は野上龍雄.監督は松野宏軌. 捨三が酔っ払って歩いているうちに転んでしまい, 女が犯された上に殺された死体を見つけてしまった. その傍らに鳥追いの女(横山リエ)がいた.
捨三「誰だ,てめえは?」
女「あのう,お願いがあります.」
捨三の洗濯屋に一同集合した.20両払うと言う話だった.とりあえず, 主水達は外で待機し,中で捨三が話を聞くことにした. 鳥追いの女の手首には傷痕があった.女が乱暴され, その犯人も鳥追い女は見ていたと言う.殺されたのは知り合いではないが, 可哀想なので下手人を殺して欲しい,と女は言った. 殺された女は富くじを当てており,その金が目当てで襲われたに違いない. 女はちゃんと20両持っていた.だが下手人は赤鞘組.
やいと屋「俺は降りた.」
赤鞘組は奉行所も恐れる乱暴者の集団だった.主水もダメだと手を振った. 女が去ったあと,剣之介は何やら考え込んでいた.
剣之介「気になるな.」
主水「え?」
剣之介「あの女だ.あの身なり. おそらく毎日食うや食わずの生活だっただろうが, それが20両も大金を持っている.しかも気の毒だと言うだけで, それをぽんと投げ出す.赤の他人だ.何故だ.何があの女に起こったんだ.」
剣之介の言うことがこの話のテーマでもある.

剣之介とお歌が芸を見せようとしているところへ赤鞘組が現れた. 赤鞘組は地回りのやくざどもを撃退した.剣之介が帰ろうとすると, あの鳥追い女が連れてこられた.これが女か, と赤鞘組のボス陣場弥平次(城所英夫)は言い, 鳥追い女を無理矢理逆立ちさせた.

やいと屋の客,船宿の女将は,人間はどうしてうまく行かないのかねえ, とぼやいていた.女将は大店を一人で切り盛りしていた. 何と女将は赤鞘組の陣場に,無理矢理妾同然にさせられていたのだ. やいと屋が手代を相手に話していると, 陣場と女将が屋形船で出かけることになった.あっしが,と言う手代に, 陣場の手下は幸吉(島田順司)が名指しされている,と言った. 幸吉は仕事をよくやるが,酒は呑まないし,女遊びもしないし, 笑った顔も見せなかった.一体何が楽しみで生きているのかわからない, と手代はやいと屋に言った.

屋形船で陣場は女将と情事を開始しようとした. 陣場は女将が幸吉に惚れていることを見抜いていた. 情事を幸吉に見せつけようという魂胆だ.陣場は別れてもいいと言ったが, その代わりに金を無心した.女将は拒否したが,陣場は代わりとして身体を要求. 別れたければ金を用意しろと陣場は繰り返し繰り返し言った.

「君子は色を現さず.男子十にして席をおなじゅうせず.」について, 千勢が講義していると主水が千勢を呼び寄せ,新しく入った好色本を渡した. 近々五色刷りの凄いのが手に入る,と主水が言い,千勢は大喜び. 言っていることと,やっていることが全然違うぞ.その時, 主水はりつに呼び出された.お咲(西崎みどり)がやってきたのだ. お咲は面談がめでたくまとまり,近々結納を交わすことになった. 相手は筆頭与力.縁談がまとまればお引き立てがあるかもしれない. お咲は仲人を主水とりつに頼むと言う.主水は快諾した.

お歌は先ほどの鳥追いを連れてきた.鳥追いの名前はおとく. おとくは池のほとりで丸太みたいに横になっていたと言う. それを見かねてお歌はおとくを連れ込んだのだ. さて女将は幸吉に自分が幸吉に惚れていると言っていた. 女将の死んだ旦那は女道楽にうつつを抜かす男だった. 幸吉は旦那とは正反対で真面目一方の男だった. だが幸吉は女将の申し出を断った.10年前,ある事情で幸吉は身を投げていた. それを女将が助けたのだ.身を投げた理由が元で, 幸吉は女将の申し出を受け入れることができなかったのだ.

屋台の前でやいと屋と主水が景気が良いかと言い合っていると, 幸吉が酒を呑んで人に絡んでいるところに出くわした. やいと屋は幸吉を自分の家へ運び込み,寝かせてやった. 幸吉は心中しようして身投げしたところを女将に助けられていたのだ. 幸吉は自分の素性を一切言おうとしなかったので身元は良くわからない. だが加納屋とさっきからわめいていた.それをやいと屋から聞き, 寝ている幸吉を見た主水は,見覚えがあるなあ,とずっと考えていた.

