2001年10月19日

「Gメン'75」第125話「ウソ発見器」

脚本は池田雄一,監督は山内柏. Gメンは女(緑魔子)を嘘発見器にかけていた. 女には山田を短刀で刺し殺そうとした容疑がかけられていた. その日,山田は事件解決していい気分.行きつけの屋台で飲んでいた. 屋台の親父は,いい事があったね,と山田の気持ちを見抜いていた. 嘘発見器みたいだね,と驚く山田.そして山田は嘘発見器の威力を話した. その帰りに山田は刺されたのだ.女は山田と同じアパートに住んでおり, しかも犯行のあった十日前にアパートを引き払っていた. そして現場付近でもその姿を目撃されていた. 女は凶器のことに反応を示していた.嘘発見器の結果では黒だ. だが女は呟いた.「機械に私の気持ちがわかってたまるか.」 それを聞いた山田は半年前の殺人事件を思い出した. それはやくざが殺された事件だった.そして容疑者として, やくざが散々嫌がらせをしていた屋台のラーメン屋の主人(小坂一也)があがった. ラーメン屋は犯行を否認したが,嘘発見器にかけた結果, 凶器の短刀が川底に捨てられていたことをラーメン屋が知っていることが判明. そのことは報道されてはおらず,犯人しか知る筈のないことだった. このことにより,ラーメン屋は逮捕された. そしてラーメン屋は「機械に私の気持ちがわかってたまるか.」と呟き, 留置場で首を吊って自殺.後日,真犯人のやくざが逮捕された. ラーメン屋は恋人がやくざを殺したものと思い, 死体から短刀を抜いて川に投げ捨てたため, 凶器の短刀が川底に捨てられていたことに反応を示したのだ. 嘘発見器はそこまで読み取る事はできなかった. そして女はラーメン屋の恋人だった.事件の事を尋ねる山田に女は答えた. 女は山田に復讐するため,山田と同じアパートに移り住み, 実際に山田を自動車で轢き殺そうとした事があった. しかし,あるとき山田は車にひきづられていた女を助けた事があった. 自分が殺そうとした刑事山田が自分を助けてくれた. 反省した女は山田の前から姿を消そうと考え,アパートを引き払ったのだ. そして女は山田が男(きくち英一)に刺されるところを目撃していた. だから嘘発見器に反応したのだ. 今度も嘘発見器は真実を見抜くことができなかった. 必死に捜査を続ける山田は行きつけの屋台の主人がタバコを吸うのを見て, あることを思い出した.あの日,山田は屋台の主人から, コインロッカーの鍵を忘れた男がいるので鍵を交番に届けて欲しい, と山田にコインロッカーの鍵を託したのだ. 屋台の主人はコインロッカーの鍵を忘れた男の顔を覚えていた. そして真犯人が捕まった.男は麻薬の売人で, コインロッカーの中に麻薬を隠していた.男は必死に否定したが, 嘘発見器はそのことを見抜いていた.事件は解決した. 女は保釈され,拘置所から出た.山田が女にできることは, 山田の殺人未遂事件の情状酌量の意見書を書くことだけだった…

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東平 洋史 E-Mail: hangman@basil.freemail.ne.jp