捨三の調べで幸吉の身元がわかった. 幸吉は芝明神にある質屋加納屋の後家おいせの婿に入ったが, 一人娘のおとみと幸吉が惚れあってしまった.だが義理の間でも父と娘では, この恋が許されるわけがない.悩んだ挙句,おとみと幸吉は心中したのだ. おとみの死体はその後ずっとあがらなかった.そこへ剣之介がやってきた. 例の鳥追いのおとくが潜り込んでいたというのだ. 捨三は加納屋の前でおとくを見たと言った.門付けをするでもなく, 涙ぐみながら様子を伺っていたと言うのだ.それを聞いた主水はピンと来た. 早速お歌に「おとみさん」と呼ばせるとおとくは反応した. やはり鳥追いはおとみだったのだ. やいと屋は幸吉におとみが生きていることを話した.泣いて幸吉は喜んだ. 幸吉は,ここ10年自分だけが生き残ってすまない,と思っていた. だから女将の思いにも応える事ができなかったのだ. 一方,おとみも幸吉が生きていると知って泣いて喜び,服を調えていた. やいと屋の家では幸吉が服を調えていた.暮六つに二人が会うという約束だ. 久々に「西陽の当たる部屋」が流れる中,お歌はおとみに化粧を施してやった. そして暮六つになった.やいと屋のところに手代が乗り込んできた. 何と女将は書置きを残して陣場と刺し違えると言って出て行ったのだ. それを聞いた幸吉はいてもたってもいられず,陣場のところへ乗り込んだ. 陣場が正に女将を斬ろうとした時,幸吉が乗り込み,盾になった. その隙にやいと屋は女将を連れて逃げた. 女将は妹のところに身を寄せることにした.その頃, 中村家では主水がいないので大慌て.お咲の祝言が近いのにだ. あんなのを婿にしたのが悪い, とせんとりつはお互いに責任をなすりあって大喧嘩.あまりの醜態に
お咲「あたし,帰ります.」

剣之介の小屋で剣之介と主水はいらいらして待っていた. お歌とおとみもまんじりともしない様子.
お歌「ちょっと遅いわねえ.」
主水「おい.金のことなんか言ってなかったか?」
お歌「ああ,おとくさんねえ,20両も持っているのよ. まあ,白粉一つ買わないで身代流して暮らしてたからひとりでにたまったって, 言ってたけどね.それで気持ちだけでいいからお礼がしたいって言うのよ.」
主水「そのお礼ってのはいくら出すって言ったんだい.」
お歌「だからあたし言ったのよ.そんなことよせって.」
血相変えて剣之介が言った.
剣之介「よせだと!」
主水も嫌な顔して何か呟いた.
お歌「だってあの人,金がいるじゃない.」
剣之介「俺達だっているじゃないか.」
お歌は剣之介の言葉を流して言った.
お歌「それにしても遅いわねえ.ちょっと,ちょっと,あれ,何?」
そこへ傷を負った幸吉がやってきた.幸さん,おとみ,と抱き合う二人. だが幸吉は死んでしまった.遅れてやいと屋がやってきた. やいと屋が事情を話そうとしていると,絶望したおとみが自害してしまった.
お歌「こんな馬鹿なことってあるかい.やっと一緒になれたんじゃないか. 三人もいて何にもできなかったのかい.こんな,こんな馬鹿なことってないよ.」
主水,剣之介,やいと屋は言葉を失った.
お歌「おとみちゃん.もう離れるんじゃないよ.」

三人は仕事に取り掛かることにした.
お歌「あんたが死んだら,あたしも生きちゃいない.」
剣之介はお歌の言葉にうなずいた. 陣場は女将の居所がわからないのかとほざいていた.その時,気配が. 相馬軍十郎(五味龍太郎)が出て行った.外では捨三が,女将の居所がわかった, と言って二人連れ出した.勿論,これは罠.捨三におびき寄せられた二人は, 主水に斬られた.さて相馬が感じた気配とはお灸の燃える匂い. 相馬はやいと屋に殺された.陣場をやるのは剣之介だ.
お歌「お迎えにあがりました.」
陣場「何?」
お歌「あなた様に晴らせぬ恨みを持つ方からのお迎えでございます.」
いつの間にか陣場の後ろに剣之介がいた. 刀を抜く間もなく陣場は剣之介に仕置された.

慌てて主水が帰ったが,お咲は既に帰った後.主水は叩き出されてしまった. 翌朝.仕方なく牢屋敷の番所で寝る主水に忠助が声を掛けてきた.また銀次が, 女に惚れ,相手を殴って逆にボコボコにされて怪我だらけになり,出戻ってきた. 馬鹿な奴だと言う忠助に
主水「私は銀次が馬鹿な奴だと思えんなあ.殴ったり怪我させたり, 心中するほど惚れあえば幸せじゃあ,ありませんか.」
忠助「とんでもありませんよ,中村さん.日々是平安.これが一番ですな.」
主水は呟いた.
主水「日々是平安.何を言ってやがんでえ.こっちは日々是不安の連続だ.」

土曜ワイド劇場 船長シリーズ(6)「愛と死の殺人航路」

脚本は柴英三郎.監督は野村孝.原作は今井泉作の「碇泊なき海図」 小樽,小倉,徳島と相次いで人が殺される事件が発生した. いずれの犯行も杉崎啓三(高橋英樹)の部下である, 二等航海士坂本吾郎(大和田伸也)による物だった. だが殺された男の共通点はほとんどなく,動機が不明だった. ただ坂本はいつも「闇夜に霜の降る如く」と呟いて拳銃を撃っていた. 杉崎と部下の児島克生(船越英一郎)は坂本が以前住んでいた函館へ飛んだ. 函館で杉崎と児島は, 坂本が結婚を決意した女性生川佳世が行方不明になっていること, そして,殺された三人の男がゴルフを一緒にしたことがあり, レンタカーを借りていたことを知った.三人と一緒だった男はもう一人. 横浜のあけぼの銀行本店支店長の梅原孝志(清水章吾)だった. 坂本を追って警察,そして杉崎と児島は横浜へ飛んだ. そして事件は意外な展開を見せるのであった.

これは土曜ワイド劇場の枠で1994年7月23日に放送された作品です. 今日は頭重(ずじゅう)で会社を休み,朦朧とした頭で「必殺仕業人」を見, 昼食を食べた後,頭痛がしたのでしばらく眠り,15:00前に目が覚めたので, たまたまこの作品を見ました.期待をいい意味で破り,面白かったです. 倒叙物の一種で犯人は冒頭で明らかにされています. この作品の見所は犯人が犯行を重ねる動機です. そして最後に伊豆の城ヶ崎で梅原を殺そうとする坂本に向かって, 梅原の妻和絵(姿晴香)が梅原を許すように叫ぶシーンは必見です. 和絵が助命を願った理由と坂本が殺人を重ねた理由はほぼ同じ物だったからです. ドラマは後味の悪い結末を迎えますが,その結末がどういうものか, そして坂本の犯行の動機や「闇夜に霜の降る如く」の意味は見てのお楽しみ. 実は録画していないので見返して詳しく書けないだけなのですが(^^;) 「おしん」や「家政婦は見た」シリーズなどの音楽も担当した, 坂田晃一さんの音楽もいいです.

「(新)仮面ライダー」第54話「さらば筑波洋!8人の勇士よ永遠に・・・」

脚本は江連卓.監督は奥中惇夫.前回からの続き. ブランカでは地震が起きて大騒ぎ. アキ達となぜかガンガンジーもテーブルの下へ潜っていた. ガンガンジーの話だと震源地は魔神湖付近とラジオが報じていたと言う. 地震が収まった後,一文字隼人と城茂がブランカに現れ, 筑波洋が母を連れて逃げていることを告げた.一方, 大首領はドクロ暗殺隊に洋のあとを追う事, 科学陣に酸素破壊爆弾を用意するよう命じた. その頃,残りのライダーも日本に終結した. ストロンガーと2号ライダーは洋の行方を探すことにし, 残りの面々は大首領との決戦に備えることにした. 大首領は酸素破壊爆弾を東京へ打ち上げさせた. 大首領は,仮面ライダーに24時間以内に姿を現せ, そうしなければ酸素破壊爆弾を爆発させると宣言した. ブランカに現れた一文字隼人は,酸素がなくなるとお前達も死ぬぞ,と言ったが, 大首領は,馬鹿め,万全の策を施さないとでも思うのか,と一喝. 隼人は茂とともに変身して出動した.その頃, 海岸に母といた筑波洋はドクロ暗殺隊に襲われていた. 隼人が救援に駆けつけてその場は助かった.洋は隼人に, 母を安全な場所へ避難させてから出動する,と言った.隼人が去った後, 洋の母は自分に構わず闘え,と言った.と思う間もなく, まだ生きていたドクロ暗殺隊の一員がボーガンを発射. 洋はドクロ暗殺隊の一員をボコボコにしたが,母は瀕死だ. 瀕死の母は大首領の急所が右足の裏であることを告げ,息を引き取った. 洋は母の命を奪ったボーガンを持ち,海に向かって「かあさーん」と叫んだ.

さてCMが終わると,ブランカの前を7人ライダーが走って行った. 7人ライダーを追いかけるガンガンジー.
谷「スカイライダーは遂に現れなかったな.」
そのガンガンジーの前に洋が現れた.
洋「ガンガンジー,元気でな.」
洋は変身し,7人ライダーのあとを追った.

1号「よーし.これよりネオショッカー本部を襲撃する.」
「おう!」と答える残り6人.藤岡さんの声でないのが残念ですが, この頃は特命捜査課の仕事が忙しかったのでしょう. なおストロンガーこと津上は殉職済. 山本大介役の岡崎徹さんは既に俳優を引退なさっていた.閑話休題. だが巨大な大首領に7人ライダーが敵うはずもない. ライダー達のキックは弾かれ,防戦一方.足で蹴られ,尻尾で跳ね飛ばされ, 口から吐く炎の威力にたじろぐ面々.遂に7人は死を覚悟した.
1号「こうなったら大首領に突撃して,大首領もろとも…」
2号「俺達が死んでも俺達の志は子供達が継いでくれる.」
ストロンガー「そうだ.悪を憎み,正義を愛するライダーの心を.」
そのとき
スカイライダー「その通りだ,みんな.」
この美味しい場面にスカイライダーが登場.
スカイライダー「俺も戦線に復帰するぜ.」
驚く7人ライダー.スカイライダーは,俺にやらせてくれ,と宣言し, 大首領を攻撃.スカイキックを放ったが敵うはずもない.
大首領「おのれ.踏み潰してくれる.」
それがスカイライダーの狙いだった.
スカイライダー「今だ!」
母の命を奪ったボーガンで右足の裏を射抜くスカイライダー. 途端に大首領は苦しみ,ライダーのキックにももだえる始末.大首領は, このまま死んでたまるか,と酸素破壊爆弾もろとも自爆しようとした. 8人ライダーはスカイライダーの重力逓減装置にエネルギーを集め, セイリングジャンプ.大首領を大気圏外へと運んだ.
谷「仮面ライダーは大気圏外で大首領を始末する気なんだ.」
そして爆発と同時に空に8個の星が並んだ. 空を見て泣くブランカの面々とガンガンジー.
谷「泣くんじゃない,みんな.仮面ライダーは死んだんじゃない. 必ず生きている.君達が呼べば,必ず,必ず, どこからともなく飛んで来るんだ.」
それを聞き空を見上げる一同に8人のライダーの姿が浮かんで現れていた.

どうでもいいけど, <http://www4.justnet.ne.jp/~keny/Anim_057.htm>には

マークが無いのっぺらぼうで、目玉ライトが突き出た復元サイクロン、 いまいち格好よくない。1号が旧サイクロンで、2号が 新サイクロンってのも、 不満が残る。
と書かれている.第27話の時点から既にこうなっていたんだけど, 気がつかなかったのかなあ.ちなみに1号が「旧サイクロン」に乗せられたのは, バンダイの思惑があったようです. 本来なら両方とも新サイクロンに乗っている筈ですが, 売り出すおもちゃの種類を増やしたいためにこうさせられたようです. 講談社刊行の「仮面ライダー大全集」にも載っている話から, こう推理できます.この措置の是非は兎に角,確かに不満の残るところです. 講談社刊行の「仮面ライダー大全集」では, 各種マシンや各種スーツの変遷も載っていて興味深いです. 例えば旧作のジャングラーとスカイライダー版ジャングラーの比較をして, あまり似ていないと写真つきで考察もしています. ちなみに「旧サイクロン」という呼称は間違いで, 「サイクロン」もしくは「改造サイクロン」と呼ぶのが正しいと思われます.

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